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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

マツダ・スカイアクティブが燃費云々を言わなくなった・・・

  マツダがこれまでの「ZOOM ZOOM」をやめて、新たに「スカイアクティブテクノロジー」を打ち出してから約2年が経過しました。2012年の段階ではライバル他車の燃費競争を受けて立つとばかりに、内燃機関の可能性を追求すると謳っていたはずだったのですが、予想外のものが予想外に売れてしまって、今じゃガソリンエンジンの燃費が!なんて売り文句が出なくなりました。

  ガソリンエンジンを極限まで効率化してHVと同等の燃費を達成するみたいな説明が、あっさり取り下げられて「もう燃費なんてどうでもいいじゃん」みたいな姿勢に変化しているように私には思えます。おいおい、もうちょっとガソリンエンジンを改良するのか?と期待してたのですが、フタを開けてみると、フルスカイアクティブの1.5LエンジンがVWの1.4Lターボに燃費で負けるという不手際を犯してします。

  気筒休止というホンダのアイディアをパクったVW/アウディの1.4Lターボは、巡航時の低燃費には定評があります。信号が多いストップアンドゴーではDSGの特性も含めてかなり難ありなので私はあまり納得しないですが、今や東京から100kmも離れれば信号が全然ない地域になりますので、使う場所次第では有益だと思われます。VWはターボエンジンの弱点が巡航時だとよく分かった上で気筒休止を選んだ現実的な選択は称賛されるべきでしょう。

  マツダも次世代の中型車エンジンで主導権を握るべく開発に邁進していたようですが、ディーゼルが売れて注目され、改めて「マツダらしい走り」と言われちやほやされる中で徐々に考えが変わってきたのではないかという気がします。燃費でクルマを選ぶ人々に売るためにはとりあえずクラストップを目指さなきゃいけないわけですが、マツダの中では優先順位がどんどん落ちてきてしまったようです。何事にもバランスは大切なので、燃費だけでなく総合的にクルマの魅力を上げる戦略は結構ですが、「メカとして次元が違う」くらいの技術力を見せつけるのが日本メーカーの水準じゃないか?という気もします。

  マツダとスバルはどこか欧州の貴族趣味なメーカーに憧れている節があります。今でこそ時流に乗っているかもしれませんが、当の欧州貴族趣味メーカーは一斉にトヨタをお手本にしたようなクルマ作りに切り替わっています。まもなくドアがペラペラな新型Cクラスが日本にやってきます。軽自動車のような3気筒エンジンのFFのBMWもスタンバイしています。日産やホンダが地に足をつけて次世代高性能車を開発しているのに、スバルやマツダはひたすら迷走しているようにすら見えます。いつか底が抜けるのでは?だから株価も上がらない・・・。


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