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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

新型ジムニー 日本車最強のスポーツカー

ジムニーSUPER SUZY 2018年 06月号

ジムニーSUPER SUZY 2018年 06月号

ワクワク感こそがクルマの魅力

スズキ・ジムニーに対するワクワク感はエンスー派にとって「最後の希望」かもしれない。まだまだクルマは捨てたモンじゃない!!という前向きになれる。世界の自動車メーカーがことごとくサプライヤーの言いなりになって使いこなせないような新技術を搭載しているなかで、シンプルでかつ個性的な駆動系を維持しながら、規格外の低価格に抑えている。ロードスターや86もいいけど、やはりこのジムニーこそが日本車最強のスポーツカーにふさわしい。


ターボエンジンとかバカじゃねーの・・・

スポーツカーといえば大前提は「自然吸気エンジン」を積んでいること。どっかのメーカーが掲げている「人馬一体」というコンセプトもまずは自然吸気ユニットがないと何も始まらない。語弊があるかもしれないけど、911GT3を除くポルシェや、V8のフェラーリはもはや純粋な意味でのスポーツカーではない。あれは「直線番長」とか「暴走族」とかいう輩向けのマシンに過ぎない。BMW?あれはまだ声変わりしていないガキのオモチャみたいなもんだ・・・。


走りの楽しさこそが商品性

ロードスター、86、ジムニーは「メーカーの意思表示」だ。世間のただ空気をスーハーしてるだけのオッサンたちには何も感じないかもしれないけども、「誰でも気軽に自動車の運転とエンジニアリングの面白さに触れて欲しい」という明確な意思表示だ。80年代のFRポルシェのようなひたすらにピュアにドライビングを楽しみつつも、アクセルを開けると、ステアリングを切り込むとクルマがどのように動くのか!?を学びながら乗ることができる。誰でもエンスーになれるクルマだ。


欧州スーパースポーツの誤算

フェラーリもディーノというモデルを復活させようとしている。小さなオープンボデーに、V8を半分切り落とした直4ユニットを積むのだろうか!?それともフルEVになってしまうのだろうか!?フェラーリは3000万円、4000万円の価格帯の超高級モデルを年間に8000台ほど作るビジネスをしてきたけど、ここ数年ショッキングなことが起きているらしい。世界で最も完成度の高いスポーツカーを作っている自負があるのに、純粋なスポーツモデルは投機価値のある限定モデルで煽らないと十分なオーダーが得られないらしい。そしてスポーツカー「じゃない」方のモデルが完全に販売の主軸になっている。

ワークスモデルには勝てない

ポルシェも80年代のFRスポーツのリバイバルを狙っている。こちらはフェラーリよりも深刻な状況。もはやポルシェのことを「ドイツのハマー」だと思っている人もいる。フェラーリやポルシェが築き上げたスーパースポーツはブームを呼ぶことなく終焉を迎えつつあるようです。欧州市場ではフェラーリの店頭価格3000万円なのに対して、もちろん特別仕様車ですが、日産ジュークRは5000万円、スバルWRXは1億5000万円という価格が付きます。欧州の賢明なユーザーは、フェラーリやポルシェの小手先の技術は全て30年前に日本メーカーが生み出したものだとわかっています。そんな化石のような技術のマシンではなく、まさに最新テクノロジーで走るトヨタのルマン優勝モデルのようなクルマに人気があります。市販化が発表されたのも納得。


3世代で約半世紀・・・

フェラーリもポルシェも自らが世界の中心だった60~80年代への原点回帰を目指す。ロードスターや86が欧州のユーザーに熱く支持されているのを見て、スポーツカーのあるべき姿に気がついた!?1970年に登場して今回でやっと4世代目に突入のスズキ・ジムニーは、まるで自動車業界の行く末を見通していたようにスローなモデルチェンジで70年代の設計を保存してきました。もしポルシェ924のシリーズや、フェラーリ・ディーノがジムニーのようなスローな進化をしていたら、世界の若者はもっとクルマ文化に親しみを感じたのではないか・・・。


健全化を求む

ジムニーロードスターは自動車を愛する日本の良心が、世界に発信する警告だ。くだらない商業主義に乗っかったところで、そんなものは長くは続かない。ましてやまともに開発力を持たないでサプライヤー任せでクルマを作っている「組み立て屋」が高級化を望んだところで、破綻するのは目に見えている。どこぞのドイツメーカーは懲りずに8シリーズなるものを作っているようだが、2000万円台の高級乗用車は、最低でもミッションを自製するメーカーだけに許されたパッケージだと思うが・・・。


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