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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

市販現行モデルで最高のスポーツカーとは・・・

  マセラティグランツーリズモという、欧州の古典的なグランドツアラーをそのまま正常進化させたようなクルマにいよいよ終焉の時が迫っているようです。マセラティなんてなかなか縁のないブランドなんですけども、このクルマが新車で買えなくなるのはちょっと寂しいですねー。スーパーカーのレビューを任されるくらいの、超一流モータージャーナリスト(西川淳、渡辺敏史の硬派でストイックな印象の2人しか思い浮かばないけど)からは、フェラーリエンジンによる、より気楽に広範に乗れるグランドツアラーであり、女性でも気楽に所有できるライトなエンスーカーとか言われてきました。

  搭載するフェラーリのV8自然吸気がいよいよラストになるというので、日本のクルマ好きからは、予想を超えたかなりの『指名買い』が入っているのだとか。まあ大半は投機目的での購入なのかもしれないですけど、日本の金持ちはやっぱり損しないクルマをわかってんなー。まだまだコルベットもウラカン(V10&AWDだけど)あるし、7100rpmという情けない数値はともかくレクサスRC-Fも健在で、それに加えてメガトンヘビー級のLCとかいう新手も出てきた(重いヤツはターボにしとけよ)。ポルシェにもまだまだ911GT3が残っているし、大人気だった911Rの第二弾がまたあるんじゃないか!?それでもフェラーリ製の自然吸気は特別な重みがありますねー。あの中二病みたいな音(いい意味で)。

  長らく『自然吸気』の精神的な支柱として君臨したメーカーは、何と言ってもホンダだったのですが、どうやら新たに登場するRWDのスポーツカー(S2000後継モデル)にも、シビックtypeR用の2Lターボが搭載される運びになるらしいです。北米アコードでは、今も健在な直4の2.4LとV6の3.5Lがそれぞれ自然吸気で存在していて、これを載せてくれると思うけども・・・日本で売るのか!?

  ホンダがRWDのスポーツカーをシリーズ化してくれるのは、大変に結構なことだと思うけど、その先に何を見ているのか?どうもホンダのスポーツカーは1世代で姿を消すことが多いですし。趣味性の高い『企画ありき』のスポーツカーが何世代も続く方がイカれているのかもしれないですけど、カーライフってそんなメーカーの『気まぐれサラダ』みたいな刹那な存在に委ねてよいものか・・・。

  S2000の後継モデルは、シビックtypeRのようにターボユニットでGTカー路線を目指すのか? S660のように自然吸気でピュアスポーツカーを目指すのか? スーパーカー(NSX)、スポーティ&グランドセダン(レジェンド)、GTハッチバックスポーツ(シビックtypeR)、ピュアスポーツ(S660)と全方向に広がるホンダスポーツは、例えばロータス、ポルシェ、アルファロメオマツダなどと比べて、このメーカー(ブランド)はスポーツカーの各ジャンルにおいて一体どんな強みがあるのか!?がやや伝わりにくい状況になっている気がします。どのモデルもちょっと『半信半疑』。

  『そんな優柔不断な奴はスポーツカーなどに手を出すな!!』と言ったところでしょうけど・・・作り手が金持ち相手がスポーツカーの基本!!だと考えているなら、とりあえず興味ないなー。スポーツカーを周囲に自慢する趣味はないので・・・。そもそも『ポリシーがない』『哲学の欠如』が疑われるメーカーのスポーツカーじゃお金を出す気にもならない。だって次のモデルは無くて、下手するとクルマの歴史からも消え去る運命なんじゃないの!?(アウディTT、プジョーRCZ、ホンダCRZ、BMWi8、BMW・Z4などと一緒に歴史から抹殺される)

  今ホンダが生産している、NSX、S660、シビックtypeRの3台のスポーツモデルですが、いずれかが生産中止になったとして、果たしてどれだけのクルマ好きがそれを心から悲しむというのだろうか!? 完全に憶測で恐縮ですけども、どう考えても、初代NSXS2000の生産終了の時のような、世界を覆うような喪失感(ロス)とその後のプレミア的な中古価格が生まれることはないんじゃないの!?もちろん技術やらスペックやらも大事ですけども、結局は趣味性の高いクルマの価値とは、ファンにどれだけ喪失感を与えるか!?で測れるんじゃないかと・・・。ホンダにとっては屈辱的かもしれないけど、今のNSX、S660、シビックtypeRでは・・・いずれもトヨタ86に遠く及ばないと思う。やはり自然吸気は崇高な存在。・・・とりあえずS2000後継モデルには期待しますよ。300psの3.5LのV6自然吸気を!!


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