CARDRIVEGOGO アーカイブ・ブログ

はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

自動運転の時代・・・だからどうした!?

  「もうこれからは自動運転の時代!自動車メーカーのポジションも大きく変わる」・・・とか訳知り顔で、中身空っぽのこという輩がどーも増えているようで痒い。自分で言ってて「中身がない」と気がつかないのだろうか(俺は気付くよ、今回も中身がないこと書いてるって)!? ど素人ならいざしらずプロの自動車ライターでもこんなズボラな人々がゴロゴロいる。冒頭の一言もプロライターの文章からの拝借です。S下さんがT大寺さんから引き継いだあのシリーズ本で書いちゃってますからね・・・。あのシリーズは「自動運転なんか知るか!!」ってくらいのテキトーな奴じゃないと務まらないんじゃないの!?

  いま思い返しても笑っちゃう内容だったな。「自動運転になったらBMWマツダは買わない!!たぶんレクサスかメルセデスになると思う。」この人の愛車はCクラスだそうですが、自動運転は関係ないじゃん(最初からメルセデス!!)。BMWマツダに乗っていて、その魅力にどっぷりハマっている人が書かないと成立しない気が・・・。別にプロに言われなくてもさ、自分で運転しなくなればドライバビリティで勝負するメーカーに勝ち目はないという理屈は小学生にだってわかる。・・・でそもそもBMWマツダの「ドライバビリティ」が優れているというのがすでに幻想になりつつある。

  当たり前のことだけど、どうやらこの両メーカーは本気で生き残りをするつもりらしい。年産100万台程度の中堅メーカーらしく経営判断も機敏で、かなり潔くパワーユニットを変えてきている。どちらもターボエンジンでは5000rpm程度に抑えた、まるでディーゼルなみの低回転ガソリンユニットを競うように作っている。燃費の良いイメージがあるトヨタやホンダよりも低回転に抑えている。これは・・・完全に先を読んでいる。ドライバビリティの充実にはある程度自信があるのか、それとは真逆の「車重と出力の最適化」への道を歩んでいる!?

  この両メーカーはターボでも圧縮比をがんばって上げていて、熱効率を追求するユニットに育てるつもりらしい。モーターに給電するにもベストなユニット。しかもそれだけじゃない!!自動運転やモーター搭載の前に、SUV全盛の時代がやってくることもしっかり見通していた!!ガソリンターボ&ディーゼルを上級SUV車種で、トヨタやホンダを完全に出し抜くような低速トルクが豊富なユニットとして『割り切って』使っている。どちらも超ロングストロークでドライバビリティは無視。

  S下さんは、スポーティなセダンを仕立てるメーカーとして「自動運転時代」の負け組に指名してますけども、BMWマツダも新規開発しているユニットをみる限りでは、スポーティなセダンを求めるユーザーには完全に背を向けています。BMWはEVへの取り組みに注力していて、主力モデルは放置、マツダも次世代エンジン(HCCI)とSUVにばかり乏しい開発費を回している模様。素性の怪しいシャシーに風化した技術のエンジンを搭載した540iとか喜んで買っている人は・・・クルマを見る目がないんじゃないの!?

  自動運転が実現する前に「モーター搭載」へ転換の時代がやって来ています。なんでも小型モーターで解決してしまおう!!日産はステアリングを完全モーター化したステアバイワイアを発売し、メルセデスは新たに開発した「直列6気筒エンジン」にモーターを組み込んで、ターボラグを消す電動ターボを実用化。レクサスは電動CVTを有段化制御ミッションへと変貌させるなど、モーターを使って「バーチャルリアリティ」な制御環境を追求する試みが、日本市場とごくごく近い関係のメーカーによって推進されています。大きな枠組みでくくれば「自動運転」とは、電動化で可能になった「バーチャル」な機能の中の一つでしかない。なぜなら日産、メルセデス、レクサスが新たに投入した技術は「自動運転」との関係性が乏しいから。

  ステアバイワイアはプロパイロット技術に組み込まれていないし、自動運転前夜にも関わらずメルセデスAMGエンジンを手組みで作っているし、新技術の電動ターボは、ハイブリッドというよりは、電動の「ミスフィアリングシステム」みたいなものらしい。そうです!!イニシャルDでもおなじみのランエボWRC車に付いていたあの装置です。パンパンとやかましい音を立てずにターボラグを無くせるらしい。そしてレクサスはCVTの有段化に5年の歳月をかけたとか・・・トヨタの社長があの人だからこそ完成したんでしょうね。

  サプライヤー主導で、片っ端から自動ブレーキが配備されていくような「横並び」状態から、メーカーがより独自性を打ち出すことに必死になっている。メルセデス、レクサス、インフィニティの3ブランドは「ドライバビリティ」に主眼を置いた革新で勝負しているのがはっきりわかる。あれれS下さんの指摘とは真逆じゃん。


最新投稿まとめブログ