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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

軍隊が無い国のSUVは偽物だと? 

  早くも大ヒット御礼というトヨタ・ハリアー日産・エクストレイル。前者は乗り心地重視のクロスオーバーで後者はデビュー当時から走破性能が世界一だと日産が謳う本気モードSUVです。スバルフォレスター、三菱アウトランダーPHEV、マツダCX5いずれも力作ぞろいのハイレベルなジャンルなのに、ことも無げに売れるのはトヨタと日産に対する安心感なんでしょうか。それでも競合している影響でどちらもお買い得価格に抑えられていて危機感は相当にあるようですが・・・。
 
  そんなノリに乗っているジャパニーズ・SUVをまとめて一発で仕留める魔法のセールストークを先日、某雑誌で見かけました! 「日本製ライバルが敵わない265万円で買えるホンモノ」 アメリカのSUVは絶対的に何かが違うと言うのか? しかも日本勢と同等の日本価格なんて・・・。とうとう日本メーカーの息の根を止める「黒船」がやって来たか? とドキドキしながら題名の真意を読み進めると「ジープ・コンパス265万円」とある。写真で見る限りでは売れ線の日本のSUVをそのままパクったような内外装・・・。

  え?偽物はどっちだよ!と言いたい気分になりつつも、あまり興味がないSUVの話なので最後まで淡々と読み進める。最後の結びにジープブランドは第二次大戦時の軍用車両にルーツがあり、アメリカ人のアイデンティティと言える存在とありました。なるほど、そらー結構なことで、アメリカ人が喜んで乗る分にはいいと思うが、なぜ日本に於いてソイツがホンモノで日本車が偽物扱いされねばならないのか、いまいち合点がいかない。

  いまさら「ジープ」を第二次大戦の象徴とするのはちょっとしたブラックジョークでは? なんていっても親会社は旧ファシズム国家の企業だ・・・。VWBMWをかつてのファシズム協力の歴史から禁忌するアメリカ人が呑気なものだと思ってしまう(あくまで日本のライターの言い分です)。メルセデスとの提携解消の背景にはそういったアイデンティティの問題もあったのかも知れないが、今はそんなことどうでもよくなっているんじゃないかな・・・。

  とりあえず100万歩譲ってジープは出自からホンモノだとしましょう。それならばジープと同じくウィリスにルーツを持ち、戦後にライセンス生産ジープを作って警察予備隊に納入した三菱も同列に置いていいのではないか。その後継車としてパジェロ自衛隊に供給されているので立派な軍用車ベースのSUVじゃん。そして良く調べたらジープコンパスのAWD制御システムは三菱が開発したものだし・・・なんてこった。とりあえずライターさんは三菱自とそのユーザーに謝っといて。


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↓日本車を貶めることにかけてはナンバー1ですね。脱帽。