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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

別にVWを評価していないわけではないですよ・・・

  ちょっと矛盾しているかもしれないですが「どの輸入車も日本で売れてほしい」ってのが嘘いつわりのない本音です。2017年8月のブランド別販売台数では、長らく低迷していたVWアウディが、新型車投入効果もあってプラスに転じました。めでたしめでたし。ゴルフ7.5とアウディA5とQ2がそれぞれ牽引しているようです。あーこの中の3台中の2台をディスってしまった〜。もう(ゴルフ1.2Lユニットの)排ガスなんてどーでもいいって。休日にクラシックカーを白煙あげながら乗り回しているのが「素敵な文化」だと思っているクルマ好きのアホに、あーだこーだ言われる筋合いはない。旧型車に高い税金をかけるのはやめろ!!とか本気でほざいているオッサンが結構いますけど、旧車の排ガスは毒ガスだって(目と鼻がやられる)。

  それに比べれば、質素なゴルフを素敵な一軒家の前にちょこんと止めておいて、たまの休みにちょっとだけ乗る人々の方が断然に善良だ!!自分はエコカーに乗っているつもりでも、ア◯アやプ◯ウスがしばしばトラックの前に立ちはだかってうっとおしいく走り、業を煮やしたトラックがシフトダウンして追い抜くだけで、それはもうエコじゃないし・・・(最近のプリウスの加速性能の向上は素晴らしいですが)。それに比べればVW(&アウディ)車は、某ドイツメーカーの8速トルコンAT車のように動き出しでもたつくことも少ないですし、FFベース車がほとんどだからトラクションが抜けることもなく、DCTで力強くスムーズに加速してくれますし・・・。

  でもなんかムカつくんですよねー・・・VW&アウディ。本気出しているように見せかけて、実は日本市場ではほぼやる気がないところです。もっとやる気出せよ〜!!本気でスズキを買収して牧野原工場でゴルフを作ればよかったんじゃないの!?「輸入車くたばれ!!」みたいなブログを書いていて恐縮ですが、輸入車率が10%にも満たない世界でただ一つの市場・日本には遅かれ早かれ風穴を開ける必要がある気がするんです。ルノー日産みたいに、大きいメーカーを小さいメーカーが支配する「アベコベ」ではなくて、VWのような巨大メーカーが日本の中堅を支配するような資本関係こそが、停滞気味の日本陣営に活気を与える意味でも効果的だと思うんですよ。

  ひと昔前は、スズキ、スバルがGMに支配され、マツダがフォードに、三菱がダイムラークライスラーの傘下にありましたが、それぞれの日本メーカーは、支配されていた時期に、現在の経営基盤といえる期間技術を作り上げてきました。スズキ、スバルのAWD技術や、マツダ、三菱のエンジン技術がそれぞれ世界最高の水準にあって、それがトヨタやホンダを寄せ付けないレベルであるのは、アメリカメーカーによって日本向けとは事情が違うクルマを開発してきたからだと思います。その資本関係が崩れて以降は、各社ともに足元固めとしてミニバン&コンパクトカーといった「横並び」の日本スペシャルの応酬となりクルマがつまらなくなったと思うんです。

  しかしそんなユルユルの日本市場を切り裂くだけの戦略が、どの欧州メーカーも足りないですねー。設計を遡れば、メルセデスのFF車は三菱ベース、BMWのFF車はホンダベース、VWのベースはフォード(マツダ)の技術を横領、ルノーは日産、プジョーシトロエンも今では三菱やトヨタとの合弁で技術不足を補ってますし、フィアットも三菱ライセンスエンジンをそのまま使ってます(マラネロが泣いている)。確かに先入観もあるかもしれないですが、メルセデスは三菱車みたいだし、MINIは確かにロゴ!!いやオリジナルMINIを再現するならば、もっとロゴっぽくていいかも!!

  ・・・でVW(アウディ)ですけど、マツダやスバルの開発者も認めているように、このメーカーこそが最も革新的なドイツブランドになりうるだけのポテンシャルはあるんですよ。ゴルフ5を最後にドイツ車が日本車のレベルを凌駕することはほぼなくなりました(スポーツカーや高額モデルを除く)。2004年から日本で販売されましたが、おそらく21世紀に入ってから最初で最後?となる「日本車を超えたドイツ車」だったと思いますねー。このクルマとともに「レーザー溶接」とか「ねじれ剛性」とかわけわかんない業界用語を使うジャーナリストが増えました。

  2000年代といえば、まだまだ日本メーカーから強烈なモデルが発売されていた時期で、激戦区のDセグスポーツセダンでライバルをフルボッコにしたマツダ初代アテンザとか、BMW7シリーズを本気でベンチマークしたオデッセイだとか、4輪アクティブステアを引っさげて北米のプレミアム市場を制圧したスカイラインだとか・・・。もう二度とないであろう「技術の日本車」の時代だった。トヨタカローラランクス(欧州カローラ・現オーリス)で欧州制圧を目論んだものの、このゴルフVによってその野望が打ち砕かれました。トヨタはゴルフR32に対抗するために3.5LのV6搭載のブレイドマスターというモデルまで作りました。

  やっぱりVWの真価は、21世紀に日本メーカー勢に一矢を報いた唯一の輸入車メーカーってこと。トヨタやホンダにとってVW以外のメーカーは全く眼中にない・・・。日本メーカーの天敵は海外メーカーではなくて、中国政府だったり反日中国人の活動だったりアメリカ議会だったわけです。日本メーカーと唯一互角に戦えるはずのVWは・・・もう終わったのか!?それとももう一度世界のユーザーを驚かすクルマを作るのか。・・・ゴルフ7.5やアウディQ2では何も起こせないですよー!!


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