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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

スーパースポーツとラグジュアリーSUV

  クルマを見に行ったけど、いまいちテンションが上がらなかった・・・。レクサスなのになぁ〜。メルセデスもなんだかな〜。いろいろとこだわっているのはよーくわかるんですけども、「クルマにカネを使う」側から見ると、「人生変える」ようなクルマにはなってないです。なんだかどれもこれも「人生を終わらせるクルマ」(=引退世代向け)というなら納得できるんですけどね・・・。

  相変わらず・・・の自動車業界ですけども、この10年くらいで大きな変化が起こってます。簡単に言うと「スーパースポーツ」と「ラグジュアリーSUV」・・・全ての自動車ブランドにとって、その価値を確実に高めてくれるモデルはこの2つのジャンルに絞られてしまったようです。これ以外はもう全て「大衆車」あるいは「ビジネスカー(商用車)」です。例えば・・・スカイラインはあくまで「大衆車」、フーガはゴルフ接待用の「ビジネスカー」、シーマはヤクザ稼業あるいはウシジマくんに成り切るための「ビジネスカー」ですね。日産で言うなら「GT-R」と日本未発売の「インフィニティQX80」だけがブランドイメージに貢献しています。

  レクサスは新たに「LC500」とかいう「ソアラ」を彷彿とするラグジュアリークーペを発売するようですが・・・これもクルマ人生の集大成として買ってもらおうという魂胆でしょうね。現役世代が頑張って乗ってもなにも人生は変わらない気がします。LFAを作った時とは全てが違いますね・・・。LFAはレクサスブランドの2010年以降の伸びに大きく貢献した理想的な「イメージリーダー」でしたけども、LC500にそこまでの牽引力は感じないです。

  「AMG GT」「アウディR8」「BMW i8」といったドイツ御三家のイメージリーダー達ですが、「R8」以外はちょっと残念?な感じがありますけども、やはりLC500よりはいずれも「スペシャルティ」な設計にはなっています。どのブランドもやることは基本的に同じで「スーパースポーツ」をさっさと仕立ててから、「ラグジュアリーSUV」をアップデートして「ハイクラスリゾート仕様」にすべく注力してます。まるでアマンか星野リゾートが監修しているかのように(笑)。ポルシェもジャガーマセラティベントレーも基本的には同じ。さらにホンダ、マツダにも追撃の動きが・・・純粋なクルマ好きにとってはちょっと複雑です。なんてつまらない世の中になっちまったのだろう。

  CR-Zを廃止して代わりにNSXを売りまーす!!!って・・・貧乏人向けスポーツカーは百害あって一利無し!!!とでも言いたそうですね。S660の方がCR-Zよりも儲かるからみなさん買ってください!!!とのことでしょうか。それともS660の方が「現代の趣向」にあっているとの判断でしょうか。まあどっちでもいいですけども、ラグジュアリーSUVであるアキュラMDXを日本で売る気もないようですから、NSXの日本発売にも後ろ向きなんでしょうね・・・。やる気あんのか!!!

  CX9をアメリカで発売したマツダも、これを日本に持って来る気概はなし。作っているのは広島だか山口のマツダ工場なので「持って来る」はヘンですね。CX9をラグジュアリーSUVと捉えるのはやや無理がありますが、このCX9と合わせて、話題のロータリー搭載「スーパースポーツ」を完成させて世界中にアピールでもしなければ、マツダはやがて忘れられていくんじゃないでしょうか? ロードスターがWCOTY獲りましたけども、日本で発売されている現行モデルはどれも「小粒」ですから・・・。やる気あんのか!!!

  トヨタランクルは別として、日産、ホンダ、マツダがこれからの大本命となる大型SUVの日本導入を躊躇っているのは、日本のクルマ文化を崩壊させてしまうのでは?という危惧もあるのかもしれません。ただしそんな間にも、ラグジュアリーSUVを愛用するアメリカンVIPの映像が日本でも広まり、ポルシェ、アウディメルセデスBMWボルボ、キャデラックの大型SUVがセレブ志向な人々のカーライフにどんどん入り込んでいくのでしょうね・・・。アルファードからどこへステップアップしようか?ってね。

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