輸入ブランドが本気になってきた!?
輸入ブランドの販売が非常に好調らしい。軽自動車を除けば輸入車の販売比率は直近のデータで12.4%。10%がやっとと言われていた数年前と比べても非常に高い水準。軽自動車を入れても8%くらいはあります。しかも日本車の相当な割合を商用車/社用車が占めますので、一般ユーザーの選択では3割以上は輸入車になってきているようです。某雑誌が続けている東京の青山通りの交通量調査でも、最新のものでは、マツダ車26台に対してBMWは2倍、メルセデスは3倍という数字を叩きだしています。ちなみにスズキ16台、ダイハツ13台。
ドイツ車、輸入車販売の上位5位独占 今年も攻勢強める(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース https://t.co/TG7AhMt3Fb @YahooNewsTopics
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年1月22日
Bセグにいくらかける!?
VWポロが199万円に設定されているのに、ヴィッツHV・Uスポーティは223万円、ノートe-POWERメダリストは232万円。もうポロの価格なんて眼中にないみたいな価格設定を日本車メーカーが平気でするようになってきています。確かにヴィッツもノートも上のグレードですけども、最近のトヨタや日産のグレード設定は非常に巧みで、ついつい本気で選ぶと最上級グレードになってしまうこともしばしば・・・。実際にプリウスも上のグレード(『Aプレミアム』)がよく売れているらしい。
金持ちは日本車で貧乏人は輸入車ってマジか!?
ヴィッツもノートもプリウスもそんな価格設定にもかかわらず、上級グレードがガンガン売れているので、全く戦略的には問題ないのでしょうけども、トヨタに223万円も払うくらいならVWを買ってしまおう!!って人が一定割合でてくる。そして輸入ブランドをチェックし始めると、『プジョー208スタイル』199万円の5MTに惹かれたり、『ルーテシア・アクティフ』199万円、『ルーテシア・ゼン(5MT)』204万円などに目がいきます。しかも欧州で大ヒットの『ルーテシア』とか聞いてしまうともうその気になる!!しかもノートと兄弟車なのに、変にぎこちないハンドリングも無いルーテシアの出来の良さ、欧州ハッチバックの実力に呑まれる。
そこからさらにスズキやマツダディーラーへ足を伸ばせば、日本車に戻ってくるかもしれないいいですけども、もういいか・・・ってなりますよ。スズキ・スイフトはターボだかHVだか売りたいユニットがよくわからないし、マツダ・デミオもディーゼルかガソリン自然吸気という究極の2択を強いられるし、もう考えるのが面倒だ・・・。
Dセグで安さ爆発のメルセデス&BMWの未使用車
中型車にしても状況は同じで、メルセデスC180やBMW318iの未使用車が380万円程度で手に入り、C200、320iも400万円が相場になっているのに、アコードHV(385万円/410万円)、アテンザXDのLパケ(377万円/400万円)、カムリHV・Gレザー(419万円)ですから・・・。世界最先端のHVやディーゼルターボで武装しているのはわかりますけども、一般ユーザーにとっては、このクラスのクルマなら燃費よりもステータスが大事ですから。スカイライン350GT・SP(555万円)、レクサスIS300h・Fスポ(568万円)が売れないのも当たり前といったら当たり前かも。
Cセグも金持ち日本車、貧乏は輸入車の構図!?
Dセグセダンでは月2000台という圧倒的な数字でCクラスが独走。Cセグハッチバックでも、インプレッサがなんとかゴルフを抑え込んで首位をとっているものの、VWゴルフは数年前の不祥事のダメージがあったことを考えると、日本勢のやる気のなさが目立ちます。ゴルフ249万円に対して、『インプレッサスポーツAWD・2.0i-S』は261万円。アクセラスポーツ15XD・Lパケが268万円。繰り返しますけど、インプレッサもアクセラも実際に欲しくなるグレードを選ぶと、自然とゴルフの価格を上回るようになってる。もしかしたらスバルもマツダも「VW頑張れ!!」って応援の意味での価格設定なのかもしれませんが・・・。
日本メーカーはSUVばっかりに力を入れすぎている!?
輸入ブランドの強みは、日本で売れそうなモデルだけ見繕って導入すればいいという気楽なスタンスなので、Bセグ、Cセグ、DセグそしてもちろんEセグ、Lセグでも圧倒的に優位な状況を考えれば、ほぼ全面勝利も可能な状況です。ミニバンと軽自動車は勝てそうも無いから最初からやらない。SUVは日本メーカーが力を入れているので、まともにぶつかったら不利ですけども、それ以外の従来からあるジャンルでは、保守的な欧州ブランドのスタンスが評価されていることも好調の一因では無いかと・・・。
スバル以外はもはや異常事態!?
軽自動車、ミニバン、SUV以外のジャンルで全く勝てない日本メーカーはちょっと問題かもしれないですね。セレナ、エクストレイル頼みの日産。CX5が孤軍奮闘のマツダ。プリウスという謎の乗り物が屋台骨のトヨタ。そして軽自動車で頑張るホンダ。まともに欧州車の防波堤として機能しているのは、スバルのレヴォーグくらいじゃないか!?カムリHVやレクサスLSはフルモデルチェンジまで低迷してましたので、今の段階ではまだまだ評価不能です。
【図解・経済】輸入車販売台数の推移:時事ドットコム https://t.co/JC4Pkdx08J @jijicomさんから
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年1月22日
オッサン達の世界認識レベルが悲惨・・・ただそれだけ。
しかしそれでも12%しか輸入車は売れてません。こんな国はもちろん世界でも日本だけ。日本メーカーのシェアが国内の95%とかいう国も東南アジアにはありますけども、自国の自動車産業がここまで強いのは・・・まあ当たり前か。といった相変わらずな状況なんですけども、「輸入車絶好調!!」というネット記事には、日本の脳みそ空っぽのオッサン達の的外れ過ぎるコメントが並んでいて、もう恥ずかしすぎるくらい(恥さらしはネットでコメントするな!!)。日本のオッサン達ってこんなにバカなのか!?
その1『トランプへの批判のパターン』
アメ車は性能が悪いと完全に洗脳されたオッサン達には、トランプ大統領による「日本にはアメリカ車が全然走っていない!!」という発言が滑稽に映るようです。「トランプさん見てますか!?ドイツ車は売れてますよ!!」とか言ってて恥ずかしく無いのか!? 1960年代からずっと日本市場は税制面で大排気量のクルマの販売に不利な状況を作ってきたし、オッサン達には「アメ車はポンコツ」っていうプロパガンダを投げかけてきました。さらに今の日本車・ドイツ車の技術を支える様々なメカニズムは、アメリカ企業によって開発されたものが圧倒的に多いです。トルコンATもターボチャージャーも米国メーカーが初めて導入しましたし、日本のお家芸として宣伝されているハイブリッドカーも、初期の量販車は米国メーカーによって行われていましたし、モーター駆動の歴史も第二次大戦前まで遡ります。
その2『ドイツ車と日本車の実力差がわかっていないパターン』
「長距離乗らないと良さがわからないと思います」とか言っちゃうオッサン。そもそも幅広い日本車を自分の視野だけでまとめて語っているのが間違いだと思われます。多分トヨタbBからBMW2シリーズやVWゴルフあたりに乗り換えたパターンじゃないか!?って想像がつく。この手のオッサンの意見はもう完全無視でいいと思います。誰でも知っていることを楽しそうに喋るオッサンの話ほど聞いてられねーもんは無い!!こんな上司がいる職場は地獄だ・・・。
その3『ドイツメーカーを手本にしろ!!パターン』
「アメリカメーカーはドイツメーカーを手本にしろ!!」とか言っちゃうオッサン。三菱自動車が長年築きあげてきたEVなどの技術を、某ドイツメーカーはM&Aで『横領』し、あっさりとポイ捨てされました。スズキの鈴木修会長は、「GMは某ドイツメーカーとは全然違って非常に紳士的なメーカーだった!!」とその素晴らしさを語っています。某ドイツメーカーにポイ捨てされてボロボロになったブランド・・・ランドローバー、MGローバー、三菱、スズキ、クライスラー(ダッジ、ジープ)などなど。
今や欧州ではドイツメーカーの不正が徐々に明るみになっていて、フランスやイギリスではシェアが急落しています。その一方でオペルの再建を支えたGMや、イギリスの小規模スポーツカーブランドにエンジンを供給しているフォード、フィアットと二人三脚でアルファロメオブランドの北米再上陸をアシストするクライスラーなど、アメリカビッグ3のグローバルでの貢献など全く理解しないで自分の視界の範囲で言いたいことを言うオッサン。こいつらが死滅しない限りは、日本に正常なクルマ文化はやってこないだろう・・・。
↓黒幕
11月の販売シェア、輸入車が14%に達した! (国沢光宏) - Y!ニュース https://t.co/GOPbRlZqyM
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年1月22日