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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

駐車場で並ぶとカッコいいクルマ「アテンザ」VS「BMW3」

  最近、近所のスーパーにクルマで買い物に行き用事を済ませて駐車場に戻ると、どういうわけだか隣りにBMWが停まっていることが続きました。自分のクルマはGH系アテンザセダンの白ですが、最近のBMWは白ばかりなので、遠目に見ると良く似ていてどうしても比べてしまいます。マツダ派とBMW派では目の付け所が違うと思うのですが、実車を見ると「意外と地味だな・・・」という印象がBMWにはあります。

  3シリーズが隣りに停まっていると、特に「地味だな・・・」と思います。E90の前期型はフロントのデザインは悪くないですが、側面などは何の感動も起こらないほどに平凡です。2005年の発売なので時期としてはこんなものなのかという気もします。同時期のライバル車のV35スカイラインも、全体的なデザインはだいぶ陳腐化した印象がありますから無理もないです。E90は後期型はフロントを弄りすぎてオカシくなってしまっていて、失礼ですが歴代3シリーズで一番ブサイクだと思います。それでもサイドのデザインは着実に進歩していて、GHアテンザやV36スカイラインから流行してきたフェンダーからの印象的なサイドビューデザインの演出をBMW風に打ち出して対抗しているのが分かります。BMWはやはりエンジンなどの動力性能に主眼を置いていて、デザインに関しては割と「後発的」で「保守的」な立場にあるようです。

  日本における3シリーズは、厳密には「居場所」がないクルマといえます。本来3シリーズは30歳くらいまでの若い人が憧れる「スポーツセダン」のアイコンなのですが、日本人の若者でクルマが好きで、それなりにお金を持っていたら、まず間違いなくこのクルマは選ばないと思います(より希少性の高いクルマへ興味が行ってしまいます)。よって日本では3シリーズの購買層は諸外国よりもやや年齢層が高めです。「日本は道が狭いのだから・・・」と言って正当化して40〜50歳代の人が平気で購入していきます。しかし3シリーズは後席が狭くセダンとしては半人前で、内装もBMWの本来の実力を相当抑えた「簡易的」なもので、少なくとも良識ある大人の乗り物ではないと思います(あくまで若者向けのクルマです)。それでも近所のスーパーで見かける3シリーズ乗りはほとんどが40歳をかなり超えた世代のように感じます。そのせいかイメージが悪くなり(年寄りのクルマ?)ますます若者には人気がないクルマになっています。

  5シリーズが隣りに停まっていると、GH系アテンザよりボディサイズが一回り大きく、立派に見えます。さすがはBMWが誇る「フルサイズセダン」だけあって、その辺のクルマに簡単には「格負け」しない風格があります。BMWは3シリーズと5シリーズの間にとても大きな差があります。クルマについてそれなりの「素養」がある大人(40歳以上)なら、3シリーズには見向きもせず5シリーズを検討すると思います。「3」なのか「5」なのか自分が買うべきクルマが分からない人は間違っても輸入車なんかに手を出してはいけません。おとなしく「プリウス」にでも乗っていたほうがあとあと後悔することもないはずです。「5」は高価過ぎるから「3」という選択も40歳以上65歳未満ではあってはいけないことだと思います(クラウンに乗ればいいのでは?)。大人がいい歳して「3」に乗っていたりするせいで、日本のクルマ文化はなかなか成熟しないどころかますます混乱しています。せっかくのBMWのクルマもイメージ通りに乗られていないと魅力を十分に発揮できない気がします。

↓ポルシェにしろBMWにしろ日本では「イメージの怪物」になってしまった感があります。メーカー自身の日本市場での売り方にも大いに問題があったとは思いますが・・・