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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

プリウスが得た イタリアン・テイストのデザインは世界を変えるのか!?

  新型プリウスを毎日のように見かけるようになりました。4代目となってFCVのMIRAIに準じたデザインに大変身して、全身からは「新しさ」が存分に伝わってきます(新し過ぎる!!!)。しかし顔つきだけは、「意図的」と言っていいくらいに、ミライとプリウスでは異なります。

  MIRAIは韓国や中国のメーカーが作ってそうで、ごくごく平凡な近未来デザインです。とにかく公共交通機関の乗り物のように「無機質」な顔をしています。水戸岡さんがデザインしたみたい。余談ですが、JR九州の車両は蹴っ飛ばしたらすぐにヘコみそうなハリボテ感がどうも好きになれません(国鉄車が良かった!)。質感が低く見えてしまうデザインなんですよね、ジウジアーロとは真逆!!!

  そんなMIRAIとは違って、プリウスは塊感がありますし、マスクがMIRAIとは違って対抗車線から見た時に、ふと連想するのはあの「フェラーリ」です。458イタリアとか488GTBとかいったミッドシップのシリーズではなくて、12気筒のFRモデル「ベルリネッタ」の方です。ボンネットのうねりとヘッドライトの雰囲気がどことなく・・・いやトヨタは完全に狙ってますね。プリウスと同じと言われてしまうとフェラーリオーナーの気分を害するかもしれませんが(間違いなくいい気はしないはず!すみません・・・)。

  そもそもフェラーリのデザインがかなりアヴァンギャルドなものになって久しいです。1990年代以降はマツダ(RX7FD3S)、ホンダ(NSX)、シボレー(コルベット)の影響が見え隠れしてはいますが、その変遷の中でも「特別なブランド」であり続けるための斬新さ!で冒険的なデザインを連発しています(フェラーリだけに許される暴挙?)。そこに世界を代表する大衆ブランドのトヨタ、さらにトヨタ代表する大衆モデルの「プリウス」のデザインが接近した!!!という「構図」が面白いです。

  勝手な想像ですが、プリウスがイタリアン・スーパーカーデザインを果敢にモディファイするのは、いよいよプリウスも海外での大規模な拡販の時!!!「勝負の時」を迎えた!!!と首脳部が考えているからでしょうね。「21世紀のカローラ(20世紀で一番売れた)」として、クルマのスタンダードに関わるなにもかもを刷新しようという「覚悟」があるってこと!?

  トヨタの「この動き」は早くから韓国・ヒュンダイグループによって補足されていたようです。もう不思議!?というしかない!!!よくぞ遅れることなく、驚異的なタイミングで「ほぼプリウス」=「アイオニック」を作ってきたヒュンダイです。なんだか家電の競争みたいになってきましたね。ヒュンダイの狙いは・・・プリウスとほぼ同じクルマを作って米韓FTA(相互無関税)のメリットを活用すれば、理論上はトヨタよりも利益率が高くなるはずです。

  ヒュンダイ車は日本で発売されないので、その実力なんて知る由もないですけどね。北米の二大雑誌「CAR and DRIVER」と「MOTER TREND」を読む限りでは、どのモデルもライバル車をしっかり分析して同等の性能を目指すような開発をするようなので、ホンダ、マツダVWといった「10ベストカー」に毎年ポジションを確保する有力メーカー達を越えるような性能ではないようですが・・・。

  今どきのクルマの最も重要な「性能」といえばそれは「デザイン」。かなり似ていると騒がれた「4代目プリウス」と「アイオニック」ですが、よく見ると結構差があります。「アウディ」と「フェラーリ」ただしどっちも少々出来損ないに見えるけど。それよりも意外なのがトヨタよりも保守的なデザインとなったヒュンダイという珍しい「位置関係」です。ライバルブランドのデザイナーも想定できないようなデザインで結果を出した「プリウス」。もしかしたらマツダ「魂動」を上回る重要な仕事だったのでは?

  復活した「モーターファン」第1号で、クソライター連中(清水和夫、佐藤久美)に相変わらず散々にバカにされてしまったトヨタですが(失礼ですが「老害」と「バブル女」にトヨタ車を語らせる編集部に非がある!?)・・・、世界で一番といっていいくらいに注目すべき仕事を連発していると思いますけどね。なんでカーライター連中の評論にはそういった「建設的」「肯定的」な議論が出てこないのか!?トヨタよりジャガーの方が真面目!!!とか書いちゃってる清水和夫さん・・・本気かよ。

「IONIQ と プリウス」の動画リンク

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