日産GT-Rにニスモ版(日産のスポーツタイプのチューンナップ版)が出るということが、大手ネットメディアに掲載され、国内で月に20台ほどしか売れないこのクルマに対して、圧倒的に好意的なコメントが多数寄せられていていた。たしかに日産GT-Rは日本が誇るスーパースポーツカーなので、これだけの歓迎を受けていても別に不思議ではないのですが、読んでいてとても興味深くて楽しい気分になりました。
「いつかはGT-Rに乗りたい」という夢を持って毎日頑張れるというコメントがいくつかありましたが、頑張って働いてこのクルマに乗りたいと純粋に思えるクルマは意外に少ないかもしれません。GT-Rの価格設定は本当に絶妙で、憧れるほどに十分高額(ノーマルだと900万円~)なのですが、ポルシェターボ(1500万円~)やフェラーリ(2500万円~)を凌ぐ圧倒的な性能なので、十分にお買い得と思わせるクルマでもあります(日本ではその性能を持て余してしまうので損だという人もいる)。
デザインには賛否両論あるようですが、自分はこのデザインが大好きでポルシェ・フェラーリ・ランボルギーニなんかよりもずっとこちらがすきです(マセラティGTやシボレーコルベットが好きな人にはウケるのでは?)。たしかに街中で見かけると、一度でいいからこのクルマを愛車にしてみたいと思わせてくれます。
GT-Rは維持費も桁違いに高いらしいので(毎年の部品交換で100万くらいはかかるらしい・・・)、もっと現実的に憧れるクルマがあってもいいなと思います。去年、生産中止になってしまったRX-8は価格はかなりお手頃ですが、社会に出たての若い人はとくに憧れるクルマだったんじゃないかと思います。しかしトヨタ86にそこまでの魅力があるか?というとちょっと疑問な気がします。トヨタもかつてはソアラやスープラ、アリストといった多くの憧れのクルマをラインナップしていましたが、今はレクサスを含めてもそういうクルマは見当たりません(新型ISは候補でしょうけど・・・)。
マツダにしろホンダにしろそういう憧れのクルマを作って社会に貢献するのも立派な自動車会社の責務なんじゃないか?と思います。来年からまた新しいスポーツカーの発売が予定されていますが、どうもターゲットが年配の人向けの小型のものが多いようです。これでは若い人は憧れたりしないし、むしろクルマに対してより興味を失ってしまうのではないかと思います。日産のGT-Rやスカイラインクーペのようなミドルサイズのプライベートカーを600万円くらいで作ってくれればいいのかなという気がします。クラウンクーペ・アテンザクーペ・アコードクーペ(これは北米で発売中ですね)を日本で売って多くの若者に夢を持たせてほしいと思いますね。
↓これならR32〜34までのGT-Rを何台でも所有して、峠を走らせることできます。RX-7(FCもFD)やRX-8もランエボ(3~7)やインプも持てますよ〜。