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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

スバルWRX-S4 欲しい!

  まだ乗ってないですけどスバルWRX-S4は、見た目とスペックから早くも「いいクルマ感」がヒシヒシと伝わってきます。BMWメルセデスがあれだけたくさんのモデルを投下してくれているのに、残念ながらこの「S4」ほどにしっくりくるモデルはなかったように思います。まあ無理に探せばBMW-M235iとBMWアルピナ-D3が思い浮かばないこともないですが・・・。それでもやはりこのWRX-S4は日本人が企画し、デザインしているせいか、とても心地よく感性に響きます。

  実際のところレクサスISの時もスカイラインの時も同じくらいの「心の震え」を感じたので、このクルマが特別に「激レア」な存在というわけではないです。レクサス、日産、スバルと見事なクルマを連発してくれました。まあ私みたいな単純極まりないユーザーを一網打尽にするのは、このクラスのブランドならば容易いことなのだと思います。ただし実際に購入するとなるとレクサスISは「ブランド内のヒエラルキー」がやや気になりますし(駐車場でGSやLSの隣りは気まずい)、スカイラインのHVに関しては、フォーマルな使い方しか許されないかのような、ややヘビーな車重が気になってしまいます・・・あと価格ですかね。IS350はちょっと高いですね。

  そこに満を持して出て来たのが「S4」なわけです!年配のある評論家が例のごとく「個性が無い」とバッサリ切り捨てておられましたが、私のようなクソガキには「これだぁ!!!」と思わず叫びたくなるくらいに気が利いてます。300psのAWDで13.2km/Lはレヴォーグと同じですが、ハイオク指定とはいえこれだけのハイパフォーマンス&経済性はスカイラインHVのAWDに匹敵します!もうドイツ車には決して真似出来ないくらいに十分に個性的じゃないですか?しかもこれが本体価格たったの334万8千円です!BMWだったら軽く700万円コースだと思います。トヨタも日産もとてもじゃないですがこんな価格じゃ出せないスペックです。なぜ年配の評論家達はこれまでスバルが保ってきた「ボクサーターボ」を素直に評価してあげようとしないのか?ドイツ車の2Lターボなんてどう評価したところでガッカリしかしないのに・・・。

  「年配」とは一体誰のことを言ってるのかって?今月号(2014年10月号)のニューモデルマガジンXで高平高輝・西川淳・松下宏の3氏が挙ってレヴォーグをボロクソに言ってたんですよ・・・。まあこの3人の評論はなかなか勉強になるので、安易に否定したくはないんですけども今回ばかりはディスらせてもらいたい。レヴォーグにしてもS4にしてもスバルはもの凄く良い提案をしてくれたんじゃないかと思います。このクルマに出会えて人生が少し楽しくなったっていう人はこれからたくさん出てくるんじゃないかという予感で鳥肌が立ちそうなくらいです。「ハイパワーは金持ち専用!」みたいなつまらないルールを無意識の内にクルマ業界全体で作り上げてしまっている中で、それに抵抗できる唯一のメーカーがスバル!それだけでも世界中探しても見当たらない「個性」ってもんじゃないですか?それを掴まえて「価格が高すぎる!」って・・・。いまだに国産車の基準ではマークⅡが171万円で買えるとでも思っているのでしょうか?

  この機会なので言わせてもらいますが、なんでもかんでもBMWアウディに例えて済ませばいいというものでもないと思います(特に高平さん!)。いつまでもそんな「オワコン」ブランドを物差しにしているから、スバルやマツダの「現在地」が全くもって測れないんじゃないですか? たしかにBMWアウディの8気筒は素晴らしいですよ!日本車にはなかなか真似出来ない領域です。しかしその8気筒に8速ATが当たり前のように使われているからといって、それを尺度に「スバルはCVTやめろ!」とかどう考えてもおかしくないですか? なんで純粋に「速さ」を追求するスバルの哲学を理解してあげないんでしょうか。スバルの優秀さを説明すると何かと都合が悪いからとたすらに黙殺して、くだらない自説(だれも欲しがらないBMWアウディの4気筒を持ち上げる)を展開されるのですか?

  読んでいる限りではスバルのCVTの仕上がりが悪さに言及してるのか、それともCVTに拘るスバルそのものを完全否定しているのかは、分りかねる部分もあるのですが、これはさすがにやり過ぎだと思いました。高平さんが悪いのか編集部が悪いのかはわかりませんが・・・。レヴォーグがワゴン専用車であり同時にターボ専用車であるかについてスバルの設計思想を説明してあげるのもプロライターとしての最低限の責務じゃないでしょうか。ニューモデルマガジンXはこれまでも「架空の」日本車をでっちあげて散々に日本メーカーを貶めてきましたが、今回はスバルを名指しでしかもクルマまで特定した上で、本質を語ることなく、ドイツ車と設計思想が異なるというナンセンスな理由でディスっているわけです。しかも「スバルは痛い」という陰湿極まりない下衆な表現で・・・。いくらクソガキの私でも内装ダサダサのBMWや経済性度外視のアウディを必死で持ち上げる中年ライターを「痛い」と表現したりはしないですが。

  さて「S4」ですが、今回のスバルはデザインをとても頑張ったと思います。スバルのスパルタンなイメージとはややギャップがあるくらいに「かわいい」リアの造形がたまらなくいいですね! 「STI」のように巨大なスポイラーが付いてしまうとスバルファンには大変失礼ですが、もはやクルマとしての価値はゼロに近くなってしまう!といっても過言ではないです。さらに少々厄介だなと感じるのは「S4」においてもビルシュタインダンパーが付く「GT-S」というグレードには標準装備で小型のスポイラーが付いてくるのだとか・・・。これじゃあせっかくの「かわいい」リアの造形が全く台無しになってしまいます。

  なぜスバルというブランドは、デザイナーが渾身仕上げで描き上げたボディラインをあっさりと変えてしまうようなパーツを付けるのでしょうか? このデザイン軽視の企業姿勢が今後のブランド展開の大きな足枷にならなければいいのですが。そういえば86/BRZも「強制スポーラー」の有無でグレード選びを制限されてしまう人が結構いたようです。もはやWRCに参戦しているわけでもないのだから、スポイラーを付けるなら付ける、無しなら無しで最高のデザインを提示してほしいものです。まあそういった「瑣末」な違和感は残しつつも、さすがは世界のマーケットをことごとく撃ち抜いているスバルだな!ととても感心しております。中年ライターにどれだけディスられても、世界の若者の心を掴み続けてスバルの快進撃はしばらく続きそうです。

  
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