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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

スバルとホンダが日本でまったくやる気がない・・・

  ホンダの創業者である本田宗一郎権威主義に象徴される「日本の体質」に対して、常にある種の嫌悪感を抱いてきたようです。事の起こりは戦争中の強制徴用などの「全体主義」に対するものだったようですが、戦中・戦後を通して自分の頭で考えようとしない日本人の国民性がとても嫌で仕方なかったといったニュアンスが著書から感じられます。

  トヨタや日産は叩かれないけど、ホンダはちょっとしたことで叩かれ続ける。そんな屈辱の日々は、いち早く自動車大国アメリカへ進出し、さらにF1にも参戦するなど「世界に羽ばたく」原動力へと変わり、華々しい成果を上げることである程度は跳ね返すことができたようです。F1での活躍は日本でも広く知られていますが、日本でBMWに乗っている人々のどれくらいが、2000年頃のBMWのデザインはホンダのパクリだったと理解しているでしょうか?

  最近では全く遠慮なしに、ホンダに高級車なんて期待できない!という声がプロライターからも一般人からも聞こえてきますが、まあ「偏見」以外のなにものでもないですね。ホンダというメーカーは比較的短期間で何でも高いレベルでやり遂げてしまう「技術力」と「見識」を持っている事はこれまで何度も示してきました。NSXを例に出すまでもなく、ロードスターをまともにコピーできないBMWメルセデスを尻目に素晴らしいライトウエイトスポーツ「S2000」を作り上げました。先ほども述べましたがレジェンドはBMW5にデザインをパクられるほどの完成度を誇っていました。

  ホンダがあってこそ自動車産業全体は力強く発展を遂げると思わせるだけの十分な実績があるのですが、最近ではそういう役目をフォード、VWマツダなどに譲っている印象です。プライベートジェットを作ったり、ロボットやオートバイなど自動車以外の分野にも積極的だったり、自動車作りはアメリカへとどんどん移管し、最近では日本からの輸出よりもアメリカからの輸出の方が多くなり、いよいよアメリカで愛されるメーカーになってしまいました。

  このホンダと同じ路線を辿っているのがスバルで、やや身の丈に合わない気がしないでもないですが、北米シェアの急激な高まりを受けて、アメリカでの生産台数を今後増やすべく資本投下が行われています。そんな矢先にOEM生産を行っているトヨタのカムリが北米でのシェアを落とすなど、風向きも変わってきている印象です。新型レガシィの北米での発表会もあまりに無難過ぎる「B4」のデザインに報道陣が凍り付くなど、やや心配な要素もあります。これで頼みのアウトバックがコケたら再び急転直下の赤字転落もあり得るかも。

  さらに新型WRXの開発も多くの部分を北米へと移管していて、日本よりもアメリカでの販売を視野に入れた設計になっているようです。ランエボも最終型は海外向けの特別仕様を中心に開発が行われましたが、WRXも日本でのライフサイクルを終えたかのように、エボとほぼ同じ段階に突入しつつあります。ここからは邪推ですが、良き理解者と思われたスバリストの皆様が、次々とBRZに乗り換えていくのを見て、スバルも「え〜!なんで〜!」と絶望的な気分になったのかもしれません。

  とりあえずホンダもスバルもなんだか日本からだんだん遠くなっていると感じるわけです。NSXWRXだけでなく、次期レジェンドも次期レガシィもなんだかアメリカ車のど真ん中に近づいていますよね。そもそも日本で本当に発売されるのか?すら怪しいくらいですし、日本で売れたら「珍事」といっていいくらいかもしれません。「ヴェゼル」とか「レヴォーグ」とかマニアックなモデルだけじゃなくて、もう少し日本向けにやる気を出した「目が覚めるような」クルマを期待したいのですが・・・。

  

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