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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

安全なクルマとは・・・輸入車大好きなバブル世代に教えてあげよう!!

  アメリカで発売されている数多くのモデルの中で、「最も安全な23車種」というのがIIHSから発表されました。そのモデルとは・・・

「シボレー・ボルト」「マツダ・アクセラ」「ヒュンダイエラントラ
トヨタ・カローラ」「トヨタ・プリウス」「ホンダ・アコード
マツダ・アテンザ」「日産ティアナ」「スバル・レガシィ
「スバル・レガシィアウトバック」「レクサスES」「ジェネシスG80」
ジェネシスG90」「マツダCX3」「日産エクストレイル」
「三菱アウトランダー」「スバルフォレスター」「トヨタRAV4」
ヒュンダイサンタフェ」「レクサスRX」「メルセデスGLE」
クライスラー・パシフィカ」「ホンダリッジライン」

圧倒的な日本車と韓国車のオンパレードに対してドイツ車がなんと1台とアメ車が2台だけという、予想こそしていましたけども、なかなか衝撃的な結果です。やたらとドイツ車が大好きな自動車ライターの連中は「アメリカ向けの日本車は全く別の仕様」だとか「欧州車にとってはアメリカは衝突の基準が違うから全く意味がないテスト」だとか、必死に「言い訳」を考えてくれるわけですが、どんな基準だからといっても、一定のテストで良好なスコアを残せないドイツ車を「安全」と言い切るのはだいぶ無理があるような気がします。まあこれに関してはあまり断定的なことは言いたくないですけどね・・・。

この中で日本未発売モデルは、アメ車2台とヒュンダイ4台にホンダリッジライン、レクサスES、トヨタ・カローラ(日本とは別のクルマ)の9台で、残りは14台は日本でも絶賛発売中です。スバル、マツダトヨタ(レクサス)が3台ずつ、日産が2台、ホンダ、三菱、メルセデスが1台。事故で死にたくない人やバカだと思われるクルマに乗りたくない人は、黙ってこの14台から選んでおくのが無難かもしれないです。クルマもファッションと同じで、「攻める」要素と「合理的な」要素が合わさって「センス」になるわけですから、「VWは乗っても大丈夫かな?」なんて後ろ指さされることにビビっているような人は、とりあえずプリウスにしておけばいいと思うんですけどね。「プリウスなんて怖くて乗れないからゴルフ乗ってます!!」みたいなバブル世代の生き残りに遭遇することもあるかもしれないですが、もはやプリウスはゴルフを完全に凌駕している!!という事実を知っていれば「ドヤ顔」ゴルフユーザーが哀れに見えてきますよね・・・。

選ばれた23台を見てみるとDセグの日本車の異常なまでに衝突安全の高さが目立ちます。やっぱり選ぶなら「日本車」「Dセグ」「FF」がもっとも合理的な選択なのは全く変わってないです。カーグラフィックなどの日本のクルマ雑誌では完全に雑魚扱いのFFセダンですが、アコード、アテンザ、ティアナ、レクサスES(カムリベース)に加えてAWDレガシィが、ドイツ勢(BMW3er、アウディA4メルセデスCクラス)を圧倒しているのは5年前から全く同じです。もっとも5年前のドイツ勢はアメリカの新しいテストの前に大惨敗を喫してCクラスやA4など「POOR」評価が連発しました。これだけ安全なFFセダンなんですけども、日本ではセダンはやっぱりFRという固定観念が強いみたいでどれも販売台数はイマイチです。

日本では根強い人気のクラウン、Cクラス、3er。それにすっかり高級車として定着したレクサスISスカイラインですが、北米で発売されていないクラウンは別としても今回も全部ダメみたいです。安全なFRセダンはジェネシスブランドのヒュンダイ車だけ!?確かにラグジュアリーセダンとしては最後発なのがこのジェネシスで、もちろん設計も一番新しいですから有利です。ヒュンダイはレクサスやアウディに対抗するラグジュアリーブランドとして「ジェネシス」を立ち上げましたが、ブランド開設に際して相当に気合いが入っていたようです。27年前にトヨタが「レクサス」を立ち上げる時も当時の常識を根本的に塗り替えるような画期的な「LS」(セルシオ)を作って世界を驚かせましたが、その再現を狙ったようですね。

ヒュンダイはかなり広範に渡って「ジェネシス」専用の装備を開発したようで、独自の設計でLクラスセダン(これはキアと共有)を作り、さらにメルセデストヨタに勝つために縦置きミッションも傘下のヒュンダイパワーテック製を投入してきました。BMWの置かれているヒドい有様を見ていて汎用のZF製ミッションを使っていては逆立ちしてもメルセデスやレクサスには絶対に勝てない!!と判断したようで、「本物の高級車ブランド」としての道を歩み始めました。Sクラス、LS、キャデラックCT6といった1000万円クラスのLセグセダンに堂々の仲間入りを果たしています。

  衝突安全基準(IIHS)に話を戻すと、この手のテストでは上位の常連であったはずのボルボが今回は1台も無いなんて・・・5年前は日本勢と並んでトップ評価だったのに!!! ボルボは日本市場においても「最先端」のセーフティを謳っていますが、北米のテストから一気に消えたのはとても気掛かりです(ホントに大丈夫!?)。たしかに一時期のボルボアメリカからの全面撤退も視野に入っていたようですが、新しく中国資本をオーナーに迎え、再び北米を狙う大型モデルを次々と発売していて、日本にもいよいよXC90に続いてS90/V90が投入されるようですけど、「安全のボルボ」というお墨付きがあれば日本でもチャンスがあると思っていたんですけどね。ちょっとがっかりです。マツダの旧型シャシーを使っている時分は世界最強だったのですけどね。

  この結果を見ると、やっぱりなんだかんだいっても、自動車メーカーの力というよりも、製鉄業の発達した日本や韓国が圧倒的に有利なんだなーと思います。欧州では高級車を中心にスチールに変わりアルミボデーが大流行していて、メルセデスジャガーも軽量化による燃費の向上と、ラグジュアリーカーに必須のエキップメントを充実させても車重が1600kg程度に収まるくらいのクルマを作っています。良く言えば経済性や環境性能とクルマの性能を両立させるバランスの取れたクルマなんでしょうけども、逆に言えば10年くらい前のやたらと軽い日本の高級車みたいな設計だと言えます。BMWメルセデスジャガーがどんどん軽くなっていって、欧州の衝突安全基準(ユーロNCAP)でもVWの新型SUVティグアンにジャガーXFやEクラスといった高級セダンが負けるなんてことが起こっています。

  もうアルミで勝負するしかない!!という欧州勢に対して、日本や韓国ではアルミ化を検討している自動車メーカーに、スチールの会社がアルミよりも軽くて丈夫な設計の持ち込みで提案してくるんだとか!!日本車や韓国車がなかなかアルミ化しない理由がコレみたいです。オッサンライターは日本車はアルミ化が遅れている!!みたいなことを書いたりしますけども、日本のアルミ精錬技術が低い!!なんて事実はないです。ホンダは初代NSXを作るためにアルミ精錬所を併設した工場を仕立てたりしましたし、富山県で作られるアルミホイールがイタリアのスーパーカーで使われているので、富山で大災害が起こった場合は世界中のフェラーリの納車がストップするとか言われています。

  その気になればアルミを採用することもできるんですけども、衝突安全基準のシュミレーションをすると、日本メーかーが望む数値が出るのはスチールなんだと思います。BMWメルセデスジャガーに加えてボルボもアルミ化が進んでいますが、いずれも衝突安全基準で苦戦するようになりました。もちろんこれらのメーカーにもアルミを採用する「理由」ってのがあって、沢村さんが言うには、衝突安全基準は下がるけども、捻れ剛性などはスチールよりも優れているんだとか・・・。とにかく素材ってのは奥が深いんだってさ。だから断定的なことは言ってはダメなんだってさ。さて2017年はこの問題を掘り下げてある程度の結論を出したいと思います!!今年もよろしくお願いします。


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