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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

ケイマンGTS ポルシェはやはりキングof S-carメーカーだな・・・

  トヨタGMVWの3社がそれぞれにスポーツカーを作って売るようになって、それに連れて市場におけるスポーツカーの役割というのもだいぶ変わってきました。グローバルで1000万台を売るための「設計」を強いられてきた、これらメガグループの設計者達が、ある日突然に「スポーツカー作れ!」とか言われても頭はすぐには切り替わらないはずです。それどころか切り替える必要もないみたいで、今やどこのメーカーのスポーツカーも「個性」なんてあまり重視していなくて、「客の目を欺ければそれでいい」くらいにしか思っていないのではと思える節もあります。

  スポーツカーの開発も普通車と同じように、部品の共通化を強烈に押し進めることから初めて、40%くらいを他車と共通化しないことには発売の目処が立たない。その数字をクリアするためには他社との共通設計化も常に視野にいれなければなりません。「メルセデスと日産」「BMWトヨタ」みたいな相思相愛の関係になればよいですが、いくら軽スポーツを作るためとはいえ、スズキ、ダイハツ、ホンダがお互いに手を結ぶことは極めて難しかったりもします。

  そしてさらなる共通化のカギを握るのが、世界的規模で展開している部品サプライヤーです。IHI(石川島播磨)が小型エンジンに搭載するタイプのターボチャージャーで一定以上の受注を受け納入価格を下げることができたおかげで、欧州でのスポーツモデルは堰を切ったように溢れました。気がつけば現行モデルのほとんどが「IHIスポーツカー」になってしまってます。メルセデスBMWアウディVWルノープジョーシトロエンフィアットアルファロメオのほぼ全てのモデルが「IHIスポーツ」(IHIの供給とは限りませんが・・・)。そしてホンダも・・・。

  やっぱりスポーツカーメーカーとしての「格」って大事だと思います。F1もDTMもそういうところを無視してレギュレーションを変えてしまうから、どんどんつまらなくなるし。ということでやっぱりポルシェ。ターボ勢による「馬力水増し」合戦に敢然と立ち向かうかのように、ボクスター/ケイマンの上級グレードを投入してきました。ケイマンGTSは3.4Lで340ps!こんなササクレだった「末期的状況」のスポーツカー市場で、我が道をいくかのように自然吸気エンジンで100ps/Lをきっちり達成するなんて!トヨタ86並みに素晴らしい!

  これは本当に素晴らしいことだと思いますよ!というかトヨタ86/スバルBRZも素晴らしい!(一部ではps虚偽記載?という説もありますが・・・)。欧州の皆様は「86」発売に諸手を挙げて賛辞を送ったようですが、ポルシェもこれを横目に「本当のライバルはトヨタだ」と改めて認識したようです。ポルシェの尊厳がよく表れた一台じゃないでしょうか? さて・・・日産はいよいよ「IHI」化したZを発売するんですかね・・・。
  


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