CARDRIVEGOGO アーカイブ・ブログ

はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

アルシオーネSVX と NSX 

  休日の午後に混雑確実の甲州街道を走ることは極力避けているのですが、都内で昼間に用事があったので仕方なく走ってきました。なんで嫌なのかというと、混雑する意外にコンパクトカーや軽自動車に囲まれてダラダラと走るのが、クルマにとっても環境にとっても自分の精神衛生上にも良くないからです。これで今、話題の「超小型モビリティ」が登場したらと考えるとゾッとします。それはさておき、こんな時間の甲州街道は面白みも全くなく、前後左右をプリウス・アクア・フィット・Kカー・ミニバンに囲まれてうんざりだったのですが、たまには「レア車」に巡りあったりします。

  AE86のような「パンダ色」のMR2がでっかいウイングを付けて走っているのを、後ろからきた現行スバルWRX-STI4ドアのドライバ―が見て爆笑していました。一般人から見ればスポーツカーなんて「どれも同じ」なので、パンダ色のトヨタも「WRブルー」のスバルもどちらもメーカーの看板を背負って走っているようなものじゃないかと思ってしまうのですが・・・。

  スバルのクルマってほんとに「華」がないよなと思いながら走っていると、前方にNSXか?コルベットか?のような見事なダックテイルデザインの2ドアクーペが走っていました。こ、これは伝説の「スバル・アルシオーネSVX」じゃないか! 20年以上前のデザインなのに、まだまだ現役のデザイン。やはり「レア車」はデザインの劣化がかなりゆっくりだなと改めて思いますね。キャビンの部分(ピラーとルーフ)だけ黒く塗り分けられているのもNSXっぽくていいですね。

  バブル期の日本車はなんだかんだで、普遍性があってカッコいいですね。現代のクルマと違ってクーペデザインであることを強く意識していて、デザインも輸入車の影響などほとんどなく、「日本車らしさ」が良く出ているクルマが多いです。その中でも頂点を争うのが、「マツダRX-7(FD3S)」「ホンダNSX」「トヨタソアラ(Z30系)」「三菱GTO」の4台(四天王?)だと思っていましたが、このスバルアルシオーネSVXもこの中に加ってもいいくらいです。写真と実車ではだいぶ印象が違っています(写真見て「却下」はちょっと気が早い?)。このクルマは決して「スバル=ビッグキャビン=寸詰まり」のイメージはなく、リアやフロントのオーバーハングが伸びやかで、デザインからも「FR車」なのだというのがよくわかります。NSXのサイドのデザインが好きな人なら、このクルマのデザインも満足できるのではと思います。NSXは全然安くならないようなので、代わりにこのクルマもアリだと思います。日本向けには5000台程度しか売れてないようで、中古車もそんなに多くはないですが・・・。

  これらのクルマも次第に少なくなってきました。ドライブの名所に行けば、FDやNSXの1台くらいには、かなりの確率で巡り合えますが、GTOや30系ソアラを見かけたら「ちょっとラッキー」です。スバルアルシオーネSVXもそうですが、この3台はあくまで「スペシャリティカー」(ラグジュアリークーペ)なので、こだわりを持って乗る人がFDやNSXに比べると圧倒的に少ないので、街で見られなくなるのも仕方がないですが・・・。ただFDやNSXと同じぐらいの「濃度」で作られているスカイラインGT-Rも意外と見られなくなってきたように感じます。こちらはデザインの劣化をひしひしと感じさせているのが原因のようですね(R35へ乗り換えが出来るというのも理由かも)。

  ホンダやマツダNSXやFDの中古車人気を受けて、いよいよ新技術による後継車を出してくるでしょう。トヨタもレクサスブランドでソアラを復活させる方針のようです(BMWが作るならちょっとがっかりです・・・だって高いもん)。「北関東メーカー」にも、エボやインプとは違う「ラグジュアリークーペ」の復活を期待したいです(WRXコンセプトにその片鱗を見た気がしましたが・・・)。