CARDRIVEGOGO アーカイブ・ブログ

はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

輸入車シェア10%が低すぎる? そしてなぜゴルフが売れるのか?

  輸入車のシェアがやっと10%を超えそうな勢いですが、しかしまだまだ「低すぎる」と多くのジャーナリストは嘆いています。さすがに「多くの日本人はクルマの良さが分らないから輸入車シェアが圧倒的に低い!」という暴言を放つ人はほとんどいないですけど、「輸入車販売価格の不誠実さ」について言及されることが少ない気が・・・。

  日本で売れてる輸入車なんて1000台/月を突破しているゴルフとメルセデスAとCLA、そしてボルボV40。あとは320dが割と良心的な3シリくらい。これらC/Dセグならば日本市場で一定の競争力があるので、当然に売れているわけです。それより下は割高感があります。Bセグで本体250万円もするクルマを欧州車の標準スペックでトヨタが出したら、評論家から集中砲火は避けられないでしょうが、アルファロメオシトロエンには及び腰です(まあ売れるわけがないからディスる必要もないわけですが・・・)。

  まあ日本での輸入車シェア10%を演出しているのは、輸入車メーカーの売る気の無さ以外に特に理由なんてないだろ!と思うわけです。北米で40%近い日本車シェアは、「買って!買って!」アピールというか経営努力・商品企画の賜物。日本向けに少しだけやる気を出しているVWメルセデスBMWボルボがそれなりに受け入れられていて、その成果が「10%」。よくマヌケな評論家がほざく「トヨタが悪い」なんて言い掛かりもいいとこ。

  数字ってウソ付かないですから・・・。「10%」が低いと思う人は輸入車を過大評価/日本車を過小評価していて、「10%」が高いと思う人はその逆というだけの話です。「10%」の原因は「日本人が貧乏になってきているから」と言う人もいますが、もし日本人の所得が50%増えたら、その分自動車の価格も高くなるのが社会の仕組みってものでは? 

  もしマツダアテンザBMW5シリーズが同じ価格だったら、アテンザなんて全く売れない!だから輸入車の方がスゴい!というのも違うと思います。彼女の家のクルマはBMW5(E61)とクラウンアスリートですが、その2台よりも私のアテンザ(GH系)での軽快なドライブが最高に快適で楽しい!と言ってくれます。BMW5はどしっとしていて「グォォ・・・」て突き進むけど、アテンザは「スゥ〜〜」と軽快に加速していく。乗り味が全然違うのだけど、フェアに判断しても「アテンザ」の方がどんな道を走っていても絶対的に優れていると言ってます。

  日産ティアナでもスバルレガシィでも同じことが言えますが、このクラスの日本車の乗り味はグローバルでも非常に高い水準にあります(おそらく世界最高です)。300万円前後のこれらの日本車と比べて、価格面で有利に立ちつつあるCセグの輸入車、特にVWゴルフがup!やポロよりも断然に売れるのには理にかなっているとは思いますが・・・。