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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

スバル・レヴォーグはまさに全方向だ!

  ここ20年くらいの日本の自動車メーカーは、グローバル市場と次世代エンジンの開発ばかりに関心が行き過ぎているようで、日本市場のユーザーの心を捉えるようなモデルがとても少なかったです。この10年でベストセラーカーに登り詰めたプリウスには互いに歩み寄れないほどの賛否両論が渦巻いていて、プリウスに限らず販売台数で上位トップ10に入るようなクルマは皆同じような状況です。

  かつてのプレリュードやアルテッツァが人気だったように非常に高い満足度のクルマが素直に売れるという状況はもはや望めなくなっていました。人々がクルマに興味を無くしていると言えばそれまでなのでしょうが、なんとも不幸な状況が続いています。ドイツやアメリカではこんなことはないのに・・・。ディーラーに行けばお決まりのライバルメーカー車の悪口ともとれる「揚げ足取り」を延々と聞かされ、それが流布・拡散され量販モデルはどれもボロカスに言われてしまうのが実情のようです・・・。100〜200万円台のクルマにどれだけのことを望んでいるのか?

  そんな状況を変えるきっかけとなったのが、マツダ・アテンザ!!!ではなく・・・その一足前に発売されたトヨタ86です。今では日本の津々浦々で86を生活の足にしてとても楽しそうな人々が増えているように思います。結局クルマなんて自己満足に過ぎないから何だっていいと思うのですが、自分の気持ちに偽りなく好きで乗れるクルマの絶対数がまだまだ少ないのは痛感します。

  86登場以後、興味深いクルマがどんどん増えていてとてもいい傾向です。プライベートユースのクルマを作っても86を確実に上回る部分がないと、トヨタの営業力には勝てないのだから話になりません。そういう悲壮感溢れる状況の中で、マツダアテンザアクセラと作りあげ、そしてスバルは新たに「レヴォーグ」という国内専用ワゴンを出すようです。

  レヴォーグは国内専用なので、当然に中型車としては最上級の使い勝手の良いサイズが選ばれています。しかも国内専用なのに欧州車的な1.6Lターボエンジンを標準で使っています。正式な発表はないですが240ps程度の出力がありフルタイムAWDの加速適正を加味しても86/BRZに負けない高性能な中型車になっています。それに加えてデザインもよく手が入っていて質感がとても高いです。マツダの「鼓動」デザインのフロント回りがシンプルすぎて物足りない、もっとメルセデスみたいなギミック感が欲しいという人にはもってこいのデザインだと思います。

  個人的にワゴンのユーティリティの高さは理解できるのですが、正直言ってデザインやシルエットがやや苦手であまり好きではなかったです。街に溢れるボルボメルセデスのワゴンを見て一度もカッコいいと思ったことはありません。そんなワゴンのデザインが「いいかも」と初めて思えたのが、GJアテンザワゴンのデザインを見た時でした、日本メーカーが必死に所有欲を満たすクルマ作りを進めているのだなと同時に実感しました。スバルのレヴォーグもそんな傾向の中で生まれた「全方向的に称賛される」素晴らしいクルマになっています。

  
↓最近カーエンスーマガジンの刊行が増えていて良い傾向ですね。