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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

Cセグは進化できるのか?

  最近のスバルの日本・北米での大成功は、確かに「アイサイト」効果が契機になったとは思うが、それに加えてコンパクトカーに飽き飽きした人々が「インプレッサ」を発見したことに大きな意義があると思う。現行インプレッサは2Lモデルが200万円以下という誰もが納得の低価格に抑えられていて、それでいて内外装ともに予想以上に「高級感のある」作りになっている。従来の「スバル車」のイメージでディーラーを訪れたお客さんには、現行インプレッサは「驚き」があると同時に「一目惚れ」も十分にあると思う。確かに「高級車」ではないかもしれないが、プライベートカーとしてはとりあえず十分すぎる出来映えだ。ハッチバックのデザインもかなり秀逸で「グレー」などは本当によく似合っていて、日本を走るハッチバックでは最良のデザインだと思う。

  マツダトヨタアテンザやクラウンの新型デザインで一生懸命に若者の需要を掘り起こそうとしているようだが、実際は現行のインプレッサのように質と価格が伴った「納得」できるクルマこそが、多くの若者の支持を受けるクルマになるはずだ(実際そうなっていると思う)。この「2Lのインプレッサ」よりも一般的に動力性能が劣るにもかかわらず割高な価格設定の「メルセデスAクラス」や「ゴルフ7」が発売を迎えて話題になっている。しかし一部の熱心な「ブランド」ファンでもない限り、クルマ好きがこの2台のクルマを選ぶ割合は低いはずだ。この2台がインプレッサよりも素晴らしいデザインをしているわけでははないし(好みはあるが)、むしろ現実は逆でインプレッサのデザインの方が数段素晴らしいものになっている(と思う)。

  メルセデスAクラスにしてもゴルフ7にしても、決して低い水準のクルマではないが、Aクラスは「パクリ」のクルマでゴルフ7は「コストカット」のクルマ以外の何者でもないことは明白だ。韓国メーカーの「パクリ」に対しては烈火の如く激しく怒るメルセデスだが、「マネーゲーム」でかすめ取った三菱のFF車の技術でフィンランドだかどっかのサーブの廃業施設で適当に作らせているようだ。自社で開発していない(ちょっと語弊があるか・・・)だけでなく、「完全生産委託」のまさに「出来合い」のFF車を「プレミアムカー」ですと売っている「低俗」な会社にしか見えません(そりゃ、ひっくり返るクルマができてしまうのも頷ける)。そんなメルセデスを「礼賛」し、三菱を「蔑視」する日本のクルマユーザー&評論家も理解不能です(私もCLくらいなら乗ってみたいと思うので人のことは言えませんが・・・)。ゴルフ7に至っては問題外でしょう。どれだけ「イメージ戦略」で絶対に「カタログスペックで先代と比較させることなく」上手に多くの日本人に売りつけることができるのだろうか?

  こんな意味不明な2台を買うくらいなら、インプレッサか今年FMCの新型アクセラを待てばいいと思う。アクセラは確実にドイツの2台をデザインで圧倒するし、スバルも元々「イヤーモデル」で進化を繰り返すメーカーなので、驚きの「フェイスリフト」であの「WRXコンセプト」の顔に変わるかもしれない(MBのAクラスに似てる気もするが・・・)。スバルは元々インプレッサを若者のクルマと位置づけていたようで、好調のインプレッサを評して「予想以上に高齢者のユーザーを集めている」などとコメントしていたりする。若者に売りたい「クラウン」と高齢者に売りたい「インプレッサ」というトヨタグループ内での「スワップ構造」は苦笑い以外の何者でもないが・・・。今後インプレッサが切り開いた道に日本メーカー車が多数流入し、ドイツからはメルセデスAクラスとVWゴルフ7がやってきて「競争が激しくなって」クルマの品質が本当に上がるのか? それとも「ブランド戦略」だけが一人歩きして、中身が空っぽのクルマが蔓延するのか? どちらに進んでいくのでしょうか・・・。


↓フロントデザインは素晴らしいと思います。BMW1より良く出来ています。だけど新型アクセラには確実に負けると思います。