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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

HVのセダンなんていらない・・・

  ハイブリッドがセダンの人気を牽引しているとカーメディアが報じている。日本車のセダンが再び脚光を浴びつつあることは、セダン好きとしては歓迎すべきことなのだろうけど、どうも素直には喜べない。もちろんほしいなんてまったく思わない。トヨタは見事な情報統制を敷いてクラウンとISのハイブリッドをベールに包んだまま拡販に成功しつつある。しかしライバルのホンダは新型アコードの走行性能を細かく計測して掲載することを各メディアに許可しているようだ。各媒体に向けて詳細な走行データが提供されている。

  そんなデータをいちいち見てクルマを買う人は、かなり少数派だろうから販売の大勢には影響ないのだろう。ただそのデータを精査すると、このクルマの性格はガソリンエンジンの先代モデルとはまったく違うことがわかる。はっきり言って、私にとってはまったくの用無しと言ってもよいクルマだとわかってしまった。私はほぼ休日中心に使うサンデードライバーだ。ルートの8割は高速道路もしくは交通量の少ない峠道や自動車専用道であり、ドライブそのものを楽しむためにクルマを利用している。

  平均車速も30km/h台の半ばを示していて、他のクルマよりもやや高めだと自覚している。いまや自動車専用道は60~80km/hになっている区間も多い。それらの道ではたいてい+20km/hくらいでクルマが流れるので、高速での100km/hクルコン走行も含めて、ほぼ80~100km/hがおよその速度になる。乗っているアテンザは90~110km/hでベストな燃費が出るので、まあ車種としては理想的と言える。しかし新型アコードはどうやらベスト燃費は60km/hの定速走行で発生するらしい。なんじゃこりゃ!?

  90~110km/hになると走行条件によってはモーター駆動が停止し、直4のエンジンだけで1700kg近くある車体動かすことになり、ハイブリッドのメリットはほとんど無くなってしまうようだ。登り坂ともなるとあっさりとモーターが停止し、エンジンが大きく唸るだけで鈍い加速に終始するようだ。まだ乗る機会を得ていないが、これは頭で考えれば十分に分かることだ。

  もちろんハイブリッドの特徴とはもっといろいろなポイントがあって、例えば回生ブレーキやモーター式CVT(従来の変速機よりもロスが少ない)を備えているので、単純にエネルギー効率そのものを引き上げる機構は備わっている。しかしこの両機能が活躍する場面は、混雑した道路や追い越しができない道路で前に下手くそなクルマが居る時くらいだ。迷惑なクルマはさっさと追い越すことができる高速道路や田舎の幹線道路などを主体で走るなら強調ポイントとは言えない。

  結論は先に述べたが、改めてこんなクルマはとりあえずいらない。間違ってもドライバーズカーなんかではない。ただハイブリッドに限らず最近話題のクルマには60km/hベスト燃費のクルマが少なくない。トヨタのHVもおそらくそうであろうし、VWの1.4Lターボモデルのクルマも60km/hがベストだ。VWの名誉のために言っておくと、この1.4Lダウンサイジングターボに関しては90km/hまでは大きな燃費のロス無く走れるようで、いくらかマシな状況ではあるようだが・・・。