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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

BMWのラインナップ充実戦略はユーザー目線で「正義」だと思う。

   日本メーカーはおろか、ドイツブランドをピリピリと意識しながらブランド拡大を目指すレクサスですら、BMWのような多種多彩な派生車種を揃える戦略を採っていません。BMW3シリーズだけで、セダン・クーペ・ハッチバック・ワゴン・カブリオレの5つのボディサイズがあり、プラットホームからの派生で考えれば、BMW1シリーズのコンパクトハッチバックとコンパクトクーペ、X3の都市型SUVとさらにファミリーは広がっています。

  結局どれを買っても派生モデルなので走りに大きな違いはないでしょうし、Dセグのハッチバックなんて欲しいか?と言われると自信がないです。それでも車体のラインナップを増やすことに否定的な日本メーカーとは真逆の戦略を堂々と打ち出す確信に満ちた姿勢を日本メーカーにも見習ってほしいと感じてしまいます。

  プレミアムブランドとして同じボディのクルマに出会う確率を下げようとする努力は間違いなく「正義」です。レクサスが日本中に溢れるということはなかなか想像し難いですが、人気車種が登場し販売期間が長くなれば街中で遭遇する確率も上がってくるはずです。レクサスがボディタイプの拡充に力を入れないということは、まだまだ本腰を入れて日本で拡販を目指そうとはしていないということでしょうか?

  レクサスよりもやや深刻になってきているのが、人気が高まっているスバルとマツダの中型モデルです。人気のインプレッサアテンザのボディタイプが最小限だけしか設定されていないので、現行モデルが徐々に増殖していて、せっかくの好デザインも残念なことに所有欲へとはつながりにくくなるかもしれません。さらに来月に日本でも発表が噂されている新型アクセラもどうやら現状の2タイプのみの設定のようで、日本の津々浦々で同型のアクセラが見られるようになりそうです。

  BMWがプレミアムブランドとして、ユーザーの所有欲に責任を持つ姿勢にはとても感心します。同時にBMWは軽自動車、コンパクトカー、ミニバンが溢れる日本で、様々にボディタイプの普通車を発売し続ける希有なブランドと言えます。つまりBMWのおかげで日本人は日本に居ながらにしてDセグのハッチバックも2ドアクーペも選ぶ事ができます。なぜBMWは販売数があまり見込めないタイプのボディもラインナップできるのかというと、BMWのクルマが世界中で一定の評価を受けているからです。なんだかんだ言ってもBMWは偉大なメーカーですね・・・。