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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

真面目になったVWのディーゼルがいよいよ日本に導入されるらしい。


アルテオンの戦略がすごい

  550万円のゴルフRと同じエンジンを積んだアルテオンが同じく550万円なんて!!なかなか弱気な価格設定を見せているVWです。5m級の立派な高級セダンが突然に投入されましたが、クラウンやレジェンドもすっかり高くなったので、ビジネス/フォーマルな用途だけを考えたら全然アリな感じもしますけどね。マジェスタユーザーなんかの乗り換えにちょうどいいのでは!?同等のAWD&280ps(2Lターボ)を備えるジュリア・ヴェローチェは597万円ですから、スバルを除けばコスパも2Lターボの日本市場では最強レベル。そもそもキャビンが狭苦しいWRX・S4とは全く車格が違いますから。

  例の事件の影響で、イギリスでは約3分の2のVW&アウディ車が無償修理の対象になるみたいです。これらは全てディーゼル車が対象ですから、VWの右ハンドル市場向けモデルは、現状のところイギリスと日本でまるでエンジンが別物です。早くこれらを統一すべく日本にも修理の必要のない新世代ディーゼルを積んだVWが年内にも導入されるようです。「VWディーゼルがやってくる!!」果たして日本市場はどんなリアクションになるのか!?「まだまだ禊は済んでないぞー」という厳しい意見もあれば、「VWディーゼルに乗りたかったわ」という好意的なものもあり、そして「この一件で懲りたはずだから、大反省価格で買えるチャンス!!」なんて現実的な人も。意外にも北米市場ではアルテオンはまだ未発売なのですが、4ドアクーペの『CC』が2Lターボ200psで34000ドル(パサートは2Lターボ174psで22000ドル)なので、アルテオンがアメリカで発売されるとしたらベースグレードが35000ドル、Rラインが40000ドルくらいか!? そうだとすると日本価格ともかなり接近しています。これはお得だ。

  新開発のTNGA(おそらくFR車用の共通プラットフォーム!?)となって年明けに発売される新型クラウンに先んじて、MQBのアルテオンがタイミングを見計らって慌てて出てきたようなスケジューリングです。クラウンが正式発表する前に仕掛けてシェアに割り込もうという狙いなのでしょうか。これ千載一遇のチャンス!?なぜならクラウンの次期モデルも現行とあまり変わり映えしない3BOXの至ってフォーマルなセダンスタイルを貫くクラウンに対して、同じタイミングで発売されるレクサスLSは欧州/アメリカで流行のハッチバックスタイルへと大きく変化するからです。

この辺も業界の「銭ゲバトヨタらしい戦略なんですけども、クラウンユーザーをLSへ誘導しようという意図が感じられます。LSのスタイルが大きく変わるタイミングでクラウンのFMCを無理やりねじ込んできました。ポルシェもメルセデスアウディも「ハッチバック」スタイルが高級4ドアの流行スタイルになっている中で、見栄っ張りな日本市場の高級車好きなクラウンユーザーをLSへ囲い込んでいくつもりでしょうけども、そこに横槍を入れる化のように、最先端のハッチバックスタイルであり、550万円という魅惑の価格のドイツ・サルーンが登場。なんともタイミングが良すぎる。トヨタVWの攻防戦の結末はどうなるのか!?

DCCはVWの味方になるの!?

右ハンドル英国市場のアルテオンは、ディーゼル(2Lターボ)が3スペック存在していて、およそ150ps、190ps、250psと分かれていますが、250psの走りはなかなか強烈そうです。果たしてこの中のどれが日本に入ってくるのか!?150ps/190ps版にはFWDのモデルもありますので、価格もさらに抑え込めるはず。ガソリン車の190ps版2Lターボのベースグレードなら、新型クラウンのボトム価格と予測される400万円に近い価格設定が予想されます。いよいよVWが全ラインナップでトヨタと同じ価格で同じ車格のクルマを売るようになるのかな!?すでにゴルフやポロはトヨタ車といい勝負の価格設定です。

現在のところは「Rライン」のガソリン280psのみの日本導入ですが、このグレードには「DCC」という可変ダンパーシステムがついてきます。走行モードがタッチパネルで選択できます。意図的に低いギアを使うエンジンとミッションのプログラムを弄る機能は、ゴルフにもデフォルトで付いてますし、すでに1990年代のトヨタの小型車にも標準装備でしたけども、ダンパーの特性を変える「DCC」はゴルフではオプションになります。

BMWがF30系3シリーズのMスポに同様の機能をつけています。何度も試しましたが、正直言ってどれを選んでもシックリ来なかった。一番ハードなものにしても案外フワフワなんですよ。あくまでダンパーだけしか変えないですから、バネレートは変わりません。BMWも下級モデルだからとわざわざ自社開発もせずに、指定のレートで可変できるものを発注し、中小サプライヤーから調達したものをそのままポン付してます。お世辞にも上手くいっているとは言い難いです。レクサスも最近になってFスポに可変ダンパーを入れました。ドイツのザックス製ダンパーに変わったのが契機だったみたいですね。

どれだけ同意してもらえるかわかりませんが、可変ダンパーを使うとしたら、比較的に安定姿勢が取りやすいFRよりも、荷重移動が多く、ボデーも軽めなFFベース車の方が効果的じゃないかを思います。つまりBMWやレクサスよりも、アルテオンのような設計のクルマにこそ欲しい機能じゃないかと・・・。ただし乗ってみた感想では、BMWと同じで、スポーツを選んでもスパルタンな方向にはなっていないです。ちょっと気分が変わるかな!?くらいの変化でした。これぐらいだったらDCC無しの廉価グレードでもいいかな。メカ好きな人には納得かもしれないですけど、走りが好きな人にはまだまだ不要な機能ですね・・・。



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