「2Lガソリンターボ211psで413万円〜」と「2Lディーゼルターボ180psで435万円〜」。これだけでは、もはやどっちが日本車なのかわかりません!!日本車が高くて輸入車が価格を抑え気味で、ちょっとした均衡が生まれているのが200万円クラスと400万円クラスの2階級はちょっと熱いです。600万円クラスになるとまだまだ輸入車の方が有利みたいです。レクサスもRXが495万円〜なのでまだまだブランド力に自信が無いみたいですね〜・・・。
400万円前後のモデルだと、ある程度は「利幅」があるようで、ライバル関係を見ながら「無理なく売れる価格」を模索して値付けをしているようです。スバルもマツダもカタログモデルでは400万円上限ですが、経営改革が上手くいっているようで、利益率はほぼ2ケタ!!とにかく400万円で売れる車を作れれば潰れることはなさそうです。VWではアウディが、トヨタではレクサスが400万円〜のモデルを売ってグループ全体の利益のほとんどを稼ぎ出しています。
スバルとマツダの好調さを分析すると、やはり上位モデルの拡販で利益を出しています。スバルの最量販モデルはレガシィ、マツダではCX5です。ともにグローバルにおいて驚異的な数字を出しています。どちらも軽自動車の生産を止めて、スバルは北米ではあまり販売されないBセグの開発もしていません。一方小型車に注力したホンダ、スズキ、日産、三菱の利益率は伸びず、それに対してスバルやマツダは勝負に勝って工場をフル稼働させて2桁です。
そんな事情もあって、日本車の400万円クラスは結構強烈です。スバルやマツダだとフラッグシップの最上級グレードで、レガシィ・アウトバックの革・パワー・ヒーター(前後)が標準装備の「リミテッド」にメーカーオプションのハーマンカードンの12スピーカーオーディオとサンルーフを付けたまさにフルオプションが買えます。マツダだとアテンザXD・Lパケ・AWDが買えますし、ディーラーが気を利かせてサンルーフ&リアシートヒーターくらいはサービスして400万円ジャストくらいにしてくれるはずです。
トヨタの400万円クラスといえば「アルファード/ヴェルファイア」「エスティマ」&「ハリアー」の最強のファミリーカー軍団と、「マークX」「カムリ」「プリウスPHV」といったハイソカー軍団。この6モデルの平均でなんと3000台/月を上回ってます!!合計でおよそ20000台/月というとてつもない数字を持っています。これ多分アクアを100,000台売るより利益の総額は大きいのでは?
ホンダも「オデッセイ」&「アコード」の2トップで引っ張りってますが、2モデル合わせて2000台/月くらいに落ち着いています。マツダだと「CX5」&「アテンザ」で3000台/月をクリアするので、ホンダより利益率が高いのも納得です。スバルも「レガシィB4」「アウトバック」「レヴォーグ」&「WRX」で4000台/月!!これはいよいよBMW(3000台/月)やメルセデス(4000台/月)といい勝負じゃないですか!?
冒頭に挙げたスペックと価格ですが、この2台は400万円クラスの中でも、「ある条件」を満たした選ばれし2台です。ガソリンターボの方が「スカイライン200t」、ディーゼルターボの方が「プジョー508GTブルーHDi」です。この2台に加えて「マークX」の3台だけが、セダンで且つフロントサスにダブルウィッシュボーンを採用したモデルです。
400万円クラスのクルマは日本車、輸入車合わせてもの凄い数があります。どれを買ってもそのメーカーにとっては会社の存亡に直結するだけあって、とてもよく出来てますから、もうどれでもいいじゃん!!アミダ籤で選んでしまえ!!という気もしますけど、たくさんあればこそ・・・もう「素性」の良し悪しでバッサリ切ってしまおう!!ってことで、決め手は「フロント=DWB」です。
大雑把に言ってしまうと「フロント=DWB」では無いモデルというのは、小型車を「膨らませた」ようなクルマです。先代まで「フロント=DWB」だったマツダ・アテンザとホンダ・アコード・・・メーカーには再考をお願いしたいです。「なんか意味あんの?」ってたまに聞かれるんですけど、「なんでわかんないの?」「高級車はサスとミッションで決まる!!」・・・つーか「フロント=DWB」しかもう買わない!!中にはストラットの方がいい感じでハマっているケースもあるのですけど、例をあげるとトヨタ86だとかホンダシビックtypeRのような、比較的に軽量なスポーツタイプ限定での話です。
400万円で買える「フロント=DWB」のセダンは3台だけ!!しかもその1台は輸入車!!他はジャガーXE、メルセデスCクラス、アウディA4など500万円以上のモデルばかり。ちなみにBMW3er/4erや先代までのメルセデスC/Eもストラットです。CもEも現行モデルで「フロント=DWB」になって別の次元のハンドリングになった!!と絶賛されてました。逆にマツダやホンダははっきりとハンドリングはダルくなりました。
日本のカーメディアはこのことをなぜか黙殺します。先ほども書きましたけど、高級車の乗り心地はサスとミッションで決まる!!クルマに詳しい人なら誰でも感じていることですけど、カーメディアは絶対にこのことに言及しません。なぜならバブル期以降サス形式に関してはトヨタや日産といった日本メーカーの選択が正しかったですし、高精度なミッションを装備しているのもトヨタ&日産だから。極論すると、メルセデスやBMWが素晴らしいと思っているカーメディアやオッサン達よりも、セドリックやマークXを転がしている田舎のヤンキーの方が本質的に正しい!!
ウィキペディアも日本語版だけは「サス形式は乗り心地には直接関係ない!!」とアホみたく書いてあります・・・うるせーよボケ!!どうせ「ポ○シェ」とか「B❌W」とか「ス○ル」が最高と思っているクルマ音痴が書いてるんだと思いますよ。・・・メルセデスがサス形式を変更する前に、これと同じようなことを書きましたけど、某掲示板に勝手にリンクが貼られて、「サス形式で車の格を語るなんてコイツは本当にアホだな!!」とかディスられましたよ。アホはどっちだボケ!!
スカイライン200tと508GTについて書こうと思ったんですけど、市場の分析やセダンの構造の変化などでだいぶ長くなってしまったので次回に改めて続きを展開したいと思います。