300万円以上でもガンガン売れてる!?
売れ行きが好調な日本メーカーの新型車が多いようです。どのメーカーも試乗車を計上して、バックオーダーを公表しますので、まあ話半分くらいに訊いておけばいいと思うのですけども、各メーカーが勇気を持って投入した新規ジャンルに投入したクルマが売れているみたいです。ホンダがCセグに凱旋してきたシビック、トヨタがタイから逆輸入したハイラックス、マツダが挑む3列SUVのCX8。どれも300〜400万円くらいしますけど大人気御礼だそうです。
2014年にスバル・レヴォーグのスマッシュヒットがありましたが、ベースモデルで300万円くらいする「安っぽく無い日本メーカー車」は、実は相当な潜在需要があるんじゃ無いかと思います。誰だっていいクルマに乗りたいって思うでしょうし。200万円台前半の価格をつけるエクストレイルよりも、300万円を軽く超えたところからスタートするハリアーの方がウケてる。日産も決して売れて無い訳では無いエクストレイルに、後から高級版をつけて出すという「後手後手」の戦略は、ハリアーが正解です!!と言っているみたいなもの。日産のマーケティングが負けを認めてしまった。
いくら300万円からの「ちょっと高価なモデル」とはいえ、クルマの魅力が伝わりづらいのはやっぱりダメみたいですね。失礼ですが大失敗の例は『3列ワゴン』という中国市場向けな設計?が丸出しのホンダ・ジェイド。 しかし実際のところレヴォーグとジェイドを乗り比べると、1.6Lターボと1.5Lターボ車同士の比較ならジェイドの方が『静粛性』とか『走り』に関する評価では一枚上手ではあるんですけどね。しかしファンが多かったレガシィTWを引き継いだことと、スバルにしては垢抜けた印象のエクステリアも良かったですし、レヴォーグの本命である2.0L車のRWD重視のFR的な走りはまた別格だったのが大ヒットのきっかけかも。
シビックは高性能・高品質なジャパンクオリティ
シビックはアクセラやインプレッサに比べて割高という意見もありますけども、ホンダがアライメント変化への対策として盛り込んだ、特殊形状のアームを使った変形ストラットはCセグでは頭一つ抜けた存在に。いつも引き合いに出して申し訳無いけども、メルセデスAクラスのあの気の抜けたハンドリングと同じCセグで扱われているのが不思議なくらい。VWゴルフくらいの自然なハンドリングと、絶妙なアシの硬さが、ボルボやBMWなど輸入車Cセグ全体に影響を与えているけども、メルセデスはそれでよしとはしないようだ。アクセラもインプレッサもなんとなくゴルフの影響下にあるのかもしれない。そしてシビックも。
アクセラに採用されたばかりのGコントロールと同じような機能をシビックも採用してきました。ブレーキを使ってレーシングカーのトルクベクタリングと同じような旋回性能を生み出す機能です。Gコントロールを装備したアクセラ、シビック、4WSを装備したメガーヌなど、今後のCセグはハイテクなドライビングマシンとして正常進化を遂げていき、Bセグはもっとプレーンで古典的な「ホットハッチ」を生んで行くとおもわれます。スイスポ、ルーテシアRSなど。
シビックの特徴はCセグで一番デカイこと。アメリカではシビック、カローラ、ジェッタがすでに4600mm超えを果たし、プレミアムDセグ(3シリーズやCクラス)と同じくらいにまで拡大してます。ボデーの拡大も完了したこの3モデルが歩むのは、中身でもプレミアムDセグと同等になること!?Cクラスも3シリーズも日本市場では在庫車を300万円台でどんどん出してますから、シビックはもうプレミアムDセグとガチンコになりつつあります。それでも10000台以上のバックオーダーが積み重なる理由は・・・4600mm級のモデルに乗るなら、メルセデスやBMWではなくて、ホンダが一番クールってのもあるかも。ドイツ車はもっと大きいクラス(Eクラス、5シリーズ)がいい!!
なぜハイラックスまで売れる!?
ハイラックスは13年ぶりの日本復活だそうですが、以前は東京都にある日野自動車の工場で生産されていました。この工場は実家の近くなので、日本での販売終了後も海外へ輸出されるために運搬車に載せられたハイラックス&ハイラックスサーフをよく見かけました。全長5200mm×1850mmくらいのピックアップトラックは、トヨタハイラックス以外にも日産フロンティナ/ナバラ、三菱トライトン、マツダBT50がありますが、マツダはいすゞからのOEMに切り替えるため生産は終了するようです。BT50を除くと4ドアキャブはハイラックスだけなので、日産、三菱がすぐに後追いはできないようで、日本市場のピックアップトラックは当面はトヨタの独占が続きそうです。ハイラックスとプラドには積極的にディーゼルが使われていますけども、トヨタを買うならこの2台のどちらかにすべきかも。ラダーフレームのトヨタ車こそが、『世界のトヨタ』という評価を作っている・・・そんなストーリー性込みの良質なクルマ。
CX8はなかなかインスタ映えするんだよなー
マツダCX8は、デザイン頑張りましたね。ハイラックスもそうですけど、CX8も存在感がやたらある。アルファードに対抗できる3列モデルが出てきた!?2列目シートもアルファードのキャプテンシートを意識したような豪華なコンソールが用意される(Lパケ)など、「マツダの野望」が伺えます。シビックやハイラックスとは違って、わざわざ国内向けに設計し直して、久々にマツダが国内専売モデルを売る!!シビックも寄居工場に生産ラインを作っての背水の陣でしょうけども、CX8は日本で売れなければ、もう負け確定ですからね・・・。果たして末端のディーラーにまでその意識は伝わっているのでしょうか!?
国内では伸び悩んでいるアクセラも、グローバルではまだまだ40万台の実績。そこにCX5という救世主が現れこちらも40万台。いよいよRX9のような勝負モデルをロータリー50周年の2017年に投入!?とか噂されましたけども、出てきたのは3列シート車。しかしこっちの方がもっとエキサイティングなチャレンジになっていて、トヨタがひたすらに固める高級ミニバンの市場に、ホンダや日産の代わりにマツダが挑む!!RX9では明確なライバルがいないですけど、CX8はならば倒すべき難敵がいる!!これは1年後が楽しみではあります。
本日12/14(木)発売の「#マツダ CX-8」。「デザインがよく家族も乗れる、こんなクルマを待っていた」「シートを倒せば長い物が積め、趣味も楽しめるSUVで嬉しい」など、多くの嬉しいお声をいただきありがとうございます!ボディカラーの予約受注構成比など詳細はコチラ⇒https://t.co/ccE3HcJFXc #CX8 pic.twitter.com/8CSTaFZrqp
— マツダ 広報部 (@Mazda_PR) 2017年12月14日