CARDRIVEGOGO アーカイブ・ブログ

はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

ダウンサイジングターボ以外は認めないと言ってた連中はどこへ?

  「ダウンサイジングターボ教」の熱心な出家信者の皆様はお元気でしょうか?ゴルフ7発売の節には、私のクソブログにも散々に言いたい放題な人々がやってきましたっけ・・・。「ダウンサイジングターボなんて本当に欲しいの!?」なんて率直な疑問を投稿するたびに、「もう世の中の流れはそうなっているんだから抗うな!!」と完全に悟り切ったかのような強い口調のコメントがしばしば届きました。「1.2Lターボ&DCTこれが宇宙の真理!!」「日本メーカーは開発費をケチっているから遅れているだけ!!」・・・あーあこれはもう何を言ってもムダだな。

  実際にそう思ったことは1回や2回ではなかったので、容赦なく「もう何を言ってもムダのようですね・・・」と何度突き放したことでしょうか。人様にブログを読んでもらう身でありながら、そんな後ろ向きな気分になった自分の未熟さを今は情けなかったと恥じてはいますけどね。それでも同じクルマが好きなもの同士なはずなのに、電車が好きな人と「乗り物」について話している時のような噛み合わせの悪さを感じたんですよね・・・。

  そんな連中が「教義」を確かめ合う某掲示板などを覗くと・・・そこには
「ゴルフ7いいねー」「やっぱりもう時代はダウンサイジングだねー」「あのDCTの変速スピードに慣れちゃうともう日本車のCVTには戻れないよ」「さらに大衆車とは思えないくらいにインテリアの質感もいいしね」「ハンドリングもさすがドイツ車って感じ!!日本車ではこうはいかないよ!!」「リアサスも日本車のトーションビームだと怖くて乗れないけどVWトーションビームはしっかり接地感がある!!」「飽きのこないデザインがいいよね。」

  ・・・これが最先端の自動車MODEな会話ってヤツですか。ただ単にオッサンライターが使い古した表現をなぞっているだけな気がするんですが・・・。ゴルフを運転した事がない中学生でもクルマ雑誌を読んでいればこれくらいのこと言えるんじゃねーの?失礼を承知で言いますけど、これは「ユーザーであることすら放棄」している!!そもそもクルマへの探究心が欠如している!!いやいやそれ以前に「思考が完全に停止」している!!そしてちょっとマトモなヤツが「(ゴルフ7は)アシがむしろ柔らかいくらいなのがいい!!」とかコメントしようものなら、「は?オマエは何いってんの?あれで柔らかいは無いだろ!!」と「ドイツ車=固め」というイメージを壊すような表現をするヤツは徹底的に放り出す・・・。

  「それにしてもエンジン音が軽いなー」とか率直な感想を言うヤツが現れると、スバルかマツダ工作員だと断定されたり、「日本車のチューニングされてもいないダサダサな音と一緒にするな!!」とかまたまた事実?を「教義」で徹底的に「修正」していきます。・・・もうこれ立派な「宗教」ってヤツじゃないですか?・・・教祖様は誰だ!?いろいろなヤツの顔が浮かんでくる。最近の諸氏の著作を読んでいると、アラフィフ以下の比較的若い世代のライターは、2013年頃とは全く逆の立場を取るヤツが増えてきました。一方で還暦組のS水(和)、K沢、K村はまだまだ「ダウンサイジングターボ」に未来があると思っているらしい。

  そんな連中の同年代と思われる人々から頂くコメントはもっと痛々しいです。1.4〜1.6Lターボなどの最大トルクがおよそ25kg・mくらいあると、メーカーやカーメディアは2.5Lエンジンと同じスペック!!みたいな表現をするんですけども、それを間に受けたようなコメントはキツいですね。ゴルフGTIの最大トルクは確かに35kg・mですけども、3.5L自然吸気エンジンを搭載したモデルとは加速の質感が全然違います(回転数が違い過ぎる)。ほぼ同じ車重のフェアレディZと同じスペックと言い切るのはとても無理。そもそもトルクの意味がわかってないんじゃねーの!?

  別にダウンサイジングターボが何の役にもたたないクソ技術だと貶しているわけではないです。この技術の本質は、トヨタのHV技術が届かない市場(インド、東南アジア、アフリカなど)で、より合理的に低速トルクの充実した走りをさせたいクルマにとっては大きなメリットがあります。(断定的に書くことはあまり好きではないですが)そんなことも解らないで3.5Lと同じスペック!!だと喜んでいる日本のオッサンはあまりにも痛過ぎる!!日本の恥だから黙ってろ!!信号地獄の日本の都市部ではなんのメリットもないですから、東南アジアで優雅なリタイアライフでも送りながら、ダウンサイジングターボでも愉しんだらいいんじゃないですかね!?何が楽しいのか若い世代には全くわからないですけども・・・。