CARDRIVEGOGO アーカイブ・ブログ

はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

国沢光宏さん と 宮台真司さん 大いに語る


  新大統領のパフォーマンスに振り回されて、「アメリカ車が日本で売れない理由」とか一般メディアであれこれ議論されるブームが来たようです。宮台真司氏の番組のゲストに国沢光宏氏が出ていてちょっとビックリしましたね。なんだこの並びは!!・・・さらに面白いことに、宮台氏が国沢さんの目の前で「ドイツ車のうんちく」を語り出すんですよ。宮台さんはバリバリのバブル世代で「ドイツ車以外はクルマじゃない!!」とか言っちゃいそうな雰囲気ではあるんですが、やっぱり若い女性の生態を研究する権威ですから、モテないカーメディア人間とは言うことが違う!!

  隣の国沢さんが思わず「にが笑い」してしまうような、「古き良きドイツ車論」でした・・・素晴らしい。2000年以降にクルマ乗り出した世代には全くわからないですけど、とりあえず「W124」なんかが思い浮かぶような話です。今時の日本車をパクっただけのドイツ車にそのまま当てはめるのはちょっと無理があります。それを国沢さんも当然に感じたゆえの「にが笑い」だったとは思うんですけど、・・・これは案外、宮台さんによる「テスト」だったんじゃないか?

普段から国沢さんのレビューは動画にも一般メディア(ヤフー経由!!)にも溢れてますから、「日本を代表するライター」であることは間違いないですよ。少々失礼なことを言ってしまうと、沢村さんや福野さんのようにカネを払ってでも読みたい!!ってな高尚な内容ではないんですけども、私が「クソライター」とまとめて表現するような、「才能がない」連中とも違っていて、とりあえずちょっと読めば「これは国沢さんだな〜」とわかる文体と、「やっぱり国沢さんだなー」と思う吹っ切れたような表現を使うところはさすがだなー・・・と思っています。

還暦に近いライターに共通することですが、彼らにとってはドイツ車とは「絶対」的な存在なんですね。だからといって私のような素人のクソガキがそれを批判するのも実は筋違いで、批判する側は「ジャーナリズム」の本質とは何か?がわかってないのです。黎明期の何も無かった時代に「自動車ジャーナリズム」という生業を立ち上げて、作り上げてきた人々にとっては、やはりその暗闇を照らす何か?が必要だったと思うのです。ドイツ車という「神輿」があったからこそ、日本の読み手にも「自動車ジャーナリズム」の価値が受け入れられてきたと思うのです。

日本のかーメディアのレビューは・・・世間で批判されているよりかは、ずっとリベラルなものになってきたなーと感じます。ほんの5年前はとんでもない内容のレビューばっかりでしたよ。ベストカーはひたすらに「日本メーカーも早くDCTを使え!!」「日本メーカーも早くHVはやめてダウンサイジングターボにしろ!!」「日本メーカーはコストダウンばっかり考えているからDCTやターボがいつまでたっても使えない!!」・・・おいおい。トヨタがHVを主流にするのにどれだけ開発費使ったと思ってんだよ。結局DCTとターボに辿り着いたのはカリスマ自らが「小少軽短美」をスローガンに掲げるスズキだけだったというオチ・・・。余談ですが「俺は、中小企業のおやじ」は名著。このトップがいたからこそスズキは生き残れたというのがよくわかる。

5年前からかーメディアをブログで罵倒してきた俺様は最強!!なんて思ってないですよ・・・。まともに高校で物理を勉強していたら、どっかのドイツメーカーが吹聴する「50対50」の重量配分に全く価値がないことはわかるはずなんですけども、カーメディアもファンもそれを「盲信」している。何でだろう!?みんな考えることを放棄しているよな・・・そう感じたのでそのまま書いていただけです。しばしば「妬みだろ」とかコメント書かれましたけども、いや俺の方がいいクルマ乗ってるし・・・。あと「考えてるふり」っていうケースもありますね。サーキットでクルマの限界値を調べていい気になっている国沢さんと同年代のライターさんいますけど、それだけテストしているのに「50対50」の無意味さがわからないというのが信じられないです。メーカーとかに協力してもらうと、そういうコメントになっちまうのか!?

DCT!!とかダウンサイジングターボ!!とかZF8AT!!とか言ってくる「考えない人々」は、さすがに激減しましたね。だってどれも「欠陥」とまでは言わないけど、「出来損ない」には違いないので、絶対に家族や知り合いにオススメしたくないです。アクセル踏んでもすぐに反応しないなんて日本を走るレベルに達してない・・・軽自動車の方がマシだろ。いち早くアイシンAWBMWのトルク出るエンジンを使ったMINI(クーパー、クーパーSなど)に乗った時はちょっとホッとしました(スピンという別の問題があったけど)。

5年前に散々に見当違いなことを書いてケツも拭かずに、今もお仕事を続ける人もいますし、日本車叩きの急先鋒だった両角という人はさすがに立場がなくなったので消えましたね(ト○タが消した!?)。もっともカーメディアにも同情の余地はありますよ。別に学校で勉強できなかったからカーライターやってる!!バカでもしょうがない!!って話ではなくて、単にリベラルな評論(日本車の技術はすごい!)を書いたところで、それは素人の手によるユーザーレビューでしかないわけで、やはりどこかで「神輿」を担ぐ必要があったと思うのです。その結果としてマツダやスバルの新型車がとても良い足回りになっていても、「日本車では極上!!けど欧州車では真ん中くらいかな!?」みたいな言い回しを入れてくるわけです。欧州車の真ん中ってことは、欧州の底辺であるVWプジョーよりはだいぶマシってことか!?なんてツッコミを入れたくなるんですけどねー。

そんな「神輿」担ぎの親分格の目の前で、宮台さんが「伊勢神宮」クラスの御神体を持ち出して来たわけです。さすがの国沢さんも「ちっぽけな自分」を感じたんじゃないですかね・・・。「マツダやスバルは欧州車の真ん中くらい」なんてさ、宮台さんの前では単なるど素人の「八方美人」的な発言じゃないか!!一体どっちがど素人なんだ!!・・・「ドイツ車以外は乗りたくないんだ!!」というポリシーに直結する・・・より多くのクルマが好きな人々を動員できるだけの「ポテンシャル」を秘めているのは国沢さんなのか?宮台さんなのか?・・・失礼ですが「10人殺したら殺人鬼、10000人殺したら大英雄」なんて不謹慎な言葉が脳裏に浮かびます。

わざわざ「専門家」として呼ばれているのに、何ら結論が導けないなー・・・そんなツッコミは止めておきましょう。フリップの内容すらデタラメなようで日本市場のシェア・・・BMW4%に対してマツダ、スバル1%って。神保哲生っていうフリーランスのジャーナリストが「典型的な(考えない)日本のオッサン」でしかないですね。クルマがいくら専門外だからといっても、小市民的でスケールのない話でアメリカ大統領を語るのは無理じゃねーの?政治学の専門家でも半年後のアメリカの政策すら見えない状況というか、去年日本で語られたことがほぼ外れてるし・・・。グローバルな時代だから世界に目を向けろ!!とか言われて久しいですけども、もはや日本のジャーナリズムのレベルでは何一つ掴めない時代に突入したんじゃねーの!? こんなクソな議論に価値なんてなく、宮台さんのパーソナリティを見せる茶番でしかない・・・トランプ政権を考えるなら世界と渡り合ってきた人の自伝である「俺は、中小企業のおやじ」みたいな価値ある本を読んだ方がよっぽどいいです。こんなクソブログを読んでる場合じゃないですね。



俺は、中小企業のおやじ