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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

タカタのエアバッグ問題で盛り上がるクソ評論家はゆるさん!!!

  北米で日本車が好調だと必ずといっていいほど巻き起こる「不具合事件」がまた起きているようです。とりあえず新車ならば改善されていてほぼ問題ないのですが、日本車の信用問題に発展しているようです。私が乗っているマツダ車種からもタカタ関連のリコールが出ていましたが、RX-8アテンザともに平成14~15年に作られたモデルが対象だということです。かれこれ12年以上前のことが、いまになって蒸し返されるあたりが、なんとも業界関係者にはやり切れない思いがあると思います。

  米国の連邦議会でタカタの幹部がガチ詰めされたようですが、リコール修理が完了するまでに1日100万ドル払え!なんて言う上院議員もいるみたいです。日本企業に難癖を付けてカネを要求してくる・・・まるでどっかの国と同じです。数年前にブレーキの件でトヨタが言いがかりを付けられましたが、あの時と同じ極めて政治的な案件なんだと思われます。日本では人的被害が一切起きておらず、アメリカとマレーシアだけ死者がでているみたいです。

  政治的案件ですから、アメリカメディアは国策として過激な表現でアジります。「エアバッグ作動とともに散弾銃で打ち抜かれる」なんて迫力満点な表現が次々と出てきます。この言葉に多くのユーザーは恐れおののくのなら分りますが、クルマの専門家であるはずの評論家が過剰に反応しているのはいかがなものでしょうか? しばしば一般メディアは自動車記事において的外れな評価をすることがあります。大抵はちょっと頭がオカシイ自動車評論家から裏を取って書いているようで、「ダウンサイジングターボは燃費に優れる」みたいな2010年くらいに流行った怪しい風説を今もよく目にします。

  クルマ好きならわかると思いますが、どちらも最大出力が180ps程度の2Lターボの某ドイツ車と2.5L(NA)の某日本車を比較したときに、CVTが効果的に使える日本車のほうが燃費は確実に良いです。日本車だけがレギュラー仕様なんですけどね・・・。評論家ならこんなこと百も承知なはずなのに、勝手に事実をねじ曲げて一般メディアをミスリードするわけです。挙げ句の果てに、一部の無責任な評論家は、「一般論として輸入車の車両価格が高いのはターボだから」という怪しげな結論まで出してきます。BMW直列6気筒エンジンを置き換えるために直4ターボを使いはじめました。直6の代わりに直4ターボを使うことが、なぜコスト高になるというのでしょうか?

  今回の「タカタ問題」でも一部の評論家による「悪意」を感じてしまいます。やや誤解を呼びそうではありますが勇気を持ってツッコミたいと思います。一般に報じられている限りでは、タカタ製エアバッグの不備によって衝突時に金属部品がエアバッグ付近から飛び散って乗員に致命傷を負わせる可能性があるという報告が海外(アメリカとマレーシア)でされています。衝突時に命を守るためのエアバッグによって逆に命を落とすという皮肉さが衝撃度を増大している気がします。

  しかし冷静になって考えてみると、クルマに乗る以上衝突事故のリスクは絶えず付き纏います。日本で年間15000人以上を数えた交通事故犠牲者が、年間3000人程度まで減少したのは酒気帯び運転の厳罰化とエアバッグに代表される受動安全性の飛躍的向上にあると言われています。自動車の衝突時の衝撃は凄まじいもので、クルマに装備されている部品は激しく飛び散りますし、最悪の場合はフロントの超高温に熱せられたエンジンがキャビンに飛び込んできます。ただそんなことをあれこれと考えていてはクルマなんて使えませんから、敢えて注意喚起はしません。BMWの直6エンジン車がいかに危険かを伝える評論家は皆無です。

  結局のところ衝突してしまったら、残念ながらもう最期なんです。でもそれじゃああんまりだからということで無理を承知で装備が義務化されたのが前席エアバッグです。そしてもちろんですが、エアバッグはハッキリと効果を示していて、装備されるようになってから乗員の死者の数は確実に減っています。何が言いたいかというと、たとえエアバッグの不良が原因であってもその前の段階で致死率の高い衝突をすでにしているわけですから、本来ならばそこでゲームオーバーだと思うのですよ。衝突時に凶器になる装備品なんて他にもたくさんあります。直6エンジン以外にも、ドイツ車にやたらと多いオンダッシュの外部ナビだったり・・・。タカタのエアバッグを責めるのならば、これらにも同じような批判を浴びせるべきだと思うのです。

  そもそもタカタのエアバッグ以前に、平気でテレビを見ながら運転しているアホを毎日のように見かけます。最近にお邪魔したスバル、BMW、レクサスのディーラーでは、ご丁寧に運転中にテレビを見るための裏オプションまで紹介してくれました。レクサスでは「テレビを見るためにはこちらのオプションが必要なんです・・・」「要りません」なんてやり取りしました。まずはこういった悪徳メーカーを厳罰化し、テレビ見ながら運転しているアホを片っ端から免許取り消しにするくらいの規制を期待したいです。しかしそんなことを言うライターはいません。だって雑誌に挿入されてるナビの広告は片っ端から運転中にテレビ見れます!とか書いてありますから・・・。得意げにタカタ問題を展開していた国沢光宏氏の記事を見ながらフツフツと怒りが湧いてきました。


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