レクサスのニューモデルあるいは新グレードが月1以上のペースで発売されているみたいですね。国内の販売台数はそこそこ上向きなんでしょうけども、まだまだ増えていくのでしょうか。レクサスというブランドは、トヨタが生み出してきた名車のルーツを長く保つための「装置」としても機能していて、セルシオ、アリスト、アルテッツァ、プリウスに加えて日本でもランクルがラインナップに加わりました。「世界最高の静粛性を誇るフラッグシップセダン・セルシオ」「世界最速セダン・アリスト」「世界が驚愕したFRコンパクトセダン・アルテッツァ」「クルマの常識を変えた・プリウス」そして「キングオブSUV・ランクル」ですか・・・。これらが全部入っているブランドってなかなか凄いです。
この調子で「86」「ハイエース」「アルファード」「アクア」「カローラ」なども次々とラインナップに加えてくれると、トヨタの歩んできた偉大なる足跡がブランドの重みとなってくれそうです。ブランド価値でレクサスとフェラーリを比べるなんてナンセンスですけど、割とすんなり世界ナンバー1のブランドにのしあがることも可能だと思います。とりあえずファーストカーとして選ぶならば「隙の無い高級感」と「壊れにくい安心感」が備わったレクサス車は、費用対効果で見たときに他のブランドに決して負けないですし、「お得感」すらあると思います。
セカンドカーでレクサスを選ぶというのは、格の違う金持ちがやる事ですね。家族のクルマとして「CT」や「NX」を二台目に所有することはままあるかもしれないですが、一人のユーザーが所有する二台目に選ぶのはちょっと違うかな?という気がします。レクサスの究極の欠点は「運転してイマイチ面白くない」と感じてしまうところですね・・・。だからクルマ好きにとってはホンダ、日産、スバル、マツダ、BMWといったいろいろな選択が出てくるわけです。また二台目を所有する最大のメリットってのは、多少は壊れやすいクルマでも選べる!という点です。一台目にレクサスを選んで、二台目にはいろいろと面白そうなイタリア車(アルファロメオ?)やフランス車(プジョーですね)を試すのが醍醐味でしょうか。
二台目を持つ余裕があったら幸せ!ってことなんですけど、しばしば見かけるのがプジョーRCZに乗ってどこへでも顔を出すオッサンですね・・・ハッキリ言ってカッコ悪いです!やはり人と会う時のクルマと休日に1人(あるいは2人)でドライブを楽しむクルマは使い分けてほしいです。なので「アウディTT」「メルセデスSLK」「BMWZ4」「マツダロードスター」などなど・・・をファーストカーにするのはちょっと。よくセンスが全くないジジイのライターさん達が「レクサスはラインナップに華が無い!」とか訳の分らないことを書いてますが、これまでずっとオン/オフの区別なしにクルマを選んできたジジイライターと世間一般では大きな隔たりがあるように思います。
レクサスの最大の魅力は、ラインナップのどのモデルでもフォーマルな使用に耐えられる「清潔感」を持ち合わせていることです。オッサンがファーストカーとして選んではダメ!というチャラいモデルがほとんど無い!と言っていいです(強いて言えばCTかな)。やはりトヨタは日本の社会でマジメに働いている人々の味方で、フォーマルな使い方もできるし、高級感もあるし、安心して乗れる!という生活に豊かさを付加できるクルマを「レクサス」として自信を持って発売しています。
これに対してメルセデスはどうか?・・・アメリカではまだまだSクラスがよく売れているそうですが、デザインも動力性能も静粛性もクルマとしての魅力も全てレクサスLS(セルシオ!)の方が勝ってしまっています。さらにあれだけ優雅だったCLの後継となるSクラスクーペも、失礼ですがクソみたいなデザインになってしまいました・・・。「GLAクラス」という小型SUVも他所のクルマと比べればなかなかいいとは思いますが、わざわざメルセデスブランドで乗るようなクルマか?と思いますし、ファーストカーに指名したくなるようなオーラは皆無です。某セレブ系ファッション雑誌が「マカンとNXはいいけど、GLAとCX3(マツダ)はオーラが無くてダメだ・・・」と結論してました。別に尻馬に乗るつもりはさらさらないですけど、言われてみると確かにそうですね・・・。
メルセデスで今も風格を保っているモデルといえば「Gクラス」と「SLクラス」の2車種だけかもしれません。この2台なら「ランクル」「セルシオ」にも匹敵する重みを感じます。また実用車としてレクサスに対抗できるだけの性能を得たのが現行の「Cクラス」です。先代までのCクラスは、メーカーがユーザーを馬鹿にしているのでは?と勘ぐってしまうほどに、粗末な作りで見栄えもしなかったですが、メルセデスがそれを反省したかのように、あれこれとマジメにクルマ作りに取り組んだ様子が伺えます。決して運転して楽しいクルマではないですけども、レクサス対抗!という主旨ならば十分に評価できると思います。
BMWは・・・。このブランドも近年は評価がむずかしいクルマばかりになってしまいました。それでもこのブランドが正義だ!と思えるのは、フラッグシップの「7シリーズ」に盛り込まれる自動車メーカーとしての本気度と、ランドローバーの系譜を引き継ぐSUVの「X5」の清潔感溢れる佇まいには、「ランクル」「セルシオ」に匹敵する重みを感じられることです。あとのモデルはどうですかね・・・「6シリーズ」はメタボデザインですし、「5シリーズ」と「3シリーズ」はデザインに鮮度が無くファーストカーとしての魅力に乏しいです。BMWにもぜひ新型「Cクラス」のような実用車として高い能力を持ったクルマを期待したいところです。
プジョー・シトロエングループの新たなプレミアムブランドとしてシトロエンから独立を果たした「DS」に、レクサスのライバルとしての役割を期待したいです。今年の上旬に新ブランドの船出が発表されましたが、どうやら新たなフラッグシップモデルとなる「DS6」が登場すると噂されています。すでに幾つかのデザインコンセプトが発表されているのですが、実際にレクサスLSを始めとするフラッグシップセダンに対抗する性能の作り込みにやや苦戦しているのかもしれません。すでにシトロエンの代名詞であったハイドロサスの廃止が発表されていて、どのような新機軸を盛り込むべきか悩ましいところだと思います。ただしシトロエンC6もそうでしたが、格調あるデザインをつくる能力は折り紙付きですし、グループ内のプジョーからも新機軸のエンジンが次々と発表されているので、期待して待ちたいと思います。
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↓ドリキンの定義ってどんなライターよりも重みがあります!久々に胸がアツくなるクルマ本!