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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

メルセデスAクラス 「日本を虐げるためにわざわざ作成。北米では売らず・・・」

  タイトルでほぼ言いたいことは言ってしまったのですが・・・。さらに続けると、元々のAクラスというクルマはメルセデスに忠実なユーザーの為のセカンドカーという意味合いがありました。そのためにわざわざ三菱と資本提携を結び、FF車のノウハウを調達しましたが、おかげで当初からAクラスとBクラスはライバルのVWに比べてブレーキの性能だけは際立っていました。いまでもゴルフよりブレーキだけはよく利くはずです。

  三菱は日本の国策企業としての側面を持ち合わせていて、かつて零戦を作ったその技術力は別の意味で日本の経済成長に大きく貢献します。三菱だけでなく日本航空も外務省の外交カードの1枚として、アメリカからまったく採算が取れなくなるボーイング747という500人超の定員を誇る旅客機を100機以上注文しました。経営破綻の一因はそのときの見通しの立たない旅客機の購入にあります。三菱も同じように貿易摩擦ODAの切り札として、その技術が諸外国のクルマ産業へ広く提供されました(もちろん日系他社も盛んに提供を行っていますが・・・)。

  とくに三菱の申し子と言われるのが、中国3大グループの一つ北京汽車集団(北汽)と、最近はラリーベース車を日本に正規ルートで売るようになった、マレーシアの国有企業プロトンです。Aクラスと同じ三菱のコルトがベースになっていて、その確かな技術ゆえに中国や東南アジア市場で成功を収めつつあります。この3メーカーはそれぞれ別のエンジンを搭載しているのですが、2Lモデルとのターボの共用の関係からメルセデスの1.6Lエンジンはボア径が例外的に広くなっています。その影響もあってこのメルセデスエンジンは性能が十分に発揮できず、VWの1.4Lスパチャー&ターボを積んだアウディA3よりもパワー感に乏しいのだとか・・・。

  メルセデスの名誉のために言っておきますが、Aクラスが北汽よりも酷いクルマを作っているという事実はありません。スペックを見る限りでは三菱に教わった通りに作っているプロトンの方がスポーツエンジンとしての素性がいいのでは?と思ってしまいます。A250に使われている2Lエンジンは今後のメルセデスの主力のベースエンジンとしてEクラスにも採用されていますが、このエンジンもスカイラインに搭載するかどうかで日産の中で意見が紛糾するほどに、日産クオリティーとしては受け入れられないレベルのものなんだとか・・・。結局のところ直4が基本のモデルなのでニーズに合わない北米での販売は無しで、日本でも異例の弱気な価格設定に、メルセデスの本音が見え隠れしているような・・・。AやCLA乗ってメルセデスオーナー気取る痛い人が今後増殖するそうです・・・だから日本はバカにされるんだろうな。新型Cクラスを待った方が絶対にいいと思うのだけど・・・。

新型Cクラスの紹介記事

メルセデス好きの島下さんもAとCLAにはかなりご立腹の様子です。