河口まなぶさんという動画が大好きなライターさんが、毎回新型モデルに乗って感じたことを(おそらく)率直に軽妙な語り口調でドライブしながら話してますが、見ていて嫌味がないので好きです。しかし最近の新型モデルはどれもこれも品質が良すぎる傾向にあるようで、毎回のように『クラスを超えた乗り心地』とおっしゃられているので、そもそもクラスって何！？そんな気分にもなります。
『いいクルマ』『悪いクルマ』を線引きして知り合いにオススメできるか！？の基準では、ほとんどの新型モデルは『いいクルマ』に入ります。というかデビュー時点で『いいクルマ』に入れないようなモデルは滅多に発売されないと言っていいです。安全装備が旧式なのに割高なままラインナップに残っているモデルが『悪いクルマ』に陥落することもあるのですが、そんなに目くじらを立てて批判するようなモデルもまた滅多にないです。・・・なので『いい』『悪い』は意味がないからもうやめよう。
これからは、『神』か？『その他』か？で分けるといいかも。乗った瞬間に脳みそが官能に侵食されて、そこからまったく記憶がなくなり、あらゆる感覚機能が麻痺して、金銭感覚も将来設計も何もからもが脳裏からすっかり抜けて、気がついたら意味不明な金額のローン査定を受けている・・・そんな『詐欺みたいな』クルマを『神』と定義しましょう。
どんな世界にも『神』のようなアイコンは存在していて、例えば『トム・ヨークが関わるレコーディング』『マーカス・ミラーが参加するセッション』『宮台真司の著作』『山形浩生の翻訳』『デンゼル・ワシントンの主演映画』などなど、とにかく手に入れないと気が済まなくなるものってありますよね。
『マツダとポルシェ以外はクルマじゃない！！』・・・そこまでストイックに感じられるようになったら、ある意味で幸せじゃないかと思います。ただし『跳ね馬と猛牛以外はクルマじゃない！！』って人はいつか苦労する日がやってくるんじゃないでしょうか(私の知ったことじゃないですが・・・)。
何が言いたいか！？というと、もっとメーカーがユーザーを夢中にさせてくれるようなクルマ作りがあってもいいんじゃないの！？ということです。裏を返すと、ユーザーをある程度は夢中にさせるクルマ作りができないブランドが増えた結果の、『若者のクルマ離れ』なんじゃないかという気がします。斎藤慎輔というライターが時々「マツダは宗教だ・・・笑」みたいなことを言いますけど、宗教で何が悪いの？
あくまで個人的な見解に過ぎないのですが、マツダとポルシェ以外のブランドは何が『ダメ』なのか！？決してクルマが悪いわけではなくて、
トヨタ・・・経営が健全過ぎる。万年安定経営なんて魅力無さ過ぎ。営業力頼みのメーカー。計算づくで他のメーカーの模倣をする。デザインがガキっぽい。インテリアに品がない(安っぽく作る天才)。良くも悪くも値段相応で600万円のクルマと300万円のクルマをいい感じで差別している。エンジンがレクサスのV8以外は魅力に乏しい。
ホンダ・・・技術の出し惜しみ感がある(ワザといいクルマを作らない節がある)。アクセサリー商売が上手で、良い状態でユーザーに乗ってもらおうという意識が低い。かといって大金を払ってフル装備にしたところで、そこそこのクルマにしかならない。
日産・・・プライドが高過ぎてついていけない。ユーザーがどう感じるか？よりも『世界初』とか『世界最高』とかいう評価をウィキペディアにたくさん増やしたいだけの歴史をたどった哀しいメーカー。リーゼントかパンチパーマの人しか似合わない硬派過ぎるイメージ。
スズキ・・・『無駄が嫌い』なカリスマワンマン社長が存命の限りは、このメーカーから『魅惑のモデル』は登場しない。なんだか乗用車というより『スズキ』という新しい乗り物を作っている。
スバル・・・最近は『声がでかい』。『アイサイト』頼みの高性能車。衝突安全、制動能力、加速性能、ハンドリング、スタビリティにおいて、試乗するたびに『？』な気分になる。何にも秀でないことを良しとするスバル。
メルセデス・・・オッサン達は『過去のメルセデス神話は滅びた』と口々にいうけど、当然ながら2000年頃にクルマに乗り出した世代にとっては、何一つ良いイメージなど無いし、買う理由もない。
BMW・・・中国のノミ市で売っている部品を組み合わせれば、作れちゃいそうな世界最強の『モジュラーカー』。好意的に見れば、ドイツと東アジアの絆を示すブランド。Amazonで手頃な価格の本革製品を買うと、なんとなくBMWの内装を思い出す。どうせならミッションもZFからヒュンダイパワーテック製に変えればいいのに。
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