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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

新型メルセデスCクラスは見た目からフワっとしてますね。

  日本では旧モデルの在庫一掃セールが絶賛開催中で、ビックリするくらいの価格でメルセデスが買えたりするみたいです。ドイツでは新型Cクラスの価格が発表されました。競争力があるCクラスの復活のために、大きく設計を改めたようなので、CLAクラスとの兼ね合いも含めて値上げが予想されていましたが、上げ幅は2%に留まったようです。エアサスという飛び道具のオプションも用意されているので、ラグジュアリーカーとしての水準を求めるならば実質的には大きな値上げになりそうですけどね・・・。

  これは禁句かもしれないですが、ハッキリ言って今回のCクラスは日本車よりも日本車らしいんですよね。アウディの台頭などもあり今回はメルセデスが完全に追いかける立場に回っていて、その結果とてもドラスティックな変化を強烈に感じさせるFMCなんですけど、なんだか窮地に立たされた某日本メーカーみたいです・・・。新型Sクラスを既に見ているので、そこまで驚くほどではないですが、エレガントな内装を見ただけではこれがドイツ車とは思えないです。プレミアムDセグは90年代半ばに各ブランドからモデルが発売されましたが、当初は完全に内装よりも走りに主眼が置かれていて、スポーティであることがそのまま正義なんですよね。それでもあのアルテッツァが代を重ねて現行レクサスISへと「脱皮」したように、どうやらベース車レベルではスポーティは「古い」という時代に突入したようです。

  メルセデスはあくまでSクラスに主眼を置くメーカーなので、Sクラスに備わらない要素では絶対に勝負しないという方針が最近までは貫かれてきました。よってCクラスはライバルと異なりスポーティと形容する気が起きにくいクルマが代々続きました。新型Sクラスは大変身しましたが、先代まではラグジュアリーともちょっと違う存在でした。良く言われるのが「重厚さ」=安全性・安心感というなかなか高貴な価値観を唯一の拠り所とした、唯我独尊!のブランドテイストでしょうか。その重厚さをCクラスもしっかり守っているというのがごくごく一般的な評価。重厚さゆえの矢のような直進。ハンドリングに過敏さは許さず、サスも動かさずという自動車ジャーナリストが最も忌み嫌うタイプのクルマなんですけどね。それでも文句を言わせないのがメルセデスのスゴいところか・・・。

  これまた語弊があるかもしれないですけど、レクサスISとインフィニティQ50には本来のこのクラスに注力される以上のものがあったはずです。それくらいにやるべき事をやり尽した感が両車にはあります。もちろんドイツ車を「乗り越える」為に基本設計も先進性もデザインも徹底的に妥協しなかった。そして実際に現行Cクラス&3シリーズはもう比較対象でもないのでISやQ50の方が価格が上でも何も問題はありません。レクサスと日産がドイツ車の本丸に突入し「首」を獲ったと思っていたのですが、新型Cクラスは予想外の華麗に転身によって、大胆にも日本車の懐に潜り込んできたように思うのです。日本で乗るなら実際にどちらがいいのでしょうか?トヨタや日産の開発者もこのCクラスには脅威を感じていると思います。まだまだ勝負はわからないですね。

  
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