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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

日本のライトウエイトスポーツ VS ドイツのGTカー

  昔から日本メーカーとドイツメーカーにはそれぞれ得意分野があって、それぞれの国土の特徴などを踏まえた誠実なクルマ作りの結果として「山国」日本はコーナーリングが得意なライトウエイトスポーツ(LWS)が、平坦なアウトバーンが自慢のドイツは高性能エンジンのGTカーがそれぞれ得意でした。その伝統はいまでも脈々と続いていて、最近では日本メーカーのGTカーやドイツメーカーのLWSも幾つかあったりする中でもやはり相手の得意分野で良いクルマを作るのは難しいようです。

  日本メーカーでGTカーに殴り込みをかけたのは、バブル期では三菱デボネア・ディアマンテ・GTOがドイツ車的要素をふんだんに取り寄せて(つまりパクって)、トヨタ・クラウンなどの高級サルーンとは違う切り口の「高級GTカー」を志向しました。本場のドイツへ殴り込みをかけ、三菱はドイツでも有数の高品質ブランドとして認知されるようになったようです。

  ただ一方でアウトバーンを250km/hで走ると極端に燃費が落ちてしまうなど、日本車によるGTカー実現には高い壁があったとも言われています。時を同じくして日産は日本車最強の高性能改造セダンとして「スカイラインGT-R」を完成させていましたが、当面は日本国内での専売モデルとなり欧州市場に導入されたのは21世紀になってからだったようです。すでにプレーステーションのゲームで有名になっていたスカGは欧州でもスーパースポーツとして大絶賛されました。

  一方でドイツメーカーのLWSはというと・・・。欧州を席巻したマツダ・ロードスターのコンセプトをコピーしたBMWのZ3やZ4だったり、メルセデスのSLKは、デザインこそ迫力のあるものになりましたが、そもそも直4エンジンすら当時は満足に持っていないメルセデスロードスターをコピーできるはずもなく、どちらも見た目とは裏腹に重量感だけが募る「非スポーツ」なクルマでしかありませんでした。

  そんなドイツメーカーを尻目にロードスターと同じようなコンセプトのLWSは日本メーカーから次々と発売されて、MR-SS2000などいずれも欧州で人気を博しました。可変バルブタイミングを競うように開発し、良く回るNAのエンジン!これだけでBMWメルセデスはまったく太刀打ちできませんでした。

  GTカーを完成させた日本メーカーと満足なLWSが作れないドイツメーカーを比べたら「日本の勝ちだ!」なんて偏屈なことを言うつもりはないです。しかし間違ってもZ3・Z4やSLK乗って、「ドイツ車は最高だな・・・」なんてDQNな発言だけは慎んだほうがいいかもしれないですね。そもそも日本に持ってくるクオリティのクルマじゃないです。ドイツ車に乗るならばやっぱりGTカーじゃないですかね。アルピナAMGそしてポルシェなら日本メーカーもまだまだ立ち入れないディープな味を持ったGTカーを伝統を引き継いで作っているので輸入車として乗る価値はあるのかなと言う気がします。



↓こういうクルマこそ日本にないから輸入されるべき!