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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

レクサスIS と BMW3

  あるブログのコメント欄で面白い書き込みを見かけた。原文抜粋は控えますが、内容としては「新型ISの価格は高すぎて、BMW3を超えてしまっているから絶対に売れないと思う・・・」。それに対してブログ主も「レクサスファンが騒いでるだけですね・・・」。という「つっこみ」どころが満載の「自演」のような展開でした。私も見事に釣られたのですが(そのブログは定期的に見てます)、よくよく考えるとコメント自体はとても良く出来た、日本人のクルマ観を示した「メタファー」になっていると納得しました。発言者の意図はまったくもって謎ですが・・・。

  BMW3はクルマファンにとって「正義」と言える存在のようで、逆にこのクルマを悪く言うのは日産・スバル・マツダの熱烈な支持者に多いのかもしれない。ただこれだけは確実に言えることだが、クルマに詳しい人でBMW3に乗っている人はほとんどいない(本音を聞くと「それだけは絶対にない」みたいな答えが返ってくる)。クルマ誌でBMW3を称賛するジャーナリストが実際にBMW3に乗っているなんて聞いたことがない。自分は絶対に乗らないけど、クルマにあまり詳しくない人なら十分に満足できるから「このクルマがいいですよ」という意味なのだろうか? クルマ好きが他人に勧めるクルマというのは、たいていは無責任なもので、燃費や維持費を考慮に入れたりは当然にするだろうが、自分が本当に欲しいクルマを勧めたりはしないものだ。そもそもクルマ好きは、ちょっと欠点があってもその分何かに秀でているクルマの方に惹かれることが多い(そもそも欠点のないクルマなどないが・・・)。

  BMW3はフィット・ノート・アクア・セレナといった日本のベストセラー車と比べれば、確かに所有欲が高まる楽しいクルマなのかもしれない(おそらく)。だから、BMW3に乗れば日本車とは全然違うことが解るというのは間違いだとは思わない。しかしスカイラインアテンザ・アコード・レガシィと比べたときにどれほどの違いを生み出せるというのだろうか? デザインも内装も素っ惚けている上に、無様に重たいボディをぶら下げて、エンジンは非常識に騒がしい。それでいて「500万円」だ。こんなクルマを買うなんて「罰ゲーム」と言っても差し支えないと思う。唯一の救いはネットの落書き「輸入車乗れないやつは負け組」といった内容に神経質にならずに済むくらいだ。

  そもそもドイツ車は健全な日本のクルマ文化の発展を阻害した罪があると思っている。多くの若者にとって「法外な価格」でドイツ車を買わなければいけないことは大きな負担だし、安い中古車を手に入れたとしても、日本車の比じゃないくらいの割合で故障に見舞われて、どんどん費用がかかる。精神的にも肉体的にも「疲労困憊」してもうクルマなんてなくてもいいと考える人も出てくる。日本車の価格も「BMW3に対抗するクルマ」とやらでどんどん高くなっていく。いっそのこと日本からBMWは消えてくれないかなと思う。クルマに罪はないにしても、自分が書いている「国産車は楽しいぞ」というブログにわざわざ「BMWはいいクルマだ」とか書き込んでくる(おそらく年配の人か?)人もいる。コメントを頂いてもちろん有り難いのだが、ブログの主張を考えるとこういうコメントには全力で反論させてもらうしか方法はない。こればっかりはブログの設定なので了承してもらうしかない・・・。


BMWのクルマに罪はないですね・・・。