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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

ホンダF1復帰で期待される2014年の豪華ラインナップ

  北米で新型アコードが好調のホンダですが、いよいよ「反撃体制」を構築してのF1復帰宣言となったようです。近年のF1はレギュレーションが変わりすぎて、端で見ていてどのメーカーのエンジンが優れているのかが解りにくかったりするので、昔ほど「ホンダエンジンはすごい」みたいな展開にはならないような気がします。それでもF1に関連した自動車会社のセールスは欧州を中心にまだまだ伸びるようですね(日産がそのおかげで欧州で好調なのだとか・・・)。F1復帰とほぼ同時にアナウンスされたのが、新型「NSX」の2015年からの北米生産開始でした。新型NSXは開発・生産が全てアメリカだそうで、「アメリカ車」のようになってしまって、どこか寂しいです。

  ホンダの海外へのシフトは日本市場に対する大いなる「失望感」もあるようだ。日本市場はトヨタの「寡占」状態が続き、アメリカからTPPの交渉を前に「閉塞的」と言われたりしていて日本側は反論こそしているが、ホンダの状況を見るとアメリカの主張は妥当なのかなという気がする。何がそうさせているのか考えると、やはりカーメディアがもはや「腐敗」以外の何者でもないという「不健全」な状況が全てだと思う。もちろんトヨタのクルマに優位性があり、消費者がそれを好んで選んでいることを否定はしない。しかし2000年代を通じてトヨタがホンダを目の敵のように日本市場から排除しようとしていたのも事実だ。

  トヨタのシェアは実際は50%をわずかに超える程度なのだが、体感的にはもっと高いように感じられる。特にトヨタの特定の車種がもの凄い勢いで売れるせいもあって、都市部ではトヨタ車が、地方では軽自動車ばかりという風景になっている。スバルやマツダが直近では非常に好調だが、これはクルマの良さに加えてトヨタ車のステータスが後退していることも要因だと思う。それと同時にホンダにとっても今が「反撃」の絶好の機会ではないかという気がするのだが・・・。ただ今年ホンダが手がける日本市場のモデルはやや「ピンぼけ」している感があるのが残念だ。「車高が高くなったオディッセイ」にどれだけの人が期待しているのだろうか?

  それでも「F1復帰」を決めたホンダは「スポーツ」イメージを前面に押し出した新型モデルを一気に導入してくれるだろう。レジェンドだけと言わず「SH-AWD」を装備したミドルクラスセダンの登場を個人的には期待してしまう。アウディやスバルがトルクだけを積み増したAWDを発売しているが、燃費は悪いし曲がらないしで、スカイラインGT-Rが消滅した2002年から目立った進歩は見られない。そこに真剣に取り組んでいる(かなり強引だが進化させようとしている)のが「SH-AWD」だ。「レガシィ」や「A4クワトロ」を軽く駆逐できるHVのミドルセダンを出してくれるのではないか? 


↓2004〜2012年に販売された「レジェンド」です。これを超える駆動システムのクルマは量販車にはありません。レジェンドの前では高級ドイツ車も「ただのクルマ」です。