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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

クラウンハイブリッド値下げ!

  はやくもBMWやキャデラックの日本市場における「適性価格」(400万円台)での販売開始の影響が出てきました。ベンツとアウディとレクサスのシェアが下がってきてます。そして今月FMCを迎えたクラウンですが、グリルデザイン以上のインパクトとして、HVモデルの価格大幅引き下げが発表されました。同じ動力機構のカムリハイブリッドの上級グレード(380万円)とほとんど差がない410万円~で、8〜9割はHVになりそう。BMW3のディーゼルを確実に下回る価格設定にトヨタの戦略の意図が見えます。高級セダンにも十分通用するであろうカムリのHVシステムは評価が高いので、トヨタも自信を持ってはいると思います。その一方でV8モデルがなくなるとの情報もあり、もはやクラウンは「特別な」クルマではなくなるようです。3.5LのV6エンジンも2.5Lハイブリッド搭載でサイズも日本メーカーのトップセダンの中ではもはや小さい。何も目新しくありません、スカイライン・フーガ・レガシィアテンザ・アコードの中で一番地味かもしれません。ちょっと奇抜なグリルを使うあたりトヨタもしっかり自覚しているのがわかります。どこか今年のカローラやオーリスのFMCを思わせる「渋さ」を感じます。去年発売されかなりの反響を見せたカムリハイブリッドは、「走れるHV」と「生まれ変わったデザイン」と「許容範囲の大型化」の3つが揃っていて、新しいユーザーがどんどん引き寄せられていきました。最近では販売の鈍化に対して、急遽作ったようなとてもシンプルなCMを流して認知度の拡大を図っているようですが・・・。それでも現行トヨタでもっともバリュー感のあるモデルです。もともとカムリとは違う状況(販売台数)にあるクラウンではありますが、輸入車マツダの攻勢の中、苦しい値下げまで強いられている姿を見ると、もっといろいろ出来ないのかな?って思ってしまいます。
  トヨタよりもFMCのスパンが長めに設定されているレクサスはこのプレミアムセダン市場の急激な変化に対応できるのか?BMWに対抗するはずが逆に返り討ちにされている状況ですが、今後どんな手を打ってくるのか。当面は次期ISをどういったパッケージにするか?ちょっと厳しいこといいますが、今年のカーオブザイヤーの対象となったトヨタ車は86だけです。トヨタやレクサスの状況を変えるものはもはや新車種しかないのかなと思います。独自の世界観を切り開くようなスケールの大きさを感じる車種が現行にはなくなってしまいました。ソアラアルテッツァといった一世を風靡した車種もかつてはあったのですが・・・。スープラは復活するようですが、BMWOEMみたいなクルマになるとか。86もスバルのOEMに過ぎないですけどね。こうなったら、ロータスとかゾンタとか世界中のスポーツカーメーカーと提携して、パナメーラみたいなクルマを作らせるしかないかも。新型クラウンはある程度は売れるかもしれないが、トヨタの新時代を切り開くクルマとは思えない。