トヨタが仕掛けるGRについて気になったことを・・・

ちょっと前にTRDってのがあったな・・・

「トヨタのダメな部分を真摯に反省していいクルマを作る」っていう理念はとっても素晴らしいのですけども、やっていることは、トヨタ車とそのアフターパーツをセットオプションで売るっていう意味で、リーマンショック前の2000年代にコンプリートモデルをたくさん発売していた『TRD』が名前を変えて復活しただけじゃ無いの！？スバル、ダイハツ、BMW、マツダなど友好関係にあるメーカーのモデルもどんどん素材として導入するくらいの懐の広さが無いと「新しい」とは感じない。

非トヨタ志向のユーザーには響かない・・・でいいのか！？

それでも「欲しい人」がいて、それで商売が成り立って、ドイツブランドのような『社内チューナー』が継続するならいいけどさ、気がついたら終わってました・・・なんてことになったら、「やっぱり日本には自動車文化は根付かない！！」という主張の根拠になっちゃうだろうし、トヨタがやってもダメでした！！ってなったらちょっとダメージ大き過ぎだと思う。

それは一枚のプロモーション広告だった

なんでこんな余計なことをブログに書こうと思ったかと言うと、この前どっかの雑誌に別冊のGRプロモーション用のインタビュー記事がついていて、それをボーっと読んでいたらなんだか嫌な胸騒ぎがしたから。発表会でフラフラになりながら司会を務めていたデコが広いオッサンを始め数人のメンバーが登場していたのですが、ちょっと・・・いや相当に違和感が。最近では開発担当者のインタビューが人気コンテンツになっているようで、元日産の水野さんや、マツダの人見さんといった個性派もたくさん出てきていて、平気で全世界の自動車産業を敵に回すようなことを言ってたりするわけですよ(特に日産とマツダ)。

設定に無理があるのでは！？

それに引き換えトヨタはお行儀がいい人が多い。面白いのは社長だけ！？『GR』という社長肝いりのプロジェクトですから、相当な人物が選ばれているんじゃないかと期待して別冊だけど捨てずに読みましたよ。なんで全員がユニフォームみたいな同じポロシャツ着てんの！？まあ服務規定とかあるのかな。「俺たちヤサグレ集団」とか書いてあったけども、見るからにすげー真面目じゃん。いい歳したオッサンになってまで人と同じ服装していたくない！！とか言う奴がヤサグレって言うんじゃないの！？

寄せ集め感すらない・・・

どういう経緯でこの部署のメンバーが選ばれたのかはわかりません。もし仮にですけども、トヨタくらいの大所帯の大組織ならそれなりの余剰人員も発生するでしょうし、そんな人員整理的な意味合いで色々な部署が設置されて新しい企画をやることもあるでしょう。GRのメンバーがどんな基準で選ばれたかわかりませんけども、たとえ余剰人員の寄せ集めだとしても、ラストチャンスに全てを賭けていい仕事をする可能性もあるとは思います。水野さんや人見さんも有名になる前は、組織においては完全なる非主流派の余剰人員だったと自ら語っていますし、今のレクサスのチーフデザイナーを務めた福市得雄さんも子会社で埋もれていたらしいです。

GRが独立して上場したらどーなるだろうか！？

あくまで広告の紙面を見た印象では、そこに登場したメンバーの皆様は、失礼ですがトヨタのエース(多田さんとか)みたいな特別なオーラはなかったですし、閑職に埋もれていて辞めようと思ってましたと自ら語りだす風態でもなかったです。ただただ市役所とかにいそうな特徴のない顔つきの人々でしたね。リストラをしないトヨタらしい「親方日の丸」「アベノミクス万歳」な感じが・・・偏見ですかね！？やっぱり。水野さんや人見さんのように「おかしな」ことを言う人はいませんでした。

・・・で「M」「AMG」と絡めるの！？

登場している人々よりも、裏でブランディングの粗筋を書いている人にちょっとカチンときましたね。複数のGRのインタビュー記事を見ましたが、あざといまでに「M」「AMG」を登場させるんですよ。え！？そんなに高い理想を持っていたとは知りませんでしたー。AMGにファンが求めるものって、工業製品感がバリバリのメルセデスのベース車用エンジンとは全く次元が違う、ドイツの職人ギルドを感じさせる手組みユニットじゃないのか！？　トヨタが「M」や「AMG」を語るというだけでツッコミどころが満載。名機「１JZ-GTE」みたいなユニットを静岡県のエンジンチューナーにまた発注するのかな！？　　