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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

将来のポルシェオーナーは、今何に乗ればいいのか!?

  「将来はポルシェに乗りたい!!」そのためにも今からポルシェ近いモデルを乗り継いで、しかるべき時に備えたい!!そんな人が最初に選ぶべき『ポルシェ入門』のためのプロローグモデルには、どんなクルマがいいのか!?そんなことをぼんやりと考えていたら、案外色々な選択肢が思いついたので、まとめてみたいと思います。

  ポルシェ911というクルマは『グランドツーリングカー』として進化を遂げたものの、かなり初期の段階から『サーキットカー』としての用途に使われてきた二面性を持っているんですが、その歴史を辿っているクルマといえば、「GTR」と「BMW・M4」なんでしょうけども、どちらも素のカレラが買えてしまう価格!!これでは『プロローグ』にはならないです。

  沢村慎太朗さんという有名なライターの金言にそのまま従うならば、『マツダロードスター』をとことん乗り尽くして、あらゆるドライビングテクニックを学んだのちにポルシェ911を買いなさい!!です。しかし、これはサーキットカーとしての側面しか見てない気がするのですよねー。サーキットに行かない人にはちょっとピンとこない。


  最近ではマツダロードスターも結構価格が上がっていて、車庫不要な『RF』だと400万円近くするんですわ。しかも欲しいオプションは純正、社外とたくさんあるので、色々付けてみたくなって、気がついたら結局ケイマンを買った方が早いんじゃないの!?という事態も。マツダも色々と苦しいところでしょうけども、200万円くらいのピュアなグレードを用意してくれるとスポーツカー人口の裾野はもっと広がると思うのですけどね。新型ロータリースポーツを発売する予定だったら、今のうちから『撒き餌』を放っておいてもいいんじゃないですか。

  マツダロードスターのちょっと困ったところは、現実的にはセカンドカーなところ。これがRX8みたいな2+2座だったらファーストカーという選択もあり得るでしょう。そうなると思い浮かぶのが86/BRZですかねー。トヨタの社長が『若者よ!!このクルマで存分に腕を磨きなさい!!』と作ってくれたお手軽なスポーツカーは、しっかりと若年ユーザーへと届いていて、今ではワンルームマンション近くの駐車場などで露天駐車されているのをよく見かけます。トヨタとスバルは素晴らしい!!

  ただしこれほどに『都合のいい』クルマを沢村さんはなぜ無視するのか!?多くの若者を幸せにしている素晴らしいクルマであることを承知した上で、やや気になる点を申し上げると、2+2座のグランドツアラータイプの設計にはちょっとふさわしくない、トリッキーなハンドリングを持つクルマなんですよね。(かなり意図的に)重めに設定されているハンドリングは、ちょっと力を入れると心なしか『カク、カク』と動きます。たまにふとゲームセンターでカーレースをしているような錯覚に陥る時があるんです。

FR車のはずなんだけど、スバルのいつぞやのAWD車をクイックに制御している時のような、手応えがスッキリしない鈍い仕上がり感は、もう少しなんとかならないのか!? 個人的にはこの『粗雑』』な動きをするハンドリングとブレーキのダイレクト感の無さ(システムで止まる)が、スバル車に乗るたびに残念だなーと思うのですが、86/BRZも(多少は先入観があるかもしれないですが)それに近い感覚に襲われるのです。これでは将来911に乗りたい!!と思っている人がわざわざその過程で選ぶクルマではないと思います。

おそらくこの2台だけだろ!!と思っていたロードスターと86/BRZを否定してしまったら、もう他にはないでしょうね。ポルシェに通じるような『こだわり』を持っていて、クルマが生み出す独特のリズムで長時間でも気持ちよく走れるグランドツーリングカー!!しかもお手軽な価格で買える!!・・・そんな夢見たいなクルマあるか!?

夢中になって走れるクルマで思い浮かぶなら・・・MINIかな。しかしMINIは86/BRZと同じでハンドリングのマナーがちょっと戴けないですねー。ポルシェとは真逆のアプローチと言わざるを得ません。アバルト595も同じですねー、ドッキドキなハンドリング。MINIもアバルトも、すごいスリリングでFF車って楽しいな!!という気分には存分に浸れるのですが、それはそれで全く別の世界なわけです。

ちょっと前にアバルト124スパイダーを、オッサンライター達が集まった座談会的な企画で『FRにしたらアバルトらしいスリルが半減した!!』と至極真っ当なことを言っていました。アバルトマツダロードスター(124スパイダーの兄弟車)ではコンセプトが相容れない。うーんなるほど!!

『なまくら』なステアリングからプルプルとヤバさが伝わってきて、ちょっとオーバースピード気味な状況で制動すれば、姿勢が急激に変わって、今度はシートからヤバさが伝わってくる・・・沢村さんが言う『ロードスター911』という極論が示すのは、MINIやアバルト的な『茶番』の否定であり、ピュアスポーツとは、『全速域でムラなくポテンシャルを発揮できるマシンである』と臆することない意思表明だと思います。

RWDでもFWDでも『茶番』ではないスポーティさを発揮するクルマはあります。FWDだと、『ゴルフGTI』と『スイフト・スポーツ』の2台が、ハンドリングも非常にスッキリしていて、制動時の姿勢も非常にバランスが良く、パワーユニットも全速域でムラなく駆動して息切れ感もないです。案外『911への道』のスタートはこの辺のクルマがふさわしいのではないでしょうか!? そして 『ゴルフGTI』と同じユニットを使う『ザ・ビートル2.0Rライン』に辿りた時にふと気がつく!?これは・・・。 (私の腕に染み付いた経験からの結論に過ぎません!!異論反論は大いにあると思います!!)


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