CARDRIVEGOGO アーカイブ・ブログ

はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

アウディQ2 コンパクトSUVとは、奇抜な扇風機みたいなもの!?

  2年半ほど沈黙していた『RAGE AGAINST THE IMPORT MACHINE』ブログを復活させることにしました(勝手に書いてろー)。このブログを思い立ったのが2013年。日本のカーメディアがV40、Aクラス、ゴルフ、アウディA3を根拠が乏しいままに猛プッシュする様をみて、『冷や水』を浴びさせてやろう!!という出来心からだったのですが、試乗したり海外情報を検索したりで、結構時間を費やしてでも、日本のユーザーに『有益』な情報を提供しようと頑張ったのですが、蓋を開けてみるとですね・・・ヤバいことばっかり!!『欧州ブランドは真っ黒だ!!』『カーメディアも真っ黒だ!!』 衝突安全基準はボロボロ、直噴ターボの排ガス後処理にはひどいデータが、実際に乗ってみるとまともに走らない!?うるせー・・・などなど。

  わざわざブログに取り上げなくても、誰でもネットで検索できるでしょうし、試乗すればヤバさに気がつくレベルだとは思ったのですが、率直に内容を綴ったところ「輸入車愛好家」から怒りのコメントが殺到!!俺なんか悪いこと書いたかな〜!?ならば単純に間違いを指摘してくれればいいのに、なぜかネットの向こうの相手に対する『人格攻撃』の多いこと多いこと。こんなに民度が低いならばカーメディアに騙されてみんなA180買ってしまうよなー。ネットの向こうの人間の経済力とか、もう関知する必要なんてないわけで、ひたすらに記事でクルマについて語っているのだから、クルマに対する意見でコメントをすれば良さそうなのになー。などと思いながら適当に返事を書いてました。・・・ら予想通りVWが疑獄事件で炎上。だから『真っ黒』だって言ったのに!!

  日本人って面白いですよね。終戦で世論が180度変わった様に、VW事件でクルマの見方も180度変わった様で2015年10月以降は、コメントの質が明らかに変わったんですわ。 VWゴルフはとっとと適正価格に直せ!!って主張したら、某事件の影響もありますけど、割高感のあまりない価格になりましたし、BMWディーゼルがうるせー!!と書いておいたら、いよいよだいぶまともな静音処理を施した改良版が新型5シリーズとともに登場しました。小さい輸入車なんて高齢者がメインユーザーなのにDCTだとあぶねーよ!!と書いたら、ちょびっと名指ししたPSAが、なんとトルコンATを展開するようになりました。

  とりあえず気がついたことを『発信』していけば、それで少しずつ世界は変わっていくのかなーと思った次第です。私が書いている他のブログは、単なるカーキチが『この技術が素晴らしくいいんだよねー』という、『変態』でもない限りはなかなか共感もへったくれもない『自己満足系』のものばかりなんですが、もっとわかりやすく、ダイレクトに自動車ブランドとその製品を『毀誉褒貶』することで、もっとダイナミックに何らかの影響を与えていくことができるんじゃないかと思う次第です。休んでいた理由ははっきり言って『弱っているVWBMWに追い打ちをかける気分にはなれなかったから』です。最近では再び勢いを取り戻してきた様なので、調子に乗ってんじゃねー!!と感じた部分は、『辛辣』に書いていきたいと思います。

  さて復活第一号は『アウディQ2』です。本国ではすでに発売されていて売れ行きは『しょっぱい』。イギリスにもとっくに右ハンドル仕様が導入されているので日本に来るのが遅すぎる気がしますが、とにかく現状ではアウディの最小クラスのSUVです。・・・で何がムカつくかというと。『自動車ブランドはアパレルブランドとは違う!!プライドを持て!!』ってことです。この『Q2』というクルマは、アウディブランドですけども、VWの設計をベースにしています。ただしVWのBセグクロスオーバーに『クロスポロ』というモデルがありますが、それと兄弟車というわけではありません。

  アウディA3VWゴルフは兄弟車であることが一般に知られています。もともとA3というモデルはアウディの設計にはなく、ブランドの販売台数を水増しするためにVWの設計を使って外注工場で作らせたのが『悪名高いアウディ』の始まりでした。しかしその批判を避けるためにアウディは老獪になります。これらのクルマに使われるMQBが採用されてからは、アウディA3が先に登場して、後からゴルフがFMCを行うという戦略が採られています。つまりアウディの発売時には『VWとは違う設計ですよ!!』として、マージンをたっぷり入れた価格で、開発費の大半を償却した上で、同じ設計のVW車を投入します。

  アウディQ2にもおそらくこれと同じ手法が使われていて、現行のクロスポロはMQBではありませんが次期型はQ2と同じ設計のものが投入されるはずです。・・・と思っていたら早速ポロのFMCが発表され、やはりMQBになりました。ただし新型ポロ&クロスポロの発売は来年以降のようで、とりあえず日本市場では2017年内に関しては、Q2はMQBを使っているので、クロスポロとは『別モノ』であることをアピールして2017年中に売り抜くつもりか。何よりムカつくのは、日本に1.5Lターボを持ってこないこと!!これまでのVW定番だった1.2Lターボはもう日本では新規/FMCでは排ガス基準に抵触するので売れないです。ポロやup!に使っている1.0Lターボが、1.4Lのシリンダーオンデマンドならギリギリセーフのようです。

  299万円!!ゴルフと同じかなり控えた価格設定には好感が持てますが、肝心のクルマの中身がその分しっかりとマイナスになっているんですね。日本市場で苦戦しているアウディは再び裾野を広げるためにも、『入門車』の強化を図る必要がありますが、アウディA1は全く見栄えがせずに不人気。アウディA3はセダンがサイズ的にちょうどいいのでそこそこ売れているみたいですが、メルセデスのAクラスや、MINIのような強力な『入門車』ではないです。クルマの質よりもインパクトある価格で、ユーザーを引き寄せなきゃいけない苦しい台所事情はわからないでもないですが、日本のプレミアム市場が飽和状態で底が抜けたと言っていいかも。低品質なクルマだとわかっていながら売る。アウディがいよいよ『クルマを作ることを諦めた!?』かのようなモデルで勝負しようとしてる。どーでもいいですが、『コムサイズム』『PSライン』じゃねーんだぞ!!これは『AUDIライン』ってヤツですか!?

  そもそもアウディの価値って何!?ドイツメーカーで唯一まともに自社技術でAWDが作れるブランドじゃないの!? 実際のところ日本メーカーならそんなのは当たり前のことなんですけども、日本みたいな急峻でアホみたいに雪が降る山国ではないドイツ、フランスではAWDは必須ではないので、そういう意味でもアウディはレアな存在だと思います。ですが・・・そんな自らの立ち位置を全否定するかのように『Q2』にはAWDの設定すらない模様です。なんで無いのか!?ゴルフのAWDが500万円以上する『R』以外には設定されていないのと同じ理由だからさ・・・。

  日本には優秀なAWD車がたくさんあるんだから、わざわざアウディで買う必要もない。確かにそーなんですけども、それならば、アウディからなんか代わりに新しい『価値』は提供されないのですか!?まさかあの『出がらし』のアウディデザインが『価値』だとでもいうのでしょうか(ファンの方には申し訳ないですけど)!? それとも『MQB』で『ザックスのサス』ですよーっていう最近よく見かける『国沢節』の王道路線が売りなのでしょうか!?その割にはあのオッサンがなかなか出張ってこない気が・・・。価格なりのクルマなのかもしれないですが、日本に本気グレードを持ってこないのはなぜだー!!日本をナメるな!!


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