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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

スズキ・スイフトが低迷・・・だからスズキとBMWは同じ方向なんだって!!

  ちょっと前まではBMWとスズキでは似ても似つかない立ち位置でした。BMWのディーラーに行った後に、スズキのクルマを見に行く人っているのかな? いくら余裕のあるBMWオーナーでもわざわざセカンドカーに『S』マークのついたスズキの普通車を選ぶ人はほとんどいない気がします。ランニングコストが魅力の軽自動車ならば、BMW+SUZUKIの組み合わせもあるかもしれないですが・・・。

  前回はBMWとスズキが案外近いところで勝負しているんじゃないの!?みたいなことを書いたのですけども、その一つのきっかけはMINIとスズキが日本市場のBセグに於けるファンダメンタルなドライバーズカー・シリーズとしての地位をブレることなく追求していると感じたことです。Bセグのスポーツタイプには他にも「フィットRS」「ポロGTI」「アウディS1」「ルーテシアRS」「208GTi」「デミオMB」「ノートNISMO・S」などなど骨っぽいモデルがいくつもあります。その中から「MINIとSUZUKI」の2ブランドだけを強調するというのは、ちょっと納得してもらえないかもしれないすが、要は簡単に言うとBセグにはオーバースペックなBMWエンジンを持ち込んで「レーシング・マシン」的な要素を強調したMINIと、『ホット・コンパクト』の本流として小排気量の直4で圧倒的なクオリティを見せるスズキに何らかの『正統性』があるんじゃねーかと。両者のスポーティにかける『こだわり』を吟味すると、ほかのブランドのモデルは(確かに素晴らしいですが)・・・『模倣』や『企画』の意味合いがやや強いです。

  デミオMBもフィットRSも『本気』ならそれぞれのメーカーが無類の性能を発揮する2Lクラスを載せたモデルまで作るべきです。ともに1.6LターボのルーテシアRSや208GTIは、それぞれBMW、日産の設計による『借り物エンジン』ですけど、やはりBMWや日産の魅力を発揮するエンジンは、もっと排気量が多いクラスのものが良さそうです。それでもPSAとBMWの共同開発で作られた通称「プリンスエンジン」は、現状のBMWのモジュラー式エンジンよりも良く回る設計なので208GTIのユーザーにとってはエンジンでのダメ出しは不本意だとは思いますが・・・。

  ホットハッチというとハイスペックなA/B/Cセグ全体を指しますが、シビックtypeRやWRXは、サーキット向けとしてはややライトな部類の『ホットスモール』ですが、街中になれば、随分前から見慣れたスポーツセダンの佇まいです。それに対してBセグの『ホット・コンパクト』やAセグの『ホット・マイクロ』は、サーキット向けのクルマというよりは、ライトチューンでプロムナードカーとして楽しむ方がキャラに合ってます。

  休日に散策に行くならSUVでもセダンでも何でもいいわけですが、『MT車で軽快に走る』という根源的なドライビングの楽しみを堪能するなら、ロードスターボクスターといった『スポーツカー』もしくは『ホット・コンパクト』『ホット・マイクロ』。それから・・・その両車の中間的なポジションにある『クロスオーバー』的な有象無象・・・フェアレディZアウディTT、メルセデスSLKそしてBMW・M2。欧州ではガンガンMTで売っているTTやSLKも日本で売るなら腹くくれよ!!(以前にMT導入していた時期もありましたが・・・)

  『小さいボデーをスポーティに仕上げる』という意味ではメーカーの本格的エンジンを搭載したフェアレディZはルーテシアRSの、M2はプジョー208GTiの上位互換機という表現も可能です(だいぶ無理がありますが)。マツダにもデミオの上位互換機として、欧州で販売されているのがCX3に2L自然吸気にMTを組み合わせたモデルがあります。ロードスターデミオでそのニーズは満たしているわけですが、『TOP GEAR JAPAN』で英国人ライターが、この2L&MTのCX3を『東方の神が作ったSUV』とか持ち上げているのを読むと、とんでもなく興味が掻き立てられるわけです。

  スズキにも2.4L直4で180ps前後をひねり出すユニットがあるのですが、これをスイフト=スポーツに搭載したら、日本市場もかなりぶったまげるんじゃないかと。惜しくも生産中止になった先代スイスポの1.6L自然吸気は出力ピークが6900rpmというマツダロードスター用に特注した1.5Lと同等によく回る優秀なエンジンです。実際にBMW2Lターボを積んだ『MINIクーパーS』がうまくパワーを出し切れない歯がゆさ(トルクが過多)に比べて、低速からコンンパクトカーとしては非日常なレベルのスピードレンジまで、なめらかに気持ちよく立ち上がるクラス最良といえる完成度でした。

  もしこれがBMW2Lターボと同等のスペックを持つスズキの2.4L直4に換装されたなら。MINIのシャシーだから高出力でも耐えられるという現実的な意見もあるでしょうが、スイスポシャシーを必要な分だけ補強すれば問題はないはず。実際に5ナンバーサイズだった頃のゴルフもV6ユニットを積んでいましたし、トヨタブレードも5ナンバーをちょっとはみ出すサイズで3.5L・V6を搭載しました。ターボ&HVで豪華なラインナップを用意したスイフトですが、発売直後にもかかわらず(それほど売れていないと言われる)デミオのはるか下のレベルでしか売れていませんから、ここで市場全体をあっと言わせるグレードを見せて欲しいところです。

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