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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

MT装備車の理想的なお値段は!!!「オレのマシン」を探せ!!!

  最近は少しずつ増えている!?とかなんとか言われてますけど、車種一覧を眺めていても非常に少なくてほぼ選択の余地はない、そんな「絶滅寸前」な状況なのは相変わらずです・・・MT装備車を新車で欲しいという人(変人)にとってはやはりため息しか出ません。もちろん86、フェアレディZCR-ZロードスターWRX STIコペンなどなどガチガチのスポーツモデルにはMTは当たり前ですけど、そういうのはノーカウントで・・・「オレのマシン」だとちょっと誇らしく乗れるくらいの一般MT装備モデルがもっともっと選べればいいなと思うのですけどね。その中ではマツダは以前からMTモデルに力を入れています。日本市場では他のブランドがMT車を次々とフェードする中で、ひたすらに選択の余地を残そうとしてくれます。それでも販売比率はせいぜい5%程度だそうですね。東京や大阪に住んでいるのにわざわざ広島くんだりのメーカーを選ぶ「変態集団」が分母になっても、たったの5%です(アテンザのMT比率17%はライバル車不在の恩恵か?)・・・・。

  MTを継続して販売しているモデルは、クルマの「所作」にやたら敏感なユーザーを相手にするわけですから、コクピットのレイアウトなどに「品格」が否応なしに求められます。シートリフターなんてどれも当たり前に装備されますし、チルトやテレスコが無い!なんてことは絶対にあり得ないです。欧州で売るために作っているMTをついでに日本でも売っているわけですから、日本メーカーが欧州向けに一生懸命に「見栄」を張っている点もしばしば見受けられます。なによりどんどん複雑になっている自動車の設計において、ユーザーレベルでは情報が限定的ですから、何も考えずに選んでいては、どんなクルマを売りつけられるかわかったもんじゃない。プリウスくらいの量販車になると同じグレードを買っても付いてくるタイヤの銘柄が違ったりするわけです。すこしでもクルマの買い物を自分の意に添ったものにしたければ、MT設定があるクルマを選んでおくほうがヘンな誤魔化しが少ないのではないか!?とも考えられます。

  これは知られざる傑作車じゃないか!!!そんな想いを強く喚起してくれるMT車が、「スバル・フォレスター2.0iーL・6MT」です。ジャトコに主導権を取られているせいか!?気がつけばCVTばっかりになってしまったBRZ以外のスバル車で、MTを残しているのが「WRX STI」「フォレスター」「インプレッサ」ですが、それぞれEJ20ターボ、FB20自然吸気、FB16自然吸気と排気量も出力もバラバラのエンジンが組み合わされています。この3つのエンジンから「オレのマシン」を選ぶならやっぱり中間の2L自然吸気(FB20)が、中型車のスペックとしてバランスが良さげです。インプレッサは5MTですが、フォレスターWRX STIと同様の6MTになってます(もちろんギア比は違うけど)。つまりフォレスターのMTならば、スバルが世界で販売するスポーツモデルに使われている6MTが付いてくるというわけです。北米ではWRX S4(STIとはエンジン違い)にも6MTが組み合わされて販売されてますから、非常にうらやましい限りです。さすがに欧州向け販売が始まったばかりのレヴォーグにはまだMTが設定されてないようですが、今後は追加されるのでしょうか。もしかしたら日本でもじっくり待った人が報われるのかな!?なんて気がしないでもないです(そもそも次は新型シャシーだし)。

  フォレスターのMTがさらにすばらしいのは価格が「L」でも240万円とかなり手頃なことです。150~250万円くらいに収まってくれれば気軽に買える!というわけではないですけども、それほど経済的な負担なくMT運転が楽しめるモデルがあれこれ選べるならば、より若い年代にもクルマがホビーとして再認識されるんじゃないかと思います。MTを運転できる免許の所持者はいよいよ50%程度になったそうですが、身分証明書代わりに保有しているAT限定のペーパーさんなんてまずはクルマを買わないですから、これはノーカウントでいいと思います。とにかくMT免許には上客といえる「クルマ依存症」の患者が一定割合いるわけですから、そこをがっちり掴むことが大切じゃないかと思うんです。くだらない統計に躍らされてMT車を400万円超のスカイラインクーペとフェアレディZにしか設定しなくなった日産の販売台数が2015年度は2桁減になるのも、その原因はMTファンを冷遇したからではないのか!?という気がします。(一応ノートNISMO Sという200万円程度のモデルも用意されましたが・・・)。

  逆に販売台数を伸ばしたのが、トヨタマツダで、そして減少幅が比較的に少なかったのがスバルですが、この3メーカーは150~250万円の価格帯にいくつかのMTモデルを用意しています(スポーツカーを除く)。トヨタは「ヴィッツ」「カローラ」「オーリス」となかなか貫禄の品揃えです。もちろん各車のMT比率なんて微々たるものですし、2015年度のトヨタはアクアの連続トップを継続させつつシエンタ&プリウスを新たにヒットさせるなど、MT車とは関係ない車種が販売の中心ではあります。個人的に「オレのマシン」として可愛がるモデルの候補はこの4台からだと「カローラ」が良さそうな気がします。エンジンはごくごくありふれた旧型の1.5Lですが、CVTと違ってトルクの立ち上がりが遅れるフィールでもないので、小さいエンジンでも「ガツン」と走ります。教習車用のコンフォートは1.8Lとか2Lエンジンなんで結構パワフルですが、このカローラもパワーウエイトレシオでは全く負けてないので、同等以上の走りができるのはずです。ちなみにカローラCVTモデルは新型のアトキンソンサイクルに変わってハイブリッド無しで23km/Lという脅威のモード燃費を叩き出していて、MT車は旧世代のままですが新しいエンジンはパワーを抑えてあるので旧世代でもぜんぜんOKです。アクシオかフィールダーの好きなボデータイプを選べて、専用パーツもたくさんあるので、その気になればモデリスタやTRDのパーツを配してエクステリアをスポーティに仕上げることもできます。 カローラの現行モデル動画のリンクを付けておきます。

  マツダからは「デミオ」「アクセラ」「CX3」が該当します。残念ながら「アテンザ」は250万円という上限にひっかかります。この中で「オレのマシン」を選ぶなら・・・結構難しいですが、アクセラスポーツの2L車を選ぶと「専用メーター」が付いてきてマツダのスポーティな世界観が濃くなっているので、これが頭一つリードしているかなと思います。そして次点はデミオに特別に1.5Lガソリンエンジンを積んだ150万円のMTグレードでしょうか。こちらは競技用ベース車両ですが、エアコンやナビもしっかり付けられるので乗用車用途にも対応します。さらにあと26万円追加すればアクセラの1.5LのMT車が買えるのですが、クルマの運動性能を「軽さ」を求めるならばむしろデミオの方が魅力的です。もちろんカローラ以上の居住性が欲しいというのであればアクセラを選べばいいわけです。どっちも欲しい人にはかなり究極の選択になってしまいますね。けどアクセラならやはり2Lガソリンかな。

  さらにスズキも「スイフト」「エスクード(旧世代)」「ジムニー・シエラ」の3台にさらに軽自動車でもMTを展開しています。ここの一押しはやっぱり「スイフト」・・・じゃなくて!「エスクード」です。発売当初は6気筒で登場したスズキが誇る本格クロカン仕様のSUVですが、5MT車218万円という極めてユーザー本位の「適性価格」となっているのが魅力です。MT装備のミドルセダンはフォレスターだけじゃないぞ!しかもこっちはラダーフレームの本格クロカンシャシーです。これは月に2〜3度は思い出して気になってしまうクルマです。・・・ということで「適正価格」の気になる三大MT車は、「フォレスター」「カローラ」「エスクード」というのが私の結論です。

  一方で、国内シェア縮小に悩む日産とホンダからMT車のラインナップを増やすことを期待したいモデルといえば・・・!?なかなか難しいですね。日産の廉価車は不思議とMTが似合うクルマが少ないです。とりあえずは欧州で大人気のジュークとエクストレイルにはMTがあって然るべきだと思います。あとはサイズ的には「シルフィ」「ラティオ」「ウイングロード」あたりにMTを設定すると人気が少しは出そうですけど・・・。どうもこの辺のクラスのクルマをレンタカー以外で楽しんでもらおうという意欲を日産にはあまり感じないです。自社の都合でより趣味性の高いクルマにばかり付加価値をぺたぺた付けて、高い利益率を追求する姿勢がうっすらと見えてくると、なんだか戦略に乗せられて「スカクー」や「Z」のMTを買うのがちょっとバカバカしくなりますね・・・。

  ホンダに関しては、数年の内にシビックの日本凱旋があるようで、それによって転機が訪れそうですけどどうでしょうか?一応「フィット」にはMTの設定があります。他にもMTの設定を加えてほしいのは、かつては走りのアイコンだった「オデッセイ」や「アコード」さらには、新たに加わった「ヴェゼル」や「グレイス」といったところです。グレイスは教習車のみにMT設定がありますが、せっかく作っているならば、一般ユーザー向けにも売ってくれればいいのにな〜・・・。しかし教習車になってしまうと、売り上げが伸び悩むのもまた事実で・・・グレイスもアクセラセダンもインプレッサG4もイマイチ人気が出ないですね。個人的にはアコードのMTに乗ってみたいですね〜・・・。アテンザに対抗して2.4LのVテックに6MTを組み合わせて欲しいですね。マスタングが日本から撤退してしまって、いよいよビッグサイズMTの受け皿が無く、需要がダブついている?でしょうからぜひ検討して頂きたいものです。

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