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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

ショック!!! フォードが日本から撤退

  「ティーポ」というイタリア車やフランス車を中心に扱う雑誌があります。「現地取材を通したクルマ文化の紹介」と「やたらシュールなクルマ漫画」が充実していて他の雑誌にはない魅力があるのですけど、日本車とドイツ車「以外」にスポットを当てて雑誌を作るのはかなり大変なんだろうな・・・という苦労の痕も感じられます。もはや日本車もドイツ車も決して安泰ではないですし、フォードみたいに晴天の霹靂のように日本を去っていくブランドが現れるかもしれません。PSA、ルノーボルボ、ミニ、そしてVWアウディも?・・・どこも大して儲かってないのに、トヨタマツダとの価格競争はキツすぎる!!!

  マスタングに右ハンドルが出ます!と発表されたときは、フォードは日本で頑張ると思ったんですけどね・・・。

  フォードのクルマが走るには、日本市場はいろいろな意味で「狭かった」のかな?という気がしています。砂埃が舞う大平原に延びる1本のフリーウェイ・・・そんな雄大な景色に出会いたかったら北海道に上陸するしかないですけど、フェリーにマイカー積んで函館(あるいは苫小牧)から最果てを目指すような「ジャーニー」に似合いそうなクルマがフォード車じゃないでしょうか?(ランクルフォレスターエスクードの方が似合ってる?) 外国のように2週間くらいバカンス取るような習慣がないと、そんな体験もできないですね。リタイアしてから悠々自適という方は多いでしょうけど。

  マスタングに乗って北海道の最果てにある絶景地「野付半島」まで行ってみたいですね。26kmも連なる砂洲!!! 根室中標津空港からレンタカーで手軽に行けるのはわかってますけど、車種豊富なタイムズレンタカー(中標津空港)を調べてもロードスターアウディA4、BMW3シリーズといった定番ばかり(しかも2日で5万円くらい!)・・・。これからは並行輸入しかなくなるマスタング・コンバーティブルが今後レンタカーでラインナップされる可能性はほぼゼロだと思います。アメリカやオーストラリアの観光地ではこのクルマこそがレンタカーの定番なんですけどね(だったらそこに行って乗ってろ!)。中標津空港の近くに別荘を買って、そこで好きなクルマ(フォード車など)を楽しむ!くらいに気合いを入れていかないと、クルマの本当の魅力に辿り着けないのかな・・・なんて暗いことを考えながら、渋滞ばかりの東京西部を走っております。

  フォード車が日本の都市部の生活にイマイチ馴染まなかった!と片付けてしまうのは簡単なんですけど、それじゃあメルセデスBMWはどれくらい馴染んでいるの?  最近の「なんじゃこりゃ?」なモデルを見ていると、実際のところはフォードみたいに日本では十分な魅力を発揮できなくなってきているのでは・・・なんて密かに思っています。例えば最近のクルマ雑誌を見ていると、メルセデスBMWのミニバンやSUVがやたらめったらと露出していますけど、そもそも何がいいのかさっぱり伝わってきません。ミニバンの内装写真からはとてもじゃないですが、これがメルセデスBMW?って感じで、全く特別なブランドのクルマという印象はありません(一体何を期待している?)。SUVも酷いものでそもそも走破性の根幹に当たるAWDシステムを、どちらも外部協力会社へ丸投げで賄っているという始末です。結局のところメルセデスBMWは、高級サルーンとGTセダン、GTワゴン、GTクーペだけを作ってればいい・・・そこにしか魅力はないし、やはり笑顔で運転している姿が連想できるのはそういったクルマだけなんです。

  先述の「ティーポ」をパラパラとめくりながら、フランス車やイタリア車を実際に所有するイメージを膨らませると、やっぱり「東京近郊で乗りたい!」という気持ちにはなかなかなりません。もちろん一口にフランス車、イタリア車といってもその振り幅はもの凄く大きいわけで、「ランボルギーニLP750」や「DS5」など・・・東京のど真ん中で乗ってくれ!と強く訴えかけるかのような、すばらしいクルマも中にはあります。しかし大半はやっぱりフォード車と同じで、大自然の中で楽しみたいような別荘地用クルマですかね。鳴りもの入りでやってきた「フィアット500X」も勝手な意見ですが、東京にはどうも馴染まない感じです。ハッキリさせておきたいのは、決してクルマが悪いわけではないということです。なんとなく都市部に住んでそこからなかなか身動きが取れなくなっている自分を含めた多くの日本人の自堕落な人生こそが、こうしたクルマには相応しくないんだな・・・と思っています。これからの時代にいろいろなクルマを楽しみたいならば、まずは自分のライフスタイルを徹底的に考え抜いて、「仕事」「家族」「人生の目的」などに関わる事柄を彩りあるものにデザインしていかなければいけない・・・そういう段階まで社会が成熟してしまったんだなとつくづく感じさせてくれる「フォードの撤退」でした。


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