CARDRIVEGOGO アーカイブ・ブログ

はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

5月2日 「カーグラフィック」のジャイアントテストがエグい・・・

アメリカ雑誌の「CAR AND DRIVER」や「MOTOR TREND」でしょっちゅうやっているイメージのジャイアントテストが、カーグラフィックの企画でも登場。あれれ・・・コンパクト・コンパクトSUV・ワゴン・MPVという4ジャンルの設定もなんだか不自然だし、各部門3台ずつのエントリー枠の狭さにも関わらず、全てに「アノ」メーカーのクルマが登場・・・これはステマでは?と読み進めてみると!!! え!「アノ」メーカー(輸入車ブランド)のクルマってこんなにもお買い得なの!?と本体価格の比較表だけでビックリ! トヨタやホンダよりもぶっちぎりで安いオシャレな輸入車MPVって!!!これはたしかにインパクトありますね・・・。

まあ価格ってのはごまかしようがないですから、この企画の協賛メーカーと思われる「アノ」輸入車ブランドが、低価格で素晴らしいクルマを作っていますよ!とアピールする企画自体はとっても素晴らしいと思います。けどさ・・・少々気の毒に思えるのが、コンパクト部門で選出されている2大オシャレ番長の「BMWミニ」と「シトロエンDS3」。ちなみにもう1台の「アノ」メーカーの新鋭コンパクトとの価格差はおよそ100万円! 実車はインパネの作り込み具合からいってもミニとDS3はとっても手がこんでいるのに、写真の撮り方がとっても巧妙で、「アノ」メーカー車との格差が非常に分りにくい・・・。しかも「アノ」メーカー車はベースグレードなのに、ミニは「クーパー」なので排気量からして違う。

他の部門も推して知るべしで、CX3は「Lパケ」が、ヴェゼルは「Z」が、レヴォーグは1.6Lだけど「GT-Sアイサイト」がそれぞれ召喚されていて、最近の日本車ってやたらと高いな・・・と感じることを全力でアピール。しかし確かにこの3台は高い!そんでもって最後は6人の判定員が「パーソナル・チョイス」を選ぶのですけど、しっかりと「アノ」メーカー車が4台ともに組み込まれていました・・・。オートカーが休刊するなど取り巻く環境は悪化の一途を辿るカーメディア出版業界の苦境がヒシヒシと伝わってくる企画でしたね。

もちろんスーパーカー好きにも応えるべく、お手軽車のジャイアントテストのすぐ後には、標準価格が10倍以上に跳ね上がる「12気筒乗り比べ」なんて浮世離れした企画も盛り込まれています。ベルリネッタ、アヴェンタドール、ヴァンテージ、コンチネンタルGTなどなど。でもやっぱりカーグラフィックの価値は「ロングタームテスト」を地道に展開しているところですね。アメリカ雑誌では当たり前の企画なんですが、日本のカーメディアでやっているのは総合誌ではここだけでは?