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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

消費税増税で自動車商戦が再び盛り上がる? いや・・・すごい事が起こるかも。

  消費税10%が2017年4月からと決まったそうです。全くもって私事ですが、ちょうどそのころに今乗っているクルマの新車保証が切れるので、おそらく?もう1台買うかもしれなかったのですが、ここに来てなんか急かされるような微妙なタイミングになってしまいました。2014年4月の増税から3年というタイミングは、なんと言うかクルマを売る側にとってもなかなか都合がいい感じで、前回の駆け込み需要からちょうど乗り換えのタイミングですね(まあ一部の新車マニアの話ですけど)。まるでトヨタをはじめとする自工会から「ABEキャビネット」に強いロビー活動(違法ではないです)があったのではないか?と少々勘ぐってしまいます(まあこういうのが景気対策なんでしょうけど・・・)。来年2016年は年始から自動車雑誌でお手頃価格の輸入車の猛烈なキャンペーンが繰り広げられることになりそうです。かなり短いタームでのチェンジが予告されているので、「ゴルフ8」がもしかしたら間に合うのかもしれません。各社ともに気合いの入った新型車が続々登場してくれるのはうれしいですが、結局はいつでもクルマを買い換えることができる富裕層が、マセラティベントレーから相次いで出るSUVを買ってます!みたいなニュースになって終わりか・・・。


  今後は欧州メーカーが、まだまだ閉塞的といわれる日本市場をこじ開ける「飛び道具」「最終兵器」として、複数のメーカーが日本でも「ディーゼル」を発売するようなので、また再び輸入車が勢い付いて一気にシェアを15%以上まで拡大しそうです。最近では日本車(レクサスではない)でも見積もれば平気で400~500万円くらいするので、案外「高い」イメージがあるので、BMW320dのような戦略価格を採られると、相対的に輸入車に「意外に割安?」みたいな印象すらあります。ちょっと前までは「安売りの殿堂」みたいなイメージがあったマツダも、最近ではブランド全体に価格が上がって、それほど割安感が感じられなくなってしまいました。しかし彼らの作るディーゼル車のコスパが見直されるのは、輸入ブランドのディーゼルが出揃った後になるかもしれません。Cセグで400万円前後の欧州ディーゼル車が増えれば、アクセラXDのフル装備で「300万円」という価格設定はゴルフの廉価グレードこそ上回っていますが、ゴルフのディーゼルの価格が発表されればアクセラXDは破格だったと改めて賞賛されるでしょう。それでも増税前になってアクセラXD改めて売れるかどうかはよくわかりませんが・・・。


  従来のマツダ車のイメージのままだと価格面がネックになってやや手が出しづらいですが、現在のマツダのラインナップでもっともパワフルな走りができるのがこのアクセラXDで、走りだけでなくランニングコストも非常に経済的なことを加味すると、冷静になればとても納得できる一台です。それでもアクセラと言ったらやはりイメージリーダーは「MSアクセラ」です。おそらく現行モデルにも追加設定されると思いますが、ちなみに先代モデルはゴルフGTIを寄せ付けない圧倒的なスペックで270万円くらいでした。ただ残念なことに同時代にはランエボインプレッサSTIもいましたし、これら2モデルとは違ってマツダは2ペダル化に踏み切れなかったので、結局はあまり目立たない存在になってしまいました。マツダとしては「超絶ターボのスポーツモデル」を出したいけど、大出力に耐えられるミッションが現状では3ペダルのMTしかないので悩んでいるようです。もはや主戦場は北米と中国になってますから、今後の展開には2ペダルの併売が必須になっていますので、内製するのかどこからか調達するのかで悩んでいるのか?


  もしかしたらマツダは「MSアクセラ」をガソリンターボで出す事には消極的という可能性もあります。とりあえずディーゼルを使って、マツダが目指す欧州車テイスト満点の「GTカー」的フィールは十分に再現できたことで、一応の満足感はあったのかもしれません。これからは「パワー」の時代ではなく「スマート」な時代なんだと、自らに言い聞かせて独自の道を進むというのが今のマツダらしい気もします・・・なんだかスバルもこんな感じかも。実際のところ「300psのガソリンターボ」だとしても1500kgを超えるボディならば、スペックほど加速に余裕がなく、コンピュータ制御で過度な出力を抑えていることもあり、アクセルをベタ踏みするとエンジンの底尽き感がわずかながらあります。その一方で混雑しない自動車専用道路で、ディーゼルで「ぎゅいーーん」と加速してみると、ガソリンターボとはまた違う力強いフィールが、なんだかとても「いいクルマ」に乗っているように感じます(錯覚します)。これと同じ特徴を備えた欧州メーカーの本場のディーゼルが続々と日本に上陸するとなると、単純に「クルマがもっと楽しくなる!」という期待は間違っていないと思います。既に導入されているBMWとMINIによるディーゼル車販売もなかなかの好調のようですが、「3シリーズ」と「ミニクロスオーバー」の間に位置する「Cセグ」により一層のディーゼルの潜在需要があるように思います。


  よく「グローバルではCセグは最も競争が激しい!」とかクルマ雑誌では挨拶代わりにレビューで使われています。これは日本では不思議なほどに不調なCセグの現状と対比させる意味もあるようです。しかし「日本メーカーには厳しいカテゴリー」みたいなニュアンスをそこから感じてしまうのは私だけでしょうか? たとえCセグの競争が激しくても、とりあえず作ってみてダメだったら、同じプラットフォームを使ってワゴンやSUVなどに転用すればいいのではないか?という気がします。よって実際のところはメーカーにとって参入するリスクは比較的少ないとも言えます(だから多くのメーカーが参入する?)。そこでCセグのシャシーを使って、後付けのようにパッケージ重視のワゴン・ミニバン・SUVが次々と登場しますが、ボディを広くとっていてその分だけ積載量や車重が多い(重い)クルマほど「クリーンディーゼル」を搭載するととても効果的だと思います。単純に人員や荷物を多く積むクルマほどディーゼルは恩恵が大きい!要するにバスやトラックと全く同じ考え方です。


  今更に言うまでもないですが、マツダのCX5がデビューからあっさりとスマッシュヒットしたのは、ボディタイプ(SUV)とディーゼルエンジンの相性が抜群に良かったからでした。一方でベース車となるアクセラではどうなるか? マツダの思惑としては、ディーゼルの発売にやや戸惑いもあったことからわかるように、マツダの計画としては「ガソリンで乗ってくれ」というクルマにしたかった様子がグレード設定から伺えます。またアクセラは欧州をメインで売るクルマなので、当然に先代から輸出用モデルにはディーゼルも搭載されてきました。しかもラインナップが豊富で1.6L、2L、2.2Lの3タイプありました。この中でアテンザにも使われる2.2Lディーゼルが日本の排出基準をクリアして、CX5やアテンザの販売が好調だったことから、日本でもアクセラXDの販売を決断したようです。まあとりあえず日本でも売れるから売っとこうという感じで、けどやぱりガソリンの方が楽しいので、ガソリンの方を買ってほしいのだと思います。


  マツダの基本方針「走りはガソリン・実用性はディーゼル」が、他の欧州メーカーとも同調して「日本のクルマ文化を塗り替えるくらいの爆発力があるのか?」が2016-2017に繰り広げられる「商戦」の一つのテーマだと思います。下剋上を狙う相手は、ミニバンやSUVを次々とHV車で武装しているトヨタ・ホンダ・日産で、この動きもまたここ最近になってさらに加速しています。例えばホンダは新鋭のジェイドやフリード、ヴェゼルといった小型でHV化を進め、今年中にはステップワゴンやオデェッセイにもHVを拡大するそうです。トヨタは中型/大型のミニバン・SUVのHV化がほぼ完了し、年内にはいよいよプチバンの主力車であるラクティスにHVを載せるようです。日産はなんと!エクストレイルからディーゼルを廃止してHVに鞍替えするという大胆な改革案を掲げてきました! 


  さて対する「マツダ&オール欧州」はどんなクルマが控えているのか? マツダアテンザベースのクロスオーバー(アテンザアウトバック?)の開発に着手しているようで、これはマツダにとって「ディーゼル」の大本命車として相当に期待しているようです。もちろんこれは北米戦略車のようで、CX3に引き続いてまたまた日本では「ディーゼル専用」モデルとして売り出すことになると思います。「アウトバック」の大成功を横目に見ながらの開発(つまりパクり)にはちょっと不満がありますが、スバルは全くボクサーディーゼルを全く日本に持ってくる気配がないので、ディーゼルを搭載した上で「レガシィアウトバック」に勝負を挑むことには意義はありそうです。アテンザクロスオーバーも良いですが、せっかくならばマツダの中でも古株になる「MPV」にそのままディーゼルを積んで欲しい気がします。このクルマの良さは何よりも重厚感溢れるスタイリングです。希少車種ということもあってか、街中で見かけるとアルファードやエルグランドにはない、とても上品な佇まいなので、これをFMCで自慢の「魂動」デザインへと転換して、その結果まさかのアルファードを切り崩し!なんてデッカイことをやらかしたとしたら・・・。日産からトヨタへ10年以上前に移った主導権が、もしかしたらマツダのもとに転がり込んでくるかもしれません!(輸入車に関しては蛇足なんで別の機会に・・・)


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