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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

マツダ・アテンザ 大衆車にも夢がある。

  アルファロメオ「147」やら「156」やらで追いかけた夢を最後まで実現しようと奮闘したのが日本のマツダ。FFでBMWを超えるハンドリングを目指すという結構大逸れた「夢」だったりするのですが、アルファロメオマツダもしっかりとFF車の可能性に気がついていたのです。FFのハンドリングをバカにする人は90年代でクルマ文化が終わってしまった人です。

  先月号のMotor Fan illustratedで「エンジンの神様」と言われる元日産で東海大学教授のあの人も「FFがクルマをつまらなくした」と言っていましたが、この方の意識が高すぎるのか、それとも身内への贔屓なのかもしれませんが・・・。2000年代の終わり頃にはFFのハンドリングは、完全に偏見を脱するレベルにまで完成しました。

  FFのスポーティカーはその設計上出力に上限があるわけです。小型のボディならばピーキーなクルマはいくらでも出来るでしょうけど、BMWを超えるとなるとC/Dセグで勝負しなければいけません。FFのトラクションの優位を生かしつつ、ハンドリング性を向上させるというのが肝。駆動輪と操舵輪が同じということはシャープ過ぎるハンドリングは駆動輪のμを絶えず奪う。ここでターゲットのBMW3と同じ前輪がストラットでは全く勝負にならない。

  そこで打倒BMWを志すアルファロメオマツダ、ホンダの3社は前輪にダブルウィシュボーンを用いて前両輪の接地時間を確保するという戦略を採ります。「147」「156」「159」「166」「ブレラ」「アテンザ」「アコード」の7台。しかし世界的不況の前に大苦戦して揃って討ち死。FF車だから価格がシビアな上に高コスト体質でしたし・・・。どのクルマもcd値とか気にした設計でメチャクチャお金かかってました。この中で最後まで頑張ったのが「アテンザ」。いよいよ火が消えるなと思ったので慌てて買いました。大切に乗っていきたい。



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