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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

マセラティ・ギブリ 周囲のガヤを黙らす説得力はさすが!

  V6ツインターボで1000万円と言われると、BMWの新しいM3がそれに該当するのかもしれない。それでもM3は1500kgにシェイプアップしていて、スポーツセダンとしてのBMW復権を託されたホープ。2000kgの巨体を動かすための410psとは意味が違う。そもそもM3と比較すること自体が全くのナンセンスだが、マセラティの戦略Eセグセダン「ギブリ」のスペックにはいろいろブッタたまげてしまう。

  いくら高級車とは言えそれなりのセオリーに乗っかって開発が行われているのがこれまでの慣例だった。いくらでもぼったくれそうな富裕層が相手だからこそ、あえてメルセデスSクラスもレクサスLSもかなり厳正な価格設定が行われていたりする。当然ながら弟分のEクラスやGSもちゃんとポジションをわきまえた上で仕立てられていて、ブランドヒエラルキーに破綻などはない。これが律儀なドイツや日本の高級車ブランドの流儀なのだろう。

  しかしマセラティにはヒエラルキーなんて存在しない。全くの自由。クワトロポルテとギブリになんら相関関係などないようだ。ギブリの方がクワトロポルテよりも車幅があって重いという訳の分からない状況になっています。EセグのV6で330psで1000万円というギブリの設定はどう考えても高過ぎる。600万円のGSはともかく、800万円の6気筒モデルの5シリーズやEクラスも十分に高い。それが高級車としての質感を加味すると、GSよりもさらに地味な5やEと比べるのが無意味なほどに、ギブリの内装の演出は華やかだ。1000万円の予算があるならギブリ買っておいたほうが良さそうな気が・・・。庶民ならGT-R911買って楽しむべきか・・・。

  ギブリが狙うはメルセデスCLSのポジション。素材はいいけどタクシーベース車の地味さを併せ持つEクラスをとことんデコったクルマがCLS。ネーミングからSクラスと同格のクルマと誤解させる悪意がなければ、もっと褒められるクルマですね・・・。クワトロポルテがSクラスをターゲットにして、ギブリがCLSをロックオンしているわけですね。メルセデスに真っ向から挑むマセラティ。レクサスもGSにド派手なボディ被せて参入すれば面白そうですね。ジャガーやポルシェもこの頂上決戦に追従できるのか・・・。アウディBMWはいささか華やかさに掛けるイメージなのでその下のポジション向けにミニバンで勝負?


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