CARDRIVEGOGO アーカイブ・ブログ

はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

NSXに2LのNAセダンで勝てるか?

  先週末に赤坂とお台場にドライブに行ったのだが、お台場では何台かのNSXを見かけた。2車線の右折待ちで横にNSXが並んで来たので、無謀にも信号の代わりばなでぶっちぎってやろうと考えました。相手はミッドシップだがRWDなのに対してこちらはFFだから、タイミングさえ良ければいけると思って待っていました。しかしさすがはNSX乗りだけあって、この手の無謀な挑戦を何度となく仕掛けられているようで、こちらの「せわしない」立ち上がりにすぐ気づくと、路面の凹凸も関係なしとばかりに強烈なトラクションからの加速で飛び出すと、リアをわずかにスライドさせながらイン側を、まさにズリズリと進んで行きます。交差点の脱出付近まではアウトながら粘ったのですが、NSXのリアがこちらに近づいてくるような錯覚にやや恐怖感を覚え、アクセルを抜きました・・・(彼女も乗っていたので)。

  あのまま3速で引っ張って、突っ込んでも次の信号まで持ち堪えられなかったかな(知らない道でしたし)。それでもNSXの急加速からの挙動が近くで見られたので、興味深かったですね・・・。ミッドシップは曲がりきらないうちから、ガンガン踏んでいけるようで、それでもしっかり前に進んでいて、とても楽しいクルマなんだろうな。かれこれ20年以上前の設計のクルマなのですが、近くで見ていてワクワクする動き(ドライバーが上手かったのか?)だし、デザインも現役バリバリで、最新の911(991型)よりも断然にカッコいいですね。400psオーバーとか訳のわかんない出力ではない、常識的なスペックもとても好感が持てます。280psをバカにする人がいるようですが、MTでしっかりパワーを引き出して、最新のポルシェよりも優れているサスでトラクションが利いているので、この「交差点」ステージでは911ターボより速いのでは?という気がします。

  この前、厚木付近の246のGSで給油していたら、ちょうど500ps以上でてそうなセドリックがアウトしていきました。歩道を越えて車道に入りきらないうちに「がつん」と踏んだようで、ケツがぶれぶれになり、まったく前に進まずに「きゅるんきゅるん」と音を立てて「もがいて」いました。こんな「欠陥車」と道路を共有しているのかと思うと「ゾッ」としますね・・・(まともなタイヤ履けよ!)。ATの大型セダンにむちゃくちゃな出力の過給器付けて、「イカれたゴーカート」状態のクルマに好んで乗る人ってなんなんですかね。あんな運転してたらMTなら一発でレブって「エンジン死亡」でしょうけど・・・。多かれ少なかれ、スーパースポーツなんて、NSX的なメカチューンNAマシンから、このセドリックのような「バカターボ」の間のどこかに着地するクルマなんだろうと思います。それならばNSXのようなマシンが一番面白いのではないか?と私は思います。

  新型NSXはハイブリッド(電気ターボ?)なので、電気式CVTを使うようでこれじゃあ、いわゆる「ゴーカート」ですね・・・。完全に初代NSXが持っていた魅力は消え失せて、ただ単に「ホンダのスーパースポーツ」というだけしか共通点がないような気がします。ホンダは新型NSXと同時に、軽スポーツの新型「ビート」も発売するようで、MRになるとスクープされていて、こちらの方がドライビングの観点からいくと、初代NSXに近いのかもしれないですね。できれば軽よりももっと広いトレッド幅でMRのコーナーリングを楽しめるマシン(S2000後継モデル?)を期待してしまいます・・・。