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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

輸入車ならやっぱり「V8」だな・・・

  トヨタはレクサスに自慢の「ハイブリッド」を次々に導入していますが、これは「時代の流れ」なのか「妥協」なのか、いまいち判断がつきません。レクサスを超一流の「プレミアムブランド」にするならば、全車種に投入すべきは「ハイブリッド」ではなく「V8エンジン」なのでは?という想いがまだまだ捨てきれません。レクサスのクルマに「迫力」がないのは、やはり古臭い「流用」された基本設計がまだまだ多く生き残っている中では「特別なブランド」として、少々高額なお金を出そうとは思えなかったりします。もちろん「排気量」に関しては考え方が様々だと思います。「最小限」を追求する美学もあるのだとは思いますし、レクサスに関して言えば「エンジンでは勝負していない」ということなのだと思います。

  「高排気量は悪だ」という認識が当たり前のように広まっていますが、2.5Lの自動車と5.0Lの自動車が「同じ速度で走った時」に、単純に2倍の燃料を使って、2倍の二酸化炭素を出すか?というと「そうではない」ことは考えれば解ります。一般的に5.0Lの自動車の方が車重があるので数値自体は悪くなるかもしれませんが・・・。その事実を自動車会社は「クルマを売るための手段」として「悪用」している部分はあると思います。低排気量のクルマを高価格で売れば、自動車会社(とくにドイツ系)が最重要視する「利益率」に大きく貢献します。20年前と比べて大幅に利益率を改善し、今や「10%」という製造業とは思えない利益率を叩き出している「メルセデス」や「BMW」を見ると製品のボリュームゾーンが見事に「直4ターボ」に置き換わっています。

  10%という利益率は過去最高益を出したトヨタの5倍に相当します。「メルセデス」や「BMW」はトヨタと同額の年間1兆円の利益を前年もしっかり出しています。なぜそんなことができるのかというと、この2社はもはや「自動車会社」の範疇からはみ出しつつあるからです。この2社のビジネスモデルは一般の自動車会社よりもむしろ「アップル」に似ています。つまり「製品企画」を行って製造設備を持つ所に発注を行って、中間マージンを稼いでいます。トヨタが今年最高益を出したのは、この両社に習って、製造ラインの新設等を一切行わないなどの固定費の引き下げを積極的に行ったからです。従来からエンジンなどの製造を平気で他社に丸投げする体制ではありましたが(ミニバン用2.4Lエンジンは中国製です)、去年のトヨタのヒット作「86」のようにいまでは「組み立て」そのものを他社工場に委託し始めています。

  話がだいぶ逸れてしまいましたが、「V8」エンジンは「製品企画」会社によって、意図的に抹殺されようとしています。冒頭にも述べたように、高排気量のエンジンに関してはいろいろな意見があるとは思うのですが、「ジャガー」や「マセラティ」が新型の4〜6気筒モデルを発売するようですが、ドイツ系メーカーの「商業主義」に同調してブランド価値を落とすような安易なことはやめておいてほしいなと思ってしまいます(余計なお世話ではありますが・・・)。

↓最近BMWはV8搭載の「M」や「アルピナ」に対して「冷たい」気がします。やる気無さげですよね・・・。