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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

アテンザがインプより売れたら・・・

  2月のアテンザの販売台数(3785台)は順調に伸びていて、インプレッサ(4213台)に迫っています。この2台の売れ行きによって今後のトレンドが大きく変わると思うので、今一番注目している争いです。インプレッサは発売直後ではなく2012年の後半くらいから人気が爆発し、売れていると評判の86を販売台数で追い越していきました。何と言っても先代と比べ格段に進化した外装・内装に加えCセグの2Lで国内で一番コストパフォーマンスに優れたモデルとして認知され、「納得できる」クルマとしてクルマ好きからも好評なことが販売を押し上げた一番の要因だと思います。そしてこのインプレッサの人気によって、ミニバンやコンパクトカーに押されがちだった「クオリティカー」が息を吹き返したように感じます。ミニバンやコンパクトは嫌だという人がインプに殺到したこともありますが、現行インプはなぜか誰もが称賛するなかなか珍しいクルマですね。

  そんなインプが温めた市場に投入されたのがマツダアテンザでした。国内外のクオリティカーの中でも上位を争えるほどの外装に加え、燃費や加速性能にすぐれたディーゼルの投入もあり、リッター7km程度が常識だったDセグメントのネガティブなイメージを振り払う「夢のクルマ」となりました。このDセグメントは次々と国産車種が消滅している「絶滅危惧」セグメントと考えられていて、このままドイツ車にシェアを奪われてしまう勢いですが、この流れを変えるくらいのインパクトがアテンザにはあると思います。インプでは満足できない層もいて、その多くがこのアテンザへと流れていったようです。アテンザは思い切ったボディサイズの拡大が一部の評論家から不評でしたが、実際はベンツCやBMW3と並ぶと明らかにワンクラス上のクルマに見えてしまうほどに立派な車体をしています。これは完全にマツダの作戦勝ちだと思います。アテンザのヒットによって、スバルやホンダも再びミドルサイズセダンを日本市場を視野に入れて開発してくる方向に変わってくれれば良いですが・・・。

  インプレッサアテンザの2台の販売は全体で見てもとても好調で、共にスイフト(3431台)を上回っているという想像を絶する段階に差し掛かっています。走りを楽しむクルマとしてBセグのスイフト、Cセグのインプ、Dセグのアテンザをそれぞれの代表とするならば、CやDがBセグを上回っていることになります。さらにこの3台にそれぞれ強力なライバルが登場して、切磋琢磨すれば日本車の未来は案外明るいのではないかという気がします。Bセグにはフィットが、Cセグにはアクセラが、Dセグにはアコードがそれぞれ今年のFMCで登場しますが、スイフト・インプ・アテンザのレベルまで到達できるかどうか楽しみです(特にホンダの2台に注目)。価格にもそれぞれ拘ってほしいです。Bセグ150万・Cセグ200万・Dセグ300万が基準ですね。輸入車のトレンドがBセグ200万・Cセグ300万・Dセグ400万くらいなので、同等以上のクルマをきっちりと作れば日本のクオリティカー市場での日本車シェアを守ることができると思います。

↓これからもっと魅力的な国産車が増えてくると思います。それくらいにインプレッサのヒットは大きかったですね。