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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

コンパクトカーにHVはダメらしい

  トヨタのアクアがヒットしているのに他社がマネしようとしないのは訳があるようだ。ハイブリッドは走行時に何度となくエンジンを止めたり動かしたりしているので、1.5L以下のエンジンには相当過酷な使用条件になるのだとか。トヨタの1.5Lエンジンは20万キロ走行も可能と言われるくらいの世界最高水準の信頼性を誇るそうだ。よってトヨタは自信を持ってアクアを送り出しているとは思うが、ハイブリッド車のエンジンとしての信頼性はどれくらいかは、あと5年くらいしないとわからない。ただ全車の中で最高の低燃費が売りの割にはハードユーズの商用車向けに積極的に売り出していないところを見るとトヨタもそれなりに弱点として認識しているのかもしれない(単に生産能力の問題かもしれないが・・・)。どちらかというとあまり過走行しないお年寄り向けに積極的に売っている印象だ。
  トヨタ以外で低排気量のHVを展開しているホンダ(インサイト・フィットHV・CR-Z)はどうなのだろうか?こちらは販売が伸び悩んでいるらしくあまり見かけない。1.3Lエンジンとの組み合わせともなると気筒数の少なさ(3気筒)からくる故障もあるかもしれない。エンジンの作動停止の回数が増えれば気筒内に汚れがたまりやすい状況になるので、2気筒より3、4、5、6と多い方がよさそうだ。BMW直列6気筒モデルにのみHVを組み合わせている。日産もフーガ・シーマのHVは6気筒だ。レクサスもトヨタと共通モデル(CT・HS)以外のHVモデルは6気筒を採用していたが、トヨタブランドのカムリと新型クラウンで重厚な走りの4気筒を採用し次期ISなどにもこれを使うらしい。アウディは最初から4気筒でA6のHVを出してきた。これだけ見るとBMWが一番慎重かつHVに対するリスクをしっかり見積もっている印象だ。トヨタアウディは価格を下げるためか燃費の良さをアピールするためか、ややリスクを軽くみて4気筒の判断をしてきた。どうなるかはこれも5〜7年後にならなければわからないが、プレミアムブランドとしてはBMWの姿勢が正しいのでは?と個人的には感じる。