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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

クーペ or セダン?

  新車販売の主軸がKカーへ移ったり、普通車では2BOXのクルマが上位を独占したりで、とうとう3BOXで一番売れてるクルマがトヨタ86になってしまいました。ここまでくると86が本来期待されていた「スペシャリティカー」としての趣味のクルマとしての役割を大きく超え、日本人のライフスタイルの一部として使われているのかなという気がします。86より売れていない3BOXのセダンは逆にどんどん日本人の生活からフェイドアウトしてますね。やはり2000年のチャイルドシート義務化がターニングポイントになったと思います。夫婦の普段使いの5人乗りセダンにチャイルドシートを装着したら両親2人を乗せることができないですね。その後にミニバンブームが起こり、改めて日本人は「クルマ」より「血縁」を大事にする素晴らしい民族だなってことなんですが・・・。もはや今では2ドアクーペと4ドアセダンは用途がほぼ一緒になってきたと思います。一部のハイクラスセダンを除き、セダンもクーペも独身男女か引退世代夫婦のためのクルマで、子供が乗ることはほとんど想定されてないですね。2シーターのクーペは2台目のクルマ向けでちょっと使い勝手が問題ですが、4シータークーペはセダンとの互換性が高いです。その結果というべきか2000年以降のセダンは「4ドアクーペ化」がトレンドになり、とくにデザインの改良が国内外を問わずに一気に進んだ印象です。その「スペシャリティ」になりつつあるセダン市場に対して86のポテンシャルはかなり高く、いつも後席を空にして走ってるセダンユーザーなら86への買い替えにそんなには抵抗はないのではないでしょうか。86の登場でクラウンとマークXは相当ユーザーを減らしたんじゃないかと思われます。来年はレクサスから新型クーペLF-CCが、BMWから新型クーペBMW4が相次いで出るそうですが、プレミアムセダンのユーザーもかなり乗り換えが進みそうです。セダンとの互換性で言えば、プレミアムハッチバック(BMW1・audiA3・レクサスCT200hなど)も相当高いです。ここのところ一気に増えてきた印象です。「絶滅」が危惧されるセダンはチャイルドシートによるファミリーカーの選択からの脱落や2ドアクーペ・プレミアムハッチバックのライバル出現で大変ですが、この逆境でもなお売れるセダンは間違いなくいいクルマだと思います。